たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

そし坑夫の滝へ…。

2019年08月27日 | 足尾の山
◎2019年8月24日(土)─ハイトスさんと

 自分には怨念にも似た存在になってしまった庚申川の<坑夫の滝>。一年という短い間ではあったが、昨年の8月19日に岩場から転落して骨折しながらも、これに執念が加わり、金属摘出後の5月3日5月25日6月2日と通い続け、それぞれにルートを探しては、庚申川を目の前にして断念していた。ここは沢ではなく川なのだ。松木川を松木沢とは言っても、庚申川を庚申沢とは言わない。仁田元沢しかり。そして今回が5回目ということになる。足尾の山も、自分にはこの滝を通過しないと先に進めない気持ちになってしまった。中倉山の一本のブナの樹に魅かれて足尾の山の良さを感じて通いつめる。それはそれでいいだろうが、言葉では説明しづらい自分の趣向性とは違うところがある。
 冒頭に掲げた写真でおわかりのように、ようやく坑夫の滝に出会うことができた。まして、雨後の増水、激流、低水温の中と条件が悪い中だったがゆえに、満足感は並大抵のものではない。かなりの充実感と満足感に浸ることができた。翌日は肩と太腿の筋肉が痛かった。これは久しぶりに渦が巻く、足が着かない川の中を力任せに泳いだからだが、それもまた思い出すと心地よい痛みにはなってしまうから不思議なもの。短時間ながらもかなり熾烈な戦いに近いものであったことは確かだ。
 冒頭からこれを記すのも何だが、坑夫の滝を見られたのもひとえにハイトスさんのおかげとしか言いようがない。彼は何とも不思議な方だ。自分一人なら、徒渉の悪条件を目の前にして、今回もダメかとおずおずと引き返す。それにもめげずに「行きましょう」と決断したのはハイトスさんであり、自分はこんなことをしたら流されてただでは済まないなと思いながら恐々に従った。彼はさすがに起業家だ。サラリーマン根性に何十年も浸りきった自分が慎重さとそれに矛盾した好奇心は培っても、冒険心だけは持ち合わせていない。ハイトスさんの判断が正しかったかどうかはともかくとして、結果として念願の滝を見られたわけだから、ハイトスさんの即決とそれに続く指導がなかったら、また悶々と6回目を秋にでも狙うことになっていた。改めてハイトスさんの蛮勇にも近い行動力には感服するしかない。いずれにせよ、一人なら庚申川に足だけ入れてさっと引き返し、おそらく爺ヶ沢にでも行っていただろう。その爺ヶ沢も庚申川のさらに下流。果たして渉れたかどうか。
 しかし不思議なものだ。この何度行っても見ることがままならなかった坑夫の滝(別名で「光風の滝」。岡田氏は「鉱夫の滝」としているが、自分にはこの鉱夫の滝が感覚的にフィットしていると思うが)、この滝にまつわるはっきりしない「悲話」からして、その悲話がいつの頃の話だったのかはともかく、当時、あっさりとこの滝に行けただろうことは想像できる。その道は林道の開通とともに消え去ったのか、あるいは崩れてしまったのか。そのルートがいまだに残っていたら、これほどまでに苦労することもなかった。それが証拠に、今の庚申林道に古道であった目印の丁石はなく、遠下の磐裂神社周辺、かじか荘付近、そして登山道の一の鳥居先に残っているに過ぎない。崖沿いの林道ベースとは違った道が庚申川沿いにあったに違いない。あるいは庚申七滝をも経由して鳥居に出たのかもしれない。

 待ち合わせは8時。かじか荘上の駐車場。滝見がメインではこんな時間で適当だろう。こちらは余裕をもって出たつもりだが、大間々でトイレに寄ったり、低速の軽トラが前をとろとろと走り、いらいらしながらもジャストに着いた。ハイトスさんはアイコスを吹かして「着いたばかりですよ」と言ってはいたが、しばらくは待たせてしまったようだ。
 今日の予定をハイトスさんに伝える。そして、実は来週末にでもMさんらと坑夫の滝を見て雨降沢から小法師に抜けるつもりでいたが、実のところ、自分には滝見だけで十分なので居残りの別行動のつもりでいたと話す。つまり、ハイトスさんからのお誘いは、自分にはまさにラッキーでもあったし、Mさんの方は断ることにしよう。二週続けて坑夫の滝というわけにもいくまい。肝心の本日の予定だが、坑夫の滝から激流のナメ滝、そして、遊歩道が崩壊して歩けるかどうかもわかりかねる庚申七滝巡りである。この辺の地理に不案内なハイトスさんの顔に歪みは出ていない。知っていたら、たじろぐはず。七滝下から一の鳥居までのルートは保証できない。ハイトスさんは、そのことはご存知ないらしい。聞けば、七滝方面に足を向けたこともないとのこと。ヘタをすれば、そのまま遡行せざるを得ず、何とか三才沢の手前もしくはいつぞや歩いた索道用の根利古道で六林班道に逃げられれば幸いだが、その先まで行ったらかなりやばい状況になりそうだ。そのことは黙っていた。いずれにせよ、七滝から鳥居に出られるかどうかがネックになるし、場合によっては、ナメ滝か笹ミキ沢出合で撤退になる。少なくとも、この時点では6月2日に見た時よりも水量はかなり少なくなっていると思っている。

