ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

中国のゴルフ事情

2019年06月19日 | ゴルフ

中国のゴルフ事情について書いてみます。
中国にわざわざゴルフをしに来る人は多くないと思うのでさほど需要はないと思いますが。
ゴルフの中国語については過去記事をご覧ください。

ゴルフ場
公式に認められているゴルフ場は少なく、「リゾートに付属したスポーツ施設」というような扱いになっています。最近も贅沢禁止令で結構な数のゴルフ場が閉鎖されました。とはいえ、まだまだ沢山あります。
ゴルフ場はそうした事情のせいか、ほとんど公式HPをもっておらずネットで直接予約はできません。予約サイト(日本語対応業者あり)でならほとんどのコースでプレイ可能。予約サイトのマージンが100元程度上乗せされます。
コースは結構トリッキーなものが多く、一般的に日本のゴルフ場より難しいです。18ホールスループレイ。

チェックインからスタート
一般にバックを預けた時点で引き換えカードをもらうことが多いです。チェックインは日本と同じ。スタート時間になると呼んでもらうような仕組みになってることは少なく、ロッカーキーをキャディマスター室に持っていって全員揃ったら適当にスタートになるような感じ。

キャディさん
一人に一人、もしくは二人に一人。カートの後ろに立ち乗りします。
ゴルフをほとんど知らない若い子も多い。林に打ち込んで横に脱出しかないような場面でも「残り200ヤード」とかいってウッド持ってきたりします。
グリーン上ではラインを読んでボールを置いてくれますが、経験が浅いキャディさんの場合はかえって迷惑。
始まって数ホールで見極めが必要です。

キャディさんは自分専用なので、人のキャディさんはあまり助けてくれません。ボールさがしも基本的には自分のキャディさんしかやってくれません。その代わり自分のキャディさんは家来です。中国の人はティーアップさせたり打つ間煙草や葉巻を持たせる、なんて光景を目にすることもあり。バンカー自分でならしたりすると「オーライオーライ」(本当は「我来=私がやる」といってるのですが、オーライに聞こえる)といって飛んできます。
チップは100元。二人に一人ついた場合は50元x2か、各々100元づつか地域で違うようです。多くあげて嫌がられることはないので200元あげましょう。18ホール終わりカートを降りたところで渡します。
ゴルフをする中国人はお金持ちなのでもっと渡してる人もいます。また彼らは高額の賭けゴルフをしているので、ラインの読みが良かった場合は沢山あげたりします。だからキャディさんも結構真剣にライン読みをします。

ティー
白ティーでやってたら日本人です。中国人は技量に関係なく青ティーです。中国人はなんでも大きい、長い、多いものが好きです。
華南地区は日本人でも青ティーのようです。青ティー使用のハンデ制限等は特にありません。

中国人のゴルフ
最後の一人となってパットを打つ。よし、入った!ガッツポーズして周りをみると、後の3人はもうカートに乗ってます。

お風呂
シャワーです。脱衣所はなく、ロッカーで全部脱いでスリッパはいてシャワーに行くのが基本。

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経皮毒の闇

2019年05月30日 | インチキ・疑似科学

もうずいぶん前のことだが、前職時代の一つ先輩が突然退職した。どちらかと言うと将来嘱望されてた人なので驚いたが、しばらくして呼び出された。
結局話しは米国系のMLM(アムウェイのような奴)の勧誘。実名出すのも何なので「新皮」としておこう。(これで分かる人はわかるでしょう)。どうやら奥様が結構成功したので夫婦で法人化して本格的にやろうということのようだった。

そこで色々説明を受けたんだけど、なぜあんなに優秀だった人がこんな事言うのか?と驚かされた。曰く、「今後電力、ガス等が自由化される。新皮もこのビジネスに参入する。上流メンバーになっておけばものすごい利益が手に入る」「これからはインターネット時代。新皮もネット販売を始める。下部会員がネット注文したものも上部会員にマージンが落ちるようになる」

私は、インターネット販売が主流になるということBtoCの方向なんだから中間マージンなんか取れなくなる方向なんじゃない?と言ったが、うやむやな答えしか返ってこなかった。

ちなみに現在の彼の動向は昔の同僚たちに聞いてもさっぱりわからない。

さて、その時の話ででてきたのは例の「羊水から石鹸の匂いがする」というやつ。これはMLM系の洗剤化粧品等を扱う人たちの常套句であり、それも知っていたので聞き流した。
この話は典型的な都市伝説で、実際の産婦人科医の証言は存在しない。(知り合いの親戚の産婦人科医が言ってた、という例のパターン)
要するに、洗髪したり体を洗ったりすると皮膚から化学成分が体内に浸透し、内臓などに貯まるいわゆる「経皮毒」という話。

