まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

滋賀:紅葉ウオッチング(湖東三山:西明寺)11/13

2007年11月16日 | 滋賀・福井

先日(13日・火)、滋賀の湖東三山を訪ねました。湖東三山とは、鈴鹿の山懐にいだかれた紅葉の名所で、百済寺、金剛輪寺、西明寺の3つのお寺のことです。まずは、百済寺(ひゃくさいじ)と金剛輪寺(こんごうりんじ)をご紹介しました。【前のブログにて】

P1060614龍應山 西明寺(さいみょうじ)は、承和元年(834)、仁明天皇の勅願により三修上人が開創したお寺です。信長の比叡山焼き討ちの後にも難を逃れ、本堂、三重塔、二天門が残っています。

金剛輪寺から車で5分ほどで到着します。(駐車場:無料 参拝料500円)山門をくぐったところは、まだ色づいていませんが、庭園出入口あたり(写真左下)は、とてもきれいです。

国指定の重要文化財の蓬莱庭(ほうらいてい)は、薬師如来、日光、月光の三尊仏を表す立石、十二神将を表す石組みがあり、ちょっと面白いお庭です。このお庭も、中を歩くことができ、やがて参道へ抜けることができます。

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このお寺の参道は、長くないので、今回はまじくんと一緒に歩くことができました。ただし。先に訪ねた金剛輪寺の参道での疲れが出ているのか・・・なんだか写真もいま一つですね。すいません。(^^;)二天門は、室町時代初期に建立されたもので、大きなわらじが奉納されています。(旅の安全のため等に奉納されている大きなわらじは、湖東三山のどのお寺でも見ることができます。ちなみに不断桜も3つのお寺で咲いています。)

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本堂は、鎌倉時代の初期に、飛騨の匠が建立した桧皮葺きの純和風建築で、釘を使用していないものです。国宝第1号に指定されています。秘仏本尊薬師如来、不動明王があんちされ、なかでも頭に十二支の動物の顔を乗せた十二神将は親しみやすいお顔で、「えと寺」としても有名です。現在、秘仏の薬師瑠璃光如来立像が特別公開(参拝無料)されています。虎の上に乗った珍しいお姿をしておられます。

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三重塔は、高さ23.7メートル、こちらも国宝で、鎌倉時代に飛騨の匠が建立した、釘を使わない、桧皮葺き、総桧の建物です。内部が年2回、特別公開(1,000円)されています。今期は11月30日までです。内部を損傷しないために荷物をすべて受付に預け、身一つで内部に入ります。劣化は進んでいるものの、鎌倉時代の極彩色に描かれた壁画は国内唯一のものと言われています。

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私は、今年の春に東寺の五重塔の内部に入ったことがあります。比較するのもなんですが、西明寺の塔は規模が小さい分、ぐっと迫るものがあります。ちょうど目の高さに大日如来が鎮座されており、その周りの柱にふっくらと美しい三十二の菩薩が描かれています。壁面には法華経の図解などが描かれており、柱に描かれた火除けの龍の姿も見事です。

なお、この三重塔の内部には、5歳のまじくんは入ることができません。5年生以上でないとだめだそうです。理由は、損傷を防ぐためとのことでした。私が、内部で説明を聞いている間、まじくんは係りのおばさんに遊んでいただきました。塔から出てきた時、おばさんが「おかーさん、富山から京都へお嫁にこられたんですね。私、先月、大牧温泉へ行きましたよ。」と、私に話しかけらました。わずか5分ほどでしたが、すっかりまじくんの身の上話が終わっていたようです。(^m^)

ところで、このお寺は、江戸時代に、天海、公海大僧正の尽力により、望月越中守友閑(もちづきゆうかん)が、祈願・修行道場として復興したそうです。越中って、富山のことですよね?(@@)

龍應山 西明寺 http://www.saimyouji.com/index.html


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