(丸石沢の橋。ここはいつも水浸しだが、今日は濡れるしかない状態になっている)


 雨後だったようだ。珍しくも林道に流れる水は多く、丸石沢に架かる橋の両サイドは水たまりになっていて、泥濘歩きは避けられず、久しぶりに履いた地下足袋は、ここであっという間に水を吸って泥んこになった。ハイトスさんは登山靴だからさして気にもかけないで歩いている。丸石沢の水量も多く、落ち込む滝の勢いは強い。不安になってきた。前のハイトスさんは何事もないように歩いている。

(庚申川に下る。その前に、ハイトスさんには一年前の事故現場の検証に立ち会ったりしていただいた)


(こうして上から見ると、結構急だったんだなと思う。川が先にかすかに見えている。余計な付録だが、ハイトスさんの足元を見てもらえば明瞭だが、踏み跡はしっかりしている)


(真上でびっくり。見えづらいが三人の姿があった。先頭は釣り人だ)


 例のところから庚申川に下る。ここもまた地面が濡れて滑り、危険と言えば危険。下に川が見えてきた。轟音を立てている。ここまで下ったのがヤレヤレだ。下流から上がって来る三人の姿があった。これには驚いた。一人は単独の三十代後半らしき釣り人。「水量が多くて、今日はダメですよ」とぼやいていたが、その後どうなったのか、自分らが下ったところを登り返したのか、それともまた下流に戻って行ったのか。こちらは川を見ながら呆然としている間に姿は消えた。残りの二人は沢屋らしい。腰にガチャ類を巻いている。二十代後半といったところか。

(ハイトスさん撮影の庚申川。ここは雨降沢との出合いだ。前に来た時にはもっと浅瀬でジャンプもできた。水に入るしかないし、流れは急だ)


(取り急ぎの雨降沢の大滝。ここは、滝を巻いて登るよりも、滝を避けないで左岸側直近を登った方がいいだろう。もしくは水を浴びて登るかだ。自分では、これで撤退と思っている)


(問題の淵というか釜。前回と同じような写真だ。これではねぇ)


 前回来た時よりも川幅が広くなっていて、逆に腰をおろして休めるスペースは狭くなり、乾いている石もない。前回もこれは水がかなり多いなと思ったものだが、それをはるかに超えている。自分には比較はできるものの、ハイトスさんに比較の対象はない。この水量と勢いでは無理だなというのは共通の思いだ。とりあえず沢靴に履き替えはしたものの、本気で行くことは考えてもいない。おそらく、ハイトスさんの頭の片隅にすらなかったろう。あの沢屋さんたちさえいなければ…。
 一人で雨降沢の滝を見に行く。前回はうまくジャンプをすれば濡れずに対岸に渉れたのに、いきなりヒザ下の水だ。足がもつれたら確実に水没する。それだけ流れも速かった。雨降沢の滝を見ながら、今日もこれでおしまいか。林道に上がって、せめて上のナメ滝にでも行くことにしようか。
 対岸に戻って、ハイトスさんに雨降沢の滝を教え、今度はハイトスさんが行く。その間、周囲を観察する。雨降沢の右岸尾根は垂直に近い岩場で、ここは対象外。左岸側はどうか。この左岸、つまりは庚申川の右岸になるわけだが、うまくすれば登れないこともないが、今日のように濡れた斜面では危険極まりない。結局、雨降沢を遡行するとしたら、滝を直登してから尾根に取り付いた方が無難に思えるが、この雨降沢の大滝すら、今日の勢いは強く、おそらく途中で固まったままか追い返されるのがオチだ。いったいきりんこさんはここをどうやって登ったのだろう。わかったとしても、おそらくは自分には行けやしないだろうが。実は、前回撮った写真をじっくり見ると、淵の先の右岸側は緩やかな斜面になっていて、もしかしたら、右岸尾根から巻いてそこに下れやしないかと考えたものだが、現地で改めて見分してもどうも無理。尾根にうまく乗れたとしても、かなり高い位置から河原に下りることになる。降下地点はかなり急になっているだろう。

(ここからの写真は断続的に続く。先ずはハイトスさんと沢屋さん二人組と話をしている。おそらく、ハイトスさんはかなりしんどいとでも言っていたのかと思うが)


(沢屋さんが渉った)


(右岸のヘツリをしている。その前に泳いでいる)


(ツルツルの岩に乗って)


(これだ。今でこそ思うが、これではハイトスさんの気分があおられても不思議ではないかも)


