ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

劇団にとって代表を交代することとは

2020年01月26日 | 演劇
先日、劇団の総会があった。総会で何をするかというと、まずは劇団の代表を選出することになる。

多くの劇団は、作家や演出家等の一つの才能、中心人物のもとに役者やスタッフが集うというような形が多いのではないかと思う。だからこそ代表が劇団の柱であり、存立条件だったりするだろう。

僕が所属する劇団では、代表をはじめとした執行部全員の任期を1年とし、毎年、選出・信任することにしている。

その制度を導入したのは、僕が代表になって3年目から。それは僕がこの劇団を立ち上げたわけでなかったことも一因ではあるが、同時に演劇に携わりたい一般市民の受け皿としての「劇団」を継続して存続させていくためには、開かれた組織にしておく必要があると感じていたからだ。

権力は腐敗する。例えどんな名君であろうと、ずっとトップに立ち続ければ、暴君になったり、組織自体に腐敗が進む。だからこそ代表が定期的に後退できるシステムを導入したのだ。

代表の任期は1年、しかもその間に劇団員がふさわしくないと感じれば、代表であろうと強制的に退団させることもできる。「俺が代表だ!」と言って灰皿を投げつけたり、某京都の劇団のように演出家のパワハラ・モラハラ・解雇等すれば、その本人にNo!が突き付けられるのだ。

ただ、そうした制度は用意したものの、運用面では課題が残っている。

その制度を導入したのは2017年。その後、僕が毎年、代表に選出されていることから、今年が6年目となる。そろそろ別な人間が代表に着いた方がいいと思いつつ、結果的に代わりの誰かがいないまま、今年も僕がすることになった。

最近、入ってきたメンバーの中には、僕と考え方が違う者もいるし、本来であれば、そういった者と代表を交代することで、組織としての新陳代謝が生まれるのだろうし、組織としての器も大きくなるだろう。それができていない。

1年ごとに選出することになってはいるが、再選についての制約は用意していない。自治体の首長や総理大臣のように、最長○年といった制限をつけた方がいいかもしれない。

とはいえ、それはそれでなかなか難しい。

今、この時点でこうしたい、こうした方がいいという想いがあるメンバーはいるかもしれない。しかし5年後、10年後、この劇団はこうあるべきだ、こうありたいというビジョンを持っている人間はそうはいない。

劇団なんて、演劇をやる場所が欲しい人間がほとんど。自分がこういった役をやりたいといったことはあるかもしれないが、それだけなのだ。

とはいえ、そんなことを言っていればいつまでたっても変わらないのかもしない。学校の部活のように、毎年毎年、必ず中心メンバーが入れ替わるような組織であれば、必然的に新しい人も育ってくるのだ。

さて、来年はどうするべきか。
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