これはロシアのマロースじいさん(ジェット・マロース)です。
何年前になるでしょうか、ペテルブルグに住んでられたありょははさんがモスクワに行かれたとき、お願いして買って、送っていただきました。1点ものの手製で、木製の組み立て式です。
マロースじいさんは、もともと民間の伝承にあったマロース(厳寒)の形象や西欧からのサンタクロース像が合わさって革命前に出来上がったと、私たちの会が出した『ロシアの歳時記』(東洋書店新社 2018)の中の「ツリーとマロース爺さんと雪娘」に書かれています。
ネットでロシアのマロースじいさんとサンタクロースの服装の違いやクリスマスのことなどの昔と今を詳しく挿絵と文で書いているサイトを発見しました。なかなか深いです。http://osoroshian.com/archives/51287960.html
ここにもありますが、ロシアのクリスマスは1月7日です。ロシア正教会は今も革命前のユリウス暦を使っているので、旧暦の12月25日は13日プラスして、1月7日になります。でも新年は旧暦でなく新暦の1月1日に祝います。私たちからすると、ちょっと変ですけれどね。
ソ連崩壊後の現在もロシアで12月25日を特別に祝うことはないと書かれていますね(ロシア正教の国ですものね)。それで、新年を盛大に祝ってから、クリスマスです。この時期マロースじいさんが大活躍します。雪娘を従えてのクリスマスの集まりでの登場やプレゼント渡し役は、革命後禁止されていたクリスマス行事を新年の行事に変えて1935年スターリンの号令いっかはじめられたものですから、伝統的なものではないです(もうすこしたてば100年になりますから、新しい伝統?)。それで、このサイトのソ連時代のクリスマスの説明でいれてある挿絵は一見の価値ありです。1924年に亡くなったレーニンが出てきてて、それになにか郷愁をそそる子供たち・・・・ マロースじいさんや雪娘のヴァスネツォーフの絵も私は初めて見ました。
日本語のこうしたサイトは、ロシア人も一緒にやっていますし、今のロシアを知るにも手っ取り早いです。
うちのマロースじいさん、新年にはちょっと場所を変えますが、ロシアのクリスマスが終わるまで飾っておきます。
内容はなかなかです。
そうそう分かりいいです。
セルビアは新年が1月7日? クリスマス週間かな?
セルビアの主婦は家庭的ですね。