 ハイトスさんが沢屋さん二人組と話し込み、大滝を紹介している。二人はちらりと覗いただけのようで、やはり、これが沢屋と滝屋の違いかと、改めて瀑泉さんの言葉に納得する。
 戻って来たハイトスさんに聞く。あの二人、このまま上流に向かうようですよとのこと。この深い激流の淵をどうやって渉っていくのか、それを見物してから帰ってもいいだろうと、二人して濡れた石に腰をおろして高みの見物を決め込む。あるいは、ハイトスさんの腹の中には、二人を先行させて、その後追いで行くつもりでいたのかもしれない。こちらは、もうハナからあきらめ、あの二人は無謀だな。若さでカバーかと思ったりしている。
 この淵、例の故ヒロタ氏が泳ぐのをためらい、我々が下りて来た左岸側尾根から巻くべく、その後は懸垂しまくりで下ったらしく、ここは潔く泳ぐのが無難だと思っているが、こちらの左岸側は深く、前回見た限りでは足が着きそうにもない。深いながらも、一旦、右岸に渉ってしまえば、岩伝いに目の前の滝を越えられるだろう。その二人、まさにそれをやった。先行者が一瞬泳ぎ、対岸に渉る。そして、後続のメガネ氏にロープを投げかけたが引っ込めた。メガネ氏もまた一かきで左岸に出ていた。そしてツルツルの岩を越えて、あっという間に小滝の上に出て、こちらに向かって二人で○の字ポーズをつくる。
 あんなことをよくやれるものだと、そのドラマを少なくとも自分は傍観者として眺めていた。青年部ならともかく、オジサンどころかジイサン二人にあんな芸当はできない。ヘタすれば流されて溺れるかもしれない。せめて、流れが緩く、水も少なかったら考えてみてもいい。これまでも、松木沢で腰や胸高に浸って歩いたことはあるが、泳いだことはほんの数回。それもまだ若かったし、流される心配もなかった。

(ということで、こういうことになる)


(泳いで、何とかここまで来た。出発点からは10mもない)


(振り返る。水の色が違っている。写真の左奥から右手に渉った。ここから写真はブレブレで水滴だらけになる)


 まさかと思った。聞き違いかとも思った。ハイトスさんが「やりましょう」と言った。一瞬、ハイトスさんを連れて来たことを後悔した。ハイトスさんは即決だ。もう水に入り込んで、どんどん進んでいる。すでに渋々の気持ちは激流に流された。こうなったら毒を食らわば皿までだ。
 水はかなり冷たかった。腰高になった時点で陰茎がかなり縮んだのを意識した。こんなことは初めての経験。おそらく、2歳児の孫のオチンチンの大きさほどになっているはずだ。ハイトスさんはさっと泳いで右岸に着いている。そして自分の番だ。流されたが右岸に立った。立ったとはいっても腰越え、胸高だ。それでも何とか岩に手をかけながら歩ける。そしてツルツル岩にしがみついて登ると、あとは右岸の岸を歩いて小滝の上に出た。ここまでかなり疲れた。

 ここで余談。本日の格好だが、下着も含めてすべて化繊系にして速乾を重視した。足は初めて使う秀岳荘オリジナルのフェルト付き地下タビ。みー猫さんが履いている記事を拝見して物欲が動いた。下ろし立てだけあって、ツルツル岩も滑らない。このフェルト付き地下タビだが、楽天から届いた際にアレッと思ったのは、地下タビ屋の丸五の箱に入っていたことで、丸五と秀岳荘のタイアップ商品らしい。他の装備としてはヘルメットと30mロープ。使うことはないだろうが、念のためハーネスも持参。スワミベルトでは初心者っぽいということで一年以上前に格上げ購入したが、そもそも試着以外に使ったことはない。それ以前に、ハイトスさんから指導してもらった懸垂下降はすっかり忘れていて、いざという時は土壇場で再教育を受けることになる。また、何にどうやって使うのかも釈然としないままに買った長さの違うシュリンゲを3本。首吊りには使えそうだ。ガチャガチャしたのもいくつか。

(ハイトスさんには、あの淵を越えられればと言い含めていたが、どうも先はさらに険しそうだといったポーズにも見えるハイトスさん)


(傍目には意味もない写真だが、流れはかなり急で深い。左にカーブしている。左にぼんやりとハイトスさんの姿)


 さて、あの淵を越えられれば後は楽勝と思っていたのは大きな誤解と夢想で、さらに難関は続いていた。川はカーブし、坑夫の滝はまだ見えていない。大きな石がゴロゴロして、その間がまた深い。右手から細い沢が流れ込む。見上げると急斜面だ。休みたいが、ちょっとでも休むとたちまちのうちに身体が寒さで震え出し、筋肉も固まり、むしろ次に移る行動が厳しくなる。足が攣りでもしたらさっきの小滝から落とされる。その前に意識は消えているはずだ。
 岩の間を泳いだり、敢然と流れに逆らって立ち進んだりするが、押し返されてさっぱり進まず、左右に移動を繰り返ししているだけのような気がしないでもない。始末が悪いのは渦が巻いているところで、これには近づかないようにする。こう記していると、さも泳ぎ続けているかのような錯覚になるが、場所によっては岸辺を歩いたり、ヒザレベル、あるいは淀んで足を入れると泥状になるところもある。これまた不思議なもので、ザックの中に水がかなり入り込むと思っていたが、もっとも、荷物はまめにチャック付き袋に入れてはいるが、身体とともに水に沈むわけではなくザックは浮いている。だから、ザックの中はびしょびしょにならない。むしろポケットに入れたカメラがやばい。防水とはいえ、レンズにかかった水を落とせない。衣類や手ぬぐいでぬぐうにしてもすべてが水浸しだし、拭けたとしてもすぐに白くなる。まして身体はブルブル。ろくな写真が撮れなかった。

(カーブの先に坑夫の滝が見えた。ピンボケとレンズ濡れで失礼)


(それでいてハイトスさんはしっかりと撮っている)


(ハイトスさんを追い越し、大丈夫だろうなと振り返る。180cm超えのハイトスさんがあれでは、自分は首下まで浸かっていたはずだ)


 そのうちに、ハイトスさんが先を指差す。坑夫の滝が見えたらしい。ようやく近づいたか。ここでハイトスさんに先行する。もう無意識のうちにがむしゃらになっている。

(ちゃっかりと先行しての坑夫の滝。豪瀑の次の印象は滝つぼの色だった)


(ちょっとカメラを引いて)


(もっと引いてみた。この滝は、勢いが強すぎて、どうやっても糸腺をひいた滝には写らない。もっとも、そんな種類の滝でない。轟音を立てている)


 ようやく見た坑夫の滝は想像通りに豪瀑だった。たいした落差はなく、坑夫の滝という名前を知らなかったヒロタ氏は「7m滝」と記している。一週間前に見た吹割りの滝やらみなかみの滝群とは全然種類が違う。とにかくすごいの一言で、釜というのか滝つぼもまた深くて広く、その色は表現するならコバルトブルーとでも言うのか。ハイトスさんもしきりに嘆息しているが、ハイトスさんの関心事は、滝そのものよりも、滝ツボの色のようだ。悲話の中には、この滝つぼに身を投げたとか、働けなくなった鉱夫、おそらくはいわゆる強制連行かと思うが、そんな鉱夫をこの滝に放り込んだというのもある。また、ネットで読んだ話ではあるが、滝に取り付こうと滝つぼを泳いだら、危うく水の中から何者かに足を引っ張られたというのもあった。ともあれ、自分には庚申山に初めて登った際に気になった「坑夫滝(光風の滝)」の看板を見て以来の念願達成であり、これを見られただけでも足尾の山はもういいかといった気分にすらなった。どうせ、骨折の後遺症もあって、松木奥の尾根はもう歩けまい。しばらく眺めていたら、忘れかけていた寒さがぶり返してきた。ハイトスさんは滝をビデオにして撮影している。

(左岸側は岩が屹立している)


(ビデオ撮りのハイトスさん)


 いつまでもここでじっとしているわけにはいかない。坑夫の滝に着いた時、先行の沢屋さんたちは坑夫の滝の上にいて、こちらを見ながら、右岸側に半円を描くように指差しをしてから上流に去って行った。そちらから回って上がられるということだろうが、それは先刻承知で、腐りかけのロープが垂れているという情報をネットで見たこともある。

(周囲の色に同化した素人っぽい男が偵察に行く。正面の岩越えは厳しかった。2m近くある。左から大巻きするしかないとすごすごと戻ることになる。ハイトスさん提供写真)


 右岸に渉って偵察に行く。滝横の岩は高さがあって、足場がない。小巻きで行けるはずだが、下からではどう見てもルートが見つけられない。もっと上がってみる。足はズボズボで、先行者の足型がしっかりと残り、草むらで消えている。高巻きすれば何とか越えられそうだが、草むらに入ると今度はやたらと滑る。万事休すか。今日はここでやめておこう。ロープらしきものは見えなかった。かなり上まで来てしまっていたので、下りに苦労した。今度はズボズボどころかズルズルで腰を泥だらけにしながらようやく着水して水洗いをした。
 ハイトスさんに状況報告。自分だけではなくハイトスさんもまた坑夫の滝で満足のようだ。じゃ戻りましょうかということになったが、ここに来るまでに苦労しているのに、下りが楽勝というわけにはいかない。間違って渦巻きに引っ張られ、いくら腕と足をバタつかせてもさっぱり下っていかない。もがいている間にようやく足が地に着いた。これでは、出発点まで戻るのはかなりやばそうだ。

(しかたがない。戻りましょう。撤退の決断も早いハイトスさんだった)


 そこで思いついたのが来る途中で左岸に落ち込んでいた細い沢。見上げると、急ではあるが何とか行けそうだし、左は尾根状になっている。問題は途中にある小滝で、あれを越えるのはきつそうだ。ハイトスさんが、その前に左の尾根に乗りましょうと提案。了解。

(左岸のここを登る)


(小滝が見える。この位置からは軽く越えられると思ったが)


(数メートルながらも甘かったか)


 先行して沢を登って行ったが、落石を起こさないように注意していたのに、下でやたらと派手な音がする。どうもハイトスさんの落石だろう。

(尾根に出るとこんな標石があった。なぜかほっとする)


(ハイトスさんは立って歩いてはいるが、ご覧のように急斜面。自分は這って林道に出ている)


(林道に出て。ハイトスさんは左右の脛にキズを負っていた。幸いにも出血はない。ハイトスさんの顔はぼかしたが、実は桐生市のHPに躊躇なく顔出しをしている。桐生市〇〇さんで検索すればすぐに出てくる)


 小滝を左に巻いて尾根に乗る。もうここからは樹につかまって何とか行ける。上にはガードレールも見えている。だが樹はまばらで、急さは変わらぬままで、匍匐前進のスタイルになった。ガードレールを越えて林道に出るとほっとした。
 自分がほっとしている分にはいいが、ハイトスさんは苦戦している。ザックからロープを出すが、これだけは防水袋にも入れていなかったので、固まっていて、なかなかストレートに一本化しない。ないよりはましかと、ガードレールに結わえてハイトスさんめがけて投げる。せいぜい5mくらいのものだったろうが、あるのとないのとでは相手にとっては気分も違うというもの。
 林道にへたり込んだ二人の傍らを、庚申山に行くらしい軽装のハイカーが歩いて行った。
 とにかく陽のあたっているところに出たかった。身の寒さは続いている。ここで林道を下ればいいだけのことだが、意図的に上に向かった。ハイトスさんにとっては「?」だったろうが、自分には「次、ナメ滝」という頭があった。陽のあたるところはなく、仕方なく広くなったところで腰をおろして一服した。少しだけだが陽はかざし、身体の寒さも幾分やわらいだ。

(ここからナメ滝見物に下る。少なくとも、自分の足の筋肉は委縮したままで、他人の足で歩いている感覚は残ったままだ)


 身体が冷えから解放はされても首から下は濡れた状態だ。化繊の効果は即効ではないことはわかってはいるが、上にチョイ歩きに不快さはない。一応、ハイトスさんには、豪快なナメ滝はすぐそこだと言いながらも、ハイトスさん自身はすでに惰性で歩いている。こちらとて同様で、筋肉は緩くならず、まったく柔軟さは欠いたままだ。

(ナメ滝には見えないがナメ滝だ。葉が落ちる晩秋に来ればすっきり見えるかも)


(この角度ならわかっていただけるか。下の釜はかなり深い色をしている。ここもまた下から来れば泳ぎだろう。実は、せめて真下の黒い出っ張りに下りて滝を見たかった)


 このナメ滝、5月25日に塔の峰からの帰路で、もしかしてと庚申川に下って見た滝で、その時はこれが坑夫の滝かと一時的に気持ちがどよめいたが、岡田氏の本を読み、これは坑夫の滝のさらに上にある「8mナメ滝」と知ってがっかりした。この上に笹ミキ沢出合があり、一昨年の6月23日、その笹ミキ沢左岸側を下って、庚申川をまたぎ、いわゆるハンター尾根で小法師岳に行っている。そのナメ滝は、5月25日の時点でナメの滝とは思えぬほどの勢いのある滝だったから坑夫の滝と勘違いしてしまったわけだが、その時はロープもなく、木立ちから見下ろしただけだった。今日、ロープを持参したのは他でもない。坑夫の滝から林道戻りになったら、用心のためにロープで河原に下り、このナメ滝を正面から見るつもりでいたからだ。
 林道からナメ滝の真上まではたいして下りもしない。ただ、ここもまた滑るからヤセた樹につかまって下るしかない。真上に立った時、ハイトスさんの口からため息が漏れた。自分には、前回見た時よりも増水と激しさが増して別の顔になっていた。それはともかく、ハイトスさんには、これだけで、無理矢理というか、だまして連れて来たところもあって、少なからず良かったと思った。ハイトスさんが見下ろしている間に、こちらは下流部に目を向けて下降ルートを探る。やはりここもまた雨後でもろくなっている。緩く斜めに下ればロープ無しでも行けそうだが、すぐに穴ぼこになっていたり、樹の間隔が広くなっているところもあって、これでは、筋肉が固まっている今の状態では無理が出る。せめて、2mほど下の岩棚に出れば木立ちの邪魔なしに滝の全容が見られそうではあるが、それすらも柔軟対応ができそうにない。これもまたあきらめだ。そんなことよりも、今回気づいたことではあるが、このナメ滝の釜はかなり深い。ここもまたコバルトブルーになっていて、先日のみなかみ稲荷滝のドボーンよりは自力で登って頭から水をかぶり、さらに下でアプアプやっている方が楽しいのではないかと思った。もっとも、今日のような水量と勢いでは危険も覚悟の上になる。
 ところで、例の沢屋さんたちとはこの辺で追いつくかと思っていたが、すでに大分先に行っているようで、見かけることはなかった。彼らはどういうルートでこの流れの強いナメ滝を登り、果たしてどこまで行ったのか気になるところだ。

(林道下り。少なくとも自分には達成感で心地よい歩きだ。庚申七滝まで遡行できなかった無念さはさらさらない)


(お疲れさま。ハイトスさんは家に帰ってすぐに冷えたビールを飲むとおっしゃっていたが、自分はそのまま足利の整形に直行した)


 ということで、おしゃべりをしながらの林道歩き戻りになった。坑夫の滝を見た興奮もさることながら、やがて話題も変わる。ひょんなことから自分の高校以来の友人とハイトスさんが同じ大学の同じ学部を同期で出ていることを知る。学科が違うのでお互い知らないようだが、友人の学科にハイトスさんの友人もいるらしい。近々、その友人をハイトスさんに引き合わせての飲み会でもやろうとなった。楽しみだ。

 駐車場から出発して戻るまでたかが3時間半。自分には当たり前だが坑夫の滝を見られて満足この上もなく、ハイトスさんを察するに、彼にも少なからずご満足いただけたかと思う。坑夫の滝にまた行くことはないだろう。なぜなら、今回の徒渉で味をしめ、次に行った時には、何だ、えらい水が少ないじゃないかとがっかりすることになるかもしれない。
 今だから敢えて記すが、Mさん、つまりはみー猫さんなのだが、一緒に行けずに残念だった。冷静沈着なみー猫さんが同行していたら、あるいは坑夫の滝を越え、予定通りに庚申七滝まで行けたかもしれない。ただ、ジイサン二人の冷水で強張った肉体が果たして付いていけたかどうか…。それがネックになっていたかも。

(本ブログの文章にはかなりの誇張した表現が随所にあります。これは、素人だからこその感慨をストレートに表現したもので、その立場からの感想文として読み流してください。おそらく、その筋に慣れた方には、行ってみて、何だこの程度の滝なのか。大げさなと思うところもあるでしょう。その点はレベル違いということでご容赦ください。また、出会った二人の沢屋さんの遡行記録はヤマレコに出ていました。)
 なお、ハイトスさん記録は⇒こちら


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Unknown (ふみふみぃ)
2019-08-27 23:55:48
ついに一年越しの懸案もクリアされ、紅葉に向けて本格的に山へ復帰と言うところでしょうか。松木奥の尾根はもう歩けまいと寂しいコメントもされてますが。
懸案の歩きをハイトスさんのコンビというところがいいですね。
これはだめだ帰ろうと思っていたら、別のハイカーが颯爽と追い抜かして行きそれを見て自分も行こうと思いなおす。私は谷川から巻機山に縦走する時がそれでした。
沢屋さん二人に○を出されてしまってはハイトスさんもやる気を出さざるを得なかったんでしょう(笑)。
しかし最初の淵を越えても簡単には滝に行けないようで。泳がないところでも長身のハイトスさんで脇までですか。水量少ない時でも腰上は避けられないようですね。私は沢登りはいつも快適なのは腿くらいまでで腰まで浸かると嫌な感じがします。
水量多くて苦労した一方で滝は迫力あって報われた感あったんだろうなと。
離脱された沢からの小尾根、初見で上から見たらとても下りて行けそうには思えませんね。
まあ私は坑夫の滝はたそがれさんの記事で満足しておいて、いつか気が向いたら雨降沢遡行には行ってみようかと思います。出だしの滝で諦めるかもしれませんが。

ふみふみぃさん (たそがれオヤジ)
2019-08-28 12:39:28
ふみふみぃさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
こうして当面の目標を達成して落ち着いてみると、次はやはり雨降沢だなと思っているのが本音のところです。
ただ、松木奥、ふみふみぃさんが登られた小足沢の左岸尾根はまだまだ厳しいですね。坑夫の滝へのこだわりが邪魔するまでは、小足沢側を目標にしていたのですが。そうは記しても、追々はその気持ちはぶり返すことになるでしょう。
実は、抜釘手術を執刀した医師からは、しばらくは沢歩きはしないようにと言われていたのです。おそらく、傷口を冷やすのは良くないし、細菌が入り込む可能性があるからなのでしょうが、欲望と執念には勝てませんでした。沢とはいえ、足が着かないような川を泳ぐ結果になるとは、考えてみれば笑ってしまいます。
みー猫さんから、ふみふみぃさんの雨降沢の件はメールで知っていましたが、あの滝を越えるのにかなりのストレスになるとは思えません。たまたま、激流で勢いが強すぎただけのことで、秋口には水量もおとなしくなると思います。雨降沢の大滝とはいっても大滝の名前をつけるほどの滝ではないです。ただ、坑夫の滝も合わせとなると、もはやきりんこさんの世界でしょう。
あの日、釣り人の情報では、沢屋さんが二人だけではなくまだいるとのことでした。我々が沢屋さんに太刀打ちできるわけもなく、まさかさらにマイナーな雨降沢に入るとは思えず、あの淵で見て撤退したとすれば、我々も随分と大胆なことをしたものです。ハイトスさんですら足が着かなかったり流されたところがあったわけですから。
ところで、我々が逃げて上がった沢ですが、林道に出たところでここも使えるかなと思ったものですが、かなりのガレ沢で、脇尾根もまた急です。ここを下りに使うのはお勧めできませんね。確かに林道から坑夫の滝に至るには最短ルートかとは思いますが。
こんなことをいっては何ですが、自分一人なら、きっと、今後ともに坑夫の滝に行くことはままならなかったでしょう。先行の沢屋さんらに○を出されても、私ならよくやるわで終わりです。本当に負けん気の強い方なんですね。ふみふみぃさんも同様のようで。そうでもなければ、大胆なマニアックな歩きはできないんだなぁと改めて思いますよ。
夏の暑さもようやく終わりかけでしょうか。それはそれで好都合ですが、日毎に日が短くなって行くのにあせりを覚えています。
Unknown (みー猫)
2019-08-29 07:28:58
おはようございます。
念願成就おめでとうございます!
たそがれさんのことですから、チャンスあれば、
即行かれただろうと思ってましたので、なによりです。
判断が正解かどうか……その場に居ずして言いようが
ないですがすぐに黒沢を思い出しました。違う意味で
ハイトスさん、記事上げられるかな?
ところで、水量が少なくても泳ぐような感じに
見えますが、どうだったのでしょう。
お疲れ様でしたー。
みー猫さん (たそがれオヤジ)
2019-08-29 09:39:56
みー猫さん、こんにちは。今回は先行してしまい失礼いたしました。
昨年の5月4日に坑夫の滝に行った、いわゆる滝屋さんのブログにはこう記されています。
「ザバザバと対岸に渡り腰高ほどの深みや岩を登り何度か渡渉しながら滝前に辿り着きました」と。
これを見る限り、5月上旬が水量の少ない時期だとすれば、泳ぐ必要はなく、流される危険もなければ渦巻きすら出ていないでしょう。まして、せいぜい「腰高」で、ザバザバで済んだわけですから、足が着かない状態でもないようです。我々がわざわざ泳ぎたいばかりにそんなところを選んで渡渉しまくったとは考えづらい(笑)。
あとでこの記事を見て、我々が選んだ時期は雨後のこともあって大失敗だったと言えもしましょうが、これは後の祭り。今週末に行ったとしても、ザバザバ程度ではないと思います。
しかし、あれだけ苦労して辿り着いたわけですから、大満足です。黒沢もまたしかりで、悪条件で成功というのもまたマゾ的な快感なのでしょうか。
ちなみに、この滝屋さんは、林道からの下降地点が我々と同じでした。
この滝屋さん、その後に庚申七滝も見に下ったようです。わざわざ見にいくような滝でもないように記してはありましたが、むしろ、この水量の多い時期ならまた変わった印象になったのではと思います。
もう8月も末になりましたが、癒し系で十分です。私でも行けそうな沢歩きに誘ってくださいな。
坑夫滝 (きりんこ)
2019-08-29 16:30:07
ついに因縁の坑夫滝と対面されましたか。それも激流の悪条件を乗り越えてですから、達成感もひとしおでしょう。と同時に怨念から解放されたといった感じでしょうか。私が2度行ったときよりも明らかに水量が多く迫力がありますね。私も次はこんな激流の滝を見てみたいです。
やはり私が2度下った尾根とは違うようですね。私は雨降沢出合よりも上流に下りてしまったので、大滝はまだ見ていないんですよ。大滝を見ようと、本流を下ろうとしましたが、ちょうどお二人が泳がれたところを上から見てあきらめました。水量が少ない時期でさえ腰上まで浸かるのは確実でしたね。
私が登り降りした尾根は、たそがれさんの画像で坑夫滝手前のカーブのところだと思われるのですが、下から見るとわかりにくいですね。もしかすると最下部はお二人が登った細い沢と同一か、すぐ近くだと思います。ガレルンゼを5mくらい登り、ちょっとズルズルの斜面を庚申川上流側にトラバースして尾根に乗ると砂防の杭があり、あとは踏み跡明瞭、トラロープもあって安全に林道へ抜けられます。もっともこれは、先に下りで利用してわかっているからなのですが。
雨降沢への巻道は、そのガレルンゼの対岸の上方をよく見るとトラロープがぶら下がっており、岩棚のようなところをへつる感じになります。ロープが古いのであまり命を預けたくはないですが、釣り師が結構入っているので、そこが見つけられれば踏み跡もしっかりしているので問題ないと思います。
近々、根利古道の途中から庚申川へ下降し、支流のホウキ沢を釣り上がって小法師尾根に抜けようと計画しております(記事にはしませんが)。
きりんこさん (たそがれオヤジ)
2019-08-29 19:59:58
きりんこさん、こんにちは。