経皮毒で検索するとたくさん闇が見つかる。実際Googleで「経皮毒」を検索すると真っ先に「日用洗剤に含まれる有害物質でがんなどの原因になる」と断言するコマーシャルサイトがでてくる。このような不安をあおって商売するサイトがメインだが、無邪気に信じてしまっている人たちは驚くほど多い。

皮膚を通過して体内に化学物質が浸透するということはほどんどない。化学物質を扱う時に手袋をするのは皮膚が荒れることを防ぐため。
また市販されている化粧品やトイレタリー製品にそんな危険があるわけがない。国の安全基準は相当に厳しい。

しかし、不安を煽る(商売にしてる)人たちの言うことはとても上手だ。

・成分を見てください。聞いたことがないような化学物質がたくさん書いてあります。(当然検証済みでむしろ体に良いものが入っている)
・人間が化学物質が入った石鹸を使い始めてからまだ数十年。いつ重大な病気が発症するかわかりません。(そんなこと言ったらなんでも危険)

一番狙われるのは小さいお子さんがいる女性。確かにそういう事を言われれば不安になるからこれはとても簡単な商売なのだ。
その販売促進は自然と不安を過激に煽ることになり、非常に闇が深いビジネス。「XXはがんに効く」というと薬事法違反だが「XXはがんになる」といっても違法ではない。

いずれにしても「経皮毒」は医学用語として存在しない。この言葉がでてきたら100%商売と思って間違いない。

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なんと自分の車にETC2.0がついていた

2019年05月29日 | ITS

このブログはETC2.0について徹底的に批判をしてきている。
批判する以上は自ら使ってみるのがフェアな態度だろうが、7年前に中国転勤にともなって日本では車をもっていなかったためその機会はなかった。

今年1月にディーラー試乗車の程度がいい中古車を家内用に購入したのだが、先週末一時帰国し高速道路(中央高速)を走行し、初めてついていたETCが2.0であることに気がついた。まったく間抜けなものだ。

ということで、使用レポート。

通常ETCと異なる点は高速道路では交通情報がナビ画面に表示されるということ。
最初に近距離、その後遠方の交通情報が簡易地図で表される。

遠方の交通情報は情報量が多すぎて走行中に確認できるようなしろものではない。また、近距離の情報はほぼ同じものがビーコンでも提供される。この車にはビーコンもついていた。

ビーコンがついているならETC2.0の情報はいらない。しかしETC2.0はビーコンの代替と位置づけられているのでいずれなくなる。
であればETC2.0はつけておいて損はないか、というとそうも言えない。そもそもビーコンの情報も路側表示やハイウェイラジオに対してさほど価値があるものでもない。だからつけている人は多くない。

たまたま中央高速は集中工事で高井戸まで渋滞10キロ120分という異常事態だったが、その情報は路側表示で不足なく入手できた。
また、府中スマートICでおりて国道20号迂回が最適解だったが、これはスマホのGoogleマップが教えてくれた。ETC2.0はなにも教えてくれなかった。

ETC2.0固有の交通情報として前方故障車ありという表示がでたが、10km~15kmおきに設置されてるポスト通過時にしか表示されず、一体どのくらい先に故障車があるのかわからない。実際、忘れてしまうくらい先に故障車が止まっていた。これはFM多重VICSによるナビ画面地図上表示のほうが優れている。

さらに言えば、中央道集中工事に伴って渋滞区間で一般道迂回した場合はETC、現金利用ともに料金調整をしてるが、これはそもそもETC2.0で実現されるという謳い文句ではなかったのか?
実際には2.0でなくとも対応は可能なはずだと指摘してきたが、まさにそのとおりになっている。
リニューアル工事のお知らせページ。料金調整をクリックで調整内容が表示されます。

ということで、正直いってお金を払う価値のあるものではない。割引のある圏央道を日常利用する人以外は「まったく必要ない」と断言できる。

以下、蛇足。
府中スマートICの出口には特にETC専用などの表示はなく、非装着車でもそのまま降りることができる。理由は非装着車も料金所で先払いしているから。しかし、ETC以外も通行可能というような表示は一切ない。これはわかりにくい。そもそも出口に「スマート」という名前をつける意味はないのではないか。

