みみずく医者の備忘録

名古屋市名東区の内科開業医です。日々の出来事や診察室でのエピソードなどを織り交ぜて綴ります。個人的なメモ代わりです。

赤ちゃんの肌、夏の暑さに要注意

2012-08-01 07:29:03 | 小児科
誤ったケアは逆効果 赤ちゃんの肌、夏の暑さに要注意

■夏に赤ちゃんの健康な肌を保つには温度調整、清潔さなどに加えて、バランスのとれた食事も大切になる。

■赤ちゃんは代謝活動が活発で体温が高いため、汗をどんどん出して熱を逃そうとしている。
手足の先が冷たいくらいがちょうどよい。
赤ちゃんがいる場合はエアコンの使用を控えるべきでない。

■赤ちゃんの肌はとてもデリケートだ。
表皮の厚さは大人の半分の0.1ミリメートル程度しかない。
もっとも外側の皮脂やその下の角層には細菌やほこりが入るのを防ぐ「バリアー機能」がある。
角層内のセラミドと呼ばれる脂質や保湿成分が汗などと一緒に流れると、同機能は失われる。

■短時間、湯につかっただけでもこうした成分は流出するので、風呂の後はしっかりと保湿用ローションを塗る必要がある。
バリアー機能が失われると細菌などが入って炎症を起こすことがある。

■一晩寝たあとの赤ちゃんは汗やよだれ、鼻水、涙などが顔や手足に付いている。
起きたら柔らかいウエットシートなどを使って、印鑑をしっかりと押すときの要領で力を加えて汚れをとる。
こすったりぬぐったりするとすぐに表皮が壊れるので注意が必要だ。

■せっけんは積極的に使う。
せっけんできれいにしないと汚れや細菌の影響で、悪化の恐れもある。
普通の固形せっけんで十分だが少量を十分に泡立て、手でやさしく洗う。
その後、洗い残しがないようにお湯で流す。

■良質なたんぱく質や繊維などを含む様々な食品をバランスよく摂取することが、健康な肌を維持するのに役立つ。
具体的には豆、ごま、卵、牛乳(乳)、わかめ、野菜、魚、しいたけ、芋などがオススメという。これらの頭文字をとって「まごたちは(わ)やさしい、と覚えておくとよい」

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO44268510Y2A720C1MZ4001/

出典 日経新聞・Web刊 2012.7.29
版権 日経新聞社




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