草稿のまま、放っておいたネタです。
内容、古くてスミマセン。
欧州糖尿病学会の報告がたくさん入ってきていますね。
その中で、2型患者さんの血糖コントロールと低血糖の発表です。
詳細は、こちらで。
2型患者さんの53%の人は低血糖の経験があるそうです。
でも、そのことを、医療者に報告した人は、37%の人だけなんですって。
また、多くの人は、低血糖になる原因について、知らなかったり、相談していなかったそうです。
低血糖そのものを6%の患者さんが理解していなかったそうです。
教育されること、勉強することは、大事ってことですよね。
DM治療において、「知らなかった。」は不幸な結果になりかねませんもんね。
そー、つくづく思います。
(リンクで飛べない人のために) 発表には、こうありました。
「血糖コントロールに影響を及ぼす生活要因はさまざまだが、調査によると、患者の76%は職業や労働時間について、83%は食事を抜いたときの対処について、主治医に相談していなかった。これらは場合によっては低血糖の原因となるおそれがある。」
「2型糖尿病患者の53%は低血糖が疑われる経験をもっていたが、患者の76%は不規則な生活スタイルについて「血糖コントロールに影響することに気が付かなかった」と回答した。」
「 低血糖の管理について実際に主治医に相談したことがある患者は37%に過ぎなかった。28%は低血糖そのものについて医師に相談したことがなく、6%は認知すらしていなかった。」
そして、結語では、
「『よりよい血糖コントロールを実現することが重要だが、低血糖の危険性が増えるのは避けたい。低血糖のリスクと、個々の生活スタイルに最適化された血糖コントロールについて、患者と医師の双方が話し合わなければならないことは多いようだ』としている。」とありました。
うーーーん。
・・・個々の生活スタイルに最適化された血糖コントロールについて、患者と医師の双方が話し合う・・・
理想的な指導ですよね。
でっ!
主治医の先生と、生活スタイルに合わせたコントロールを話し合っていらっしゃいますか?
そーんなこと、5分間診療で、叶う患者さんは、決して、多くないと思います。
不幸な結果も現実ですよね。