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i-dio amanekチャンネル放送休止

2019年05月16日 | モバイル・ウエアラブル

地デジ移行で空いた地上アナログテレビ周波数帯 (VHF-Low帯=99MHz~108MHz)を利用した新放送事業i-dio。VHF-High帯をつかって事業展開したNOTTVが撤退した2016年の時点でいまさら放送?お前バカ (idiot)なの?と言われるのをわかってて付けたような名前だけど、やはり相当に苦戦している。

地デジ移行の際には、アナログ周波数帯が空くのでそれを違うメディアに活用するというのが国の謳い文句だった。筆者には、NOTTVはドコモが、i-dioはFM東京がいやいや国策に協力したようにしか見えない。実際FM東京は最初から地方自治体の協力がなければ黒字化は難しいというコメントを出している。誰が考えてもうまくいくはずのないビジネスなのだ。

i-dio立ち上がりから放送されていた、災害時の車両誘導を目的としたamanekチャンネル。ホンダのテレマティクス、言い換えれば我が国のテレマティクスの第一人者であった今井氏が立ち上げたチャンネルであるが、さる4月21日をもって放送終了となった。今井氏の理念には敬服するが、事業化は厳しかった。

過去記事 V-Lowマルチメディア放送 i-dioとAmanek

i-dio自体、かなりきついはずだ。やはり単純に考えていまさら「放送」はあり得なかった、ということだろう。
また、地上アナログテレビ周波数帯については何一つ有効活用できていないということも国はどこかの時点できちんと説明する必要があるだろう。

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滋賀の園児交通事故で考えた日本の信号のあり方

2019年05月09日 | ITS

滋賀で発生した保育園児の痛ましい交通事故は典型的な右折と直進車による「右直事故」
この危険性と、右折矢印信号(対向車を止めてから青にする)の必要性については以前からブログで表明している。

その前に言いたいこと。メディアの報道。保育園の管理に対する追求は言語道断だ。歩道にいて巻き込まれたのにあたかも責任を追求するようなことは絶対に許されない。
これは流石にSNSで批判が上がっていてほっとしている。
でも、悪いのは車とドライバーだ、と言い切るのもちょっとまってほしい。たしかにこの事故は直進車を確認しなかった右折車に大きな原因がある。直進車はおそらくどうしようもなかったし、私が運転していても同じことが起きただろう。一方の右折車にしても、ふと前方確認せずに曲がってしまうということはもちろん「あってはならない」ことだが、こうしたヒューマンエラーだってだれにでも起きうるということを自覚しなくてはならない。

さて、双方青の右直は運転者の技量と注意力に委ねられている。よくある事故は対向直進車の速度を見誤る、または影からでてくる単車を見落とす、というものだろうが、こうしたケースではヒューマンエラーが発生しやすい。

ヒューマンエラーに関し、池袋のブレーキ踏み間違いでも「認知能力が低下した老人の運転」の是非が問題となっているが、これはとても難しい。運転能力がどこまで低下してると危険かという判定は明確にできない。極論でハードルを上げるなら、免許取り立ての人は運転してはいけない、ということになる。

つまり、ヒューマンエラーは起きるものだ、という前提で物事をかんがえるべきだ。
そして、人命に関わるヒューマンエラー発生の危険性があるのであればできる限りのポカヨケをインフラに施すのが行政の役割だし、車両装備はカーメーカーの責任だと思う。

報道ではガードレールがないことを指摘している。たしかにそれも対策の一つであるがわたしはそれよりも事故発生自体を抑制する右折専用信号が先だと思う。
現場の写真からは右折は専用レーンとなっており、右折専用信号の設置はなんの問題もなく可能だ。

もちろん片側一車線の交差点など物理的に設置できない箇所はあるが、可能なところから設置を進めて行くべきではないか。

きちんとした裏付け資料があるわけではないが、感覚として今いる中国佛山順徳ではほとんどの交差点が左折(日本で言う右折)専用信号になっている。
また旅行で運転したアメリカ、ドイツ、オランダ、スペイン、オーストラリアなどでも右折(左折)が対向車と両方青で混交する交差点は少なかったように感じる。
これは右直だけでなく、右左折時の横断歩道でもいえる。海外では横断歩道の信号と車の信号が両方青にならない制御のほうが多いと感じる。

それに比べ、日本の交差点は両方青で右直車/人車混交が多すぎる。

カーメーカーはそれなりに自動ブレーキなどで進化を続けているが、すべての車に高度な安全装備がそなわるにはまだ長い年月が必要だ。
行政は今すぐできる信号機の見直しを行うべきではないか?

