まいまいニュース

芦屋市市議会議員 いとう まい のブログ

17年目の1・17

2012-01-17 20:21:13 | Weblog
昨年の3・11東日本大震災もあり、今年はいつも以上に厳粛な1・17で
あったと思います。

議長の変わりに震災行事のいくつかに参加させていただきました。
「震災や教訓を風化させない」ことが防災の第一歩であるとされ、
精道小学校での慰霊際でも、小学6年生の児童が
震災を語りづく決意を表明しくくださいました。
震災を実体験された方の多くははすでに成人をされており
あの時から、一歩一歩手不安を抱えながら探りで歩いたけれども、
振り返れば時間の早さにも驚きましした。

昔、「戦争をしらない世代」をテーマにした曲が流行ったことがあります。
今は、「震災をしらない世代」の方が、職員、住民さんたちの中で
増えてきているように思います。
私の母は昭和9年生まれでありますので、私が幼いころから戦中戦後の
厳しく悲しい話をよく聴かせてくれました。
私自身は幾度戦争の悲惨な話を聞き、どれほど戦争が無残で不利益なもので
あるのか、については想像することが出来ますが、その時そのものの
音やにおい、空気などは理解することが出来ません。
しかしながら、「語り継ぐ」ことの大切さも実感しています。

話を1・17に戻しますと、あの日、それぞれの方が必死に生きていたのだと
思います。当時の話をすると、全員の方が、「あの日はこうした・・・
あれから1週間はこうだった・・・」と鮮明なお話をなさいます。
あの時の限られた状況の中から必死に「自分も他人も生きる」ことに
執着した時間であったように思います。

3・11で被災された方々の状況も私達と異なり、
どこまでその悲しみや苦しみを共有できるのかわかりませんが、
それでも、地震による震災という観点からは、
一定の苦しみを分かりあえるのではないかと思います。


今日、神戸においても東北においても多くの方が
亡くなられた方々に対して手を合わすことが出来たことがなによりであったと
思います。1・17の経験者は「今、東北の方にがんばって!とは
言えませんが、神戸の復興のように未来に希望を持ってほしいと伝えたい」
という言葉が印象的でした。
ずーっと頑張り続けることは大変です。
時に休み、時に遊びながらも、未来に希望をもってしっかりと進んでいきたいと思いました。