この著者は、少し前に、ブラックスワンという本で知りました。
なかなか面白く、以後、新聞やテレビ、その他いろんなところで、
想定外のことが起こると、ブラックスワンという言葉が出てくるので、
かなり影響力があったと思う。
で、新しい本が、本屋で並んでいたので、買って読み始める・・・
プロローグ部分だけでも面白い。
脆さ、に対する反脆さ。反脆さがあって、強くなる。
今の政治や経済は、社会主義のように、上から目線の押し付けばかり。
そういう体系が、脆さを作る。納得だ。
そういう上の側にいるのは、自分ではリスクを取らず、他社に犠牲を強いる。
これ、自分が今まで何度も言ってきたし、多くの人が感じていただろう、
自己責任論の矛盾でしょ。日本で有名な(似非)経済学者ヘーゾーなど、
自己責任を振り回しながら、自らは責任を取らない。そのくせ自分は強くなる。
(タケナカは、確かハーバード大学留学だったが、この本では、”ソビエト=ハーバード
流の錯覚”という社会主義的な過ちを意味する言葉が登場する。あの手の人たちは、社会主義者とやることがそっくりだなあ。確かに。)
リーマン危機では、天才的な数学者や物理学者が、
確率論と複雑な数式を振り回し、危機を排除して儲かる仕組みを作った。
結局は、ブラックスワン現象で起こるはずのない事が起こった。
今では人工知能だけど、同じか、或いはもっと危険だろうな。
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