蛇足だが、日本にも矢印信号はある。しかしその法的定義は曖昧になっている。通常海外の矢印信号は相対する横断歩道は赤信号で歩行者と混交することはないのだが、日本ではそれがルール化されておらずまちまちなのだ。これも事故を助長しているように感じる。

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【ETC2.0】つけるだけで手に入る凄い3つのメリット

2019年04月07日 | ITS

皆さんこんにちは。いつもITSを疑うをご覧いただいてありがとうございます。

さて皆さんはETCをご存知ですか?ETCは高速道路の料金所をノンストップで通過できる優れものです、これからのドライブにはうってつけの装備です。もしかしたらあなたの車にもついているかもしれませんね。そしてETCにはその進化系ともいえるETC2.0があります。

ETC2.0はETCに比べて一万円以上高額ですが、もちろんそれに見合う凄いメリットがあるそうです。きょうはそのメリットについてお話ししましょう。

1.高速道路料金割引

ETC2.0装着車は高速道路の料金割引を受けることができます。対象は関東にある圏央道。ETC2.0装着車はETCに比べて2割も安くなるそうです。

例えば対象区間で一番長い入間⇔境古河間(62.1㎞)でなんと!330円も安くなります。たったの20往復程度で一万円の元が取れるというお得な設定。

それどこ?とか言わないでください。私も知りません。でも関東地方以外の方もいつ埼玉や茨城に転勤になるかわかりません。だからETC2.0はつけておいて絶対損のない装備ではないでしょうか?(ちなみに私は東京在住ですが、圏央道は通ったことがありません)

なお、割引対象の道路は今後拡大する予定(と3年前から言われてます)

 

2.広域交通情報

ナビについているVICSの交通情報は現在走行中の都道府県とその周辺だけだということをご存知でしたか?ところがETC2.0なら1000㎞先の道路状況の情報まで把握できます。これは1000㎞ドライブする方にはとっても便利な機能ではないでしょうか?

これまでいつも1000㎞先の交通情報がわからなくて困っていたあなた!これはうってつけの装備です。

また、この情報を受け取るためには対応ナビへの交換が必要です。ナビも最新の高性能機種になるので一石二鳥ではないでしょうか。

 

3.支払いサービス

今話題のキャッシュレス。ETC2.0ならなんと!あなたの車がお財布になります。計画ではガソリンスタンドやドライブスルーでわざわざスマホやカードを渡さなくても、車がお金を支払ってくれるようになるそうです。

これはもうずいぶん昔から計画中ですが、なぜかまだまったく実現していません。しかし将来は給油もドライブスルーも料金所同様にノンストップになる可能性もゼロとは言えず、その時にはETC2.0での支払いが絶対便利。今からつけておいても損はないでしょう!

 

このほかにも道の駅への追加料金なしの途中下車というメリットもあります。PA/SAがない区間でとても便利ですね。不便解消ならすべての車を対象にしてもよさそうなものですが、そこは国交省、高いETC2.0を装着されたユーザーのことをきちんと考えてETC2.0にこのサービスは限定されています。

 

いかがだったでしょうか?
ETC2.0のすばらしさが少しでもご理解いただけたら幸いです。わずかプラス一万円、ETCからの交換でも2万円台でこの凄すぎる数々のメリットが手に入るのであれば買わない手はありませんね。

ETC2.0の購入はこちらから → イエローバックスWEBSHOP(うそ)

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大塚家具、中国ビジネスモデルが見えない

2019年03月31日 | 中国生活

中国の家具大手居然之家(イージーホーム)が大塚家具への投資を行い、大塚家具は中国とのビジネスで活路を見出すというが、これはどうしてもピンと来ない。実際は居然之家の上場前という事情からまずは同社が中国系の出資先を紹介したということだが、これもなにかそれ以上の事情があるように感じる。

大塚久美子社長は中国市場に対して「いままで日本の家具の中国への輸出はほとんどされていない。このチャンスをいかす」、また居然之家側は「裕福層への日本製高級家具の販売(含むEC)を狙う」ということだが、そんなマーケットは本当にあるのか?
マーケットがあればすでに誰かがやっているだろう。

1.「大塚の家具」を買う中国人がいるのか?
そもそも日本においてすら高級家具といえば欧州ブランドであり、日本製ではない。高級家具ブランドといって思い浮かぶのはカッシーナとかアルフレックスとかであり日本ブランド名は思い浮かばない。

中国裕福層がもとめるのは高価な木材を使用した中国伝統家具か、日本と同じようにやはり欧州の家具ということになるだろう。

さらに言えば、中国にも欧州の数百万するようなリビングセットを買う超裕福層はいるが、決して多くない。リビングセットは車と違い超高級品かどうかは見た目ではわからない。さらに、街を乗り回すものではない。富を誇示するお金の使い方としては効率が悪いので、「普通の」お金持ちは見た目が豪華な中国製の家具を選ぶだろう。相当な粋人でなければ輸入家具にお金をかけない。