いただいたコメントで、ようやくきりんこさんルートを知りました。雨降沢の大滝はご覧になっていなかったわけですね。これまで、私は、てっきり、その左岸尾根末端から登り、帰路では、我々がいきなり泳いだちょっと上流部に下って坑夫の滝見物でもしたのかなと思っていました。私が林道から下ったところは何を隠そう、滝の看板からです。これを下ると、ロープが張ってあったりするのですが、あまり使う意味はありません。川に出ると、真ん前が雨降沢の出合いになります。コメントまでよく見る方は限られていますから、敢えて記しました。
きりんこさんが使われたルートは、おそらく、我々が登り返したガレ沢の右岸側の尾根でしょう。写真にも出していますが、尾根に出ると砂防の杭がありました。そこをさらに西側に回り込んでいれば、その、きりんこさんの言う踏み跡明瞭、ロープ付きのところに出たと思われます。次回、雨降沢から小法師に出る際には参考にさせていただきます。ありがとうございます。
ホウキ沢ですか。調べてもどの沢かわかりかねますが、根利古道からとなると、もしかして、地図上の南西方向に水線が記されている沢でしょうか。記事にせずとも、せめて写真のアップだけはお願いします。
写真のアップといえば、話は戻りますが、きりんこさんの記事に坑夫の滝の写真はあっても、雨降沢大滝の写真はなかった。漠然と、大滝とはいっても写真で出すほどの滝でもないのかなと思ったりしたものですが、見ていないのでは出しようもないですね。
今回の坑夫の滝、結果として笑い話に近いものがありますが、雨降沢もしくは付近の尾根から小法師に抜ける際には、きりんこさんルートを含めて、極力濡れないようにしいものです。
抗夫滝 (ハイトス)
2019-08-30 17:25:07
こんにちは。
先日は有り難うございました。
しかし時間は短かったですが充実感、満足感は半端ありませんでした。
真夏に寒さで震えるなどとは思いも寄りませんでしたが。
記事は楽しく読ませていただきました。
これも十分満足で自分の記事はどうでもよくなってしまいそうです。w
改めて読者に面白く読ませる文章を書くことができるたそがれさんに感心です。
一種の才能ですから。
滑滝は時間もあったので降りてもよかったですかね。
ロープがあるので降りるのは簡単ですが、登り返すことを考えると躊躇してしまった訳ですが。
ハイトスさん (たそがれオヤジ)
2019-08-30 19:05:57
ハイトスさん、こんにちは。先日はご一緒いただきありがとうございました。
まぁ、そんなことはおっしゃらず、ハイトスさんのお立場からの記事アップをお願いしますよ。私の記事だけでは、読む方も私の視点になってしまい、かなり無鉄砲なハイトスさん像になってしまいますよ(笑)。
さて、あのナメ滝ですけど、確かにロープがあったし、河原に下りることは可能だったでしょう。ただ、私が躊躇したのは、ブログ文にも記してあるとおり、川の水の冷たさで、かなり筋肉が硬直状態になっていたからです。身動きが取れない状態とでもいったところでしょうか。そのため、軽いジャンプもできず、ヘタすれば、ずるずるとそのまま落ちそうな感じがしましたし、ナメ滝とはいっても、あの轟音には恐さを感じましたね。登り返しのことは何も考えませんでした。
ただ、せっかくあそこまで、私の場合は二回目ですから、庚申山なり塔の峰の帰りにでも寄ってみるつもりでいます。
ところで、あの二人組のヤマレコ記事はご覧になりました? ハイトスさんがおっしゃっていましたね。若い頃から沢でもやっていれば、この年になっても無理もできるでしょうが、オジサンになってから沢をやるようになったのでは、せいぜい、今回の坑夫の滝でせいいっぱいでしょう。
Unknown (瀑泉)
2019-08-30 23:46:59
執念の結果が実って何よりでしたネ。まして,此れだけ苦労して辿り着いた滝ですから,感慨もひとしおだったでしょう。何にしてもお疲れ様でした。
しかし,滝屋の中には,今回のような豪瀑が好きで,半ば命がけの滝見ばかりされている方もいるけど,自分には無理だなぁ~。まぁ,見たくないと言ったら嘘になるけど,ヤッパリ命は惜しいし。羨ましいケド,自分は,平水の滝で十分だなぁ~。
それに,仮に滝に到達したとしても,必ずしも沢を遡行しない滝屋は,脱出にも神経を使うんですよネェ。
そういった意味でも,今回のお二人の行動は,まさに滝屋だったと思います。
それにしても,最初の淵を越えても,目の前が坑夫滝というワケじゃなかったんですネ。きりんこさんのコメを拝見して,ようやく,きりんこさんが泳がれなかった理由が分かりましたヨ。
ナンにしても,雨降沢左岸尾根の防火線の様子も知りたいですしネ。たそがれオヤジさん比べたら,達成感は減るでしょうが,この記事やら,きりんこさんのコメをヒントにさせていただいて,坑夫滝を見物してから尾根に取り付くことといたしますヨ。
ところで,話は変わりますが,庚申川本流から七滝への登りは,まったく問題ないと思いますヨ。2018年の冬に,通行止めの階段を下って,下の方まで覗きに行きましたが,本流の河原に降りるのは容易に見えました(まぁ,雪で覆われてましたケドね)。
瀑泉さん (たそがれオヤジ)
2019-08-31 09:21:35
瀑泉さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
命がけの滝見ですか。まさに私の場合は、骨折の経緯までして見に行った坑夫の滝ですから、それも含めたら命がけですね。単にコースを誤っただけのことですが。
あの二人、滝屋さんですか…。どうも厳密なところで、私には滝屋と沢屋の違いがわからなくなってきました。沢屋の括りの中に滝屋という別方向の範疇があるのかなと思ったりして。
こうして坑夫の滝を見てしまうと、あきれたもので、深みに入り込ん泳ぐというのもあまりいとわない状態になってくるもので、こう日にちが経つと、また紅葉の時期にでも渡渉してみようかと思うようになっているのには、我ながらあきれてしまいます。
庚申川界隈の沢と尾根、瀑泉さん同様に、きりんこさんのコメントで、自分のこれからの方向も見えてきましたよ。
巨大なナメ滝を正面から見ること。そして、庚申七滝ということになりますが、瀑泉さん情報では行けそうですね。大した連瀑でもないようですが、ここも坑夫の滝同様に看板がある以上は見ておかないと。他に、坑夫の滝とナメ滝の間にあるらしい「8m滝」ですが、林道から下って見ることができないようでしたらアウト。
でも、やはり何といっても雨降沢の左岸尾根です。防火線付きとは知りませんでした。そそられますねぇ。ハンター尾根もおもしろくはありましたが、同じ風景が続いて、ちょっと単調でしたからね。

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