そもそも大塚家具にはほとんどPB商品はなく、要するに「大きな街の家具屋」だ。自社プライベート商品がない小売商が海外に出ていって成功するためには「海外にも通用する小売ブランド」がなくてはならない。例えば百貨店ブランドなど。しかし大塚ブランドは海外では無名だ。

2.中国のインテリア関連市場
もう一つの懸念は、中国の内装市場の特殊性。
提携先の居然之家は内装関連の総合ワンストップショッピングを標榜する大型小売店。中国で新たに家を買うと内装工事がまったくされてないマンションの部屋を買うということになる。床材も厨房器具もトイレもついてない。それをターゲットにしてる業態だ。

自分で住む場合は予算内で自分の好みの内装に仕上げるが、すべての内装工事をしなくてはいけないので家具への支出は制限される。
投資用に購入する場合でも賃貸するためやはりすべての内装、家具をそろえることになる。中国ではマンション賃貸は家具付きが普通。当然、特に高額な家具セットを導入することはない。
したがって、高額なリビングセットというものはこれらを超越した一軒家をもつ超裕福層しかターゲットにならない。

3.ニトリの状況
現在中国で日本の家具としてはニトリが店舗を展開しているが出店ペースは落ち、売上公表もなくかなり苦戦しているように見える。とくに家具が売れているというイメージはなく、売れるのはその他雑貨関連だろう。

筆者が中国のニトリを訪問した時に気になったことは、日本で売られてるものをそのまま販売していたこと。ソファやダイニングセットなどは中国人からすると小さすぎ、奇妙にすら感じる。また中国人にとっては日本のダイニングの椅子は低すぎる。こうした部分のローカライズができなければ海外市場に参入する資格はない。
大塚家具も、日本の家具をそのまま中国に売ろうとしたら確実に失敗する。

4.残された可能性
どうにも将来の絵が描けない居然之家とのコラボレーション。唯一筆者が考えられる可能性は裕福層向け和室内装およびその家具販売だと思う。
最近結構和風インテリアが流行っている。ニッチなマーケットではあるが、その程度しか思い浮かばない。

大塚家具+中国市場はマーケティング的に導き出された生き残り戦略ではなく、単にいま投資に意欲的なのは中国しかいない、という事情からのもの。前途は多難だ。

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道の駅の活用について

2019年03月28日 | ITS

レスポンス、会田肇氏の記事。「道の駅」を自動運転やMaaSの中核に…実証実験に見る、その可能性

前半の、道の駅を地域の拠点として過疎/高齢化のモビリティに活用するという部分については異論はない。
もちろん個々の地理的ケースについて検討する必要はあるだろうが、過疎・高齢化集落のモビリティ確保は解決しなければならない問題だ。

しかしその解決策で一足飛びに自動運転やMaaS(モビリティ アズ ア サービス。Wikiリンク)に行くということには若干異論がある。こうしたテクノロジーを活用するまでもなく、退職後まだ元気な6-70代は多く、こうした人とその自家用車をライドシェアに活用し、そのなかで道の駅をステーションにするというような方向からまずは始めたらどうなのか?
過疎地におけるライドシェアの特例認可が行われてることは聞いているが、これをまずは拡大するべきだろう。

とはいえ、将来自動運転・MaaSが実用化されれば、当然地域のトランスポーテーション基地のようなものが必要となり、特に高齢者を意識すればそこを買い物やデイサービスのようなコミュニティーとすることは有意義だと思う。

しかしこの記事、後段の部分がいただけない。おなじみETC2.0翼賛の内容になっている。
ETC2.0の道の駅立ち寄りサービスについて書かれているが、これを「ETC2.0がドライブの新たな楽しさを提供してくれる」と表現している。

実際は全く違う。ETC2.0はプライバシー保護でエンジンを切るとその前後の走行履歴は消去されるので、道の駅立ち寄りの記録は残らない。なので入り口に設置したDSRCポストで判定をしており、これは当然通常のETCでも使える。

では、なぜETC2.0なのか?それはETC2.0普及のためのインセンティブにほかならない。わざとETC2.0に限定しているのだ。

「ETC2.0がドライブの新たな楽しさを提供してくれる」のではなく、「国交省はドライブの新たな楽しさをわざとETC2.0に限定している」。
いや、これは楽しさだけではない。疲労運転防止のための安全対策でもあり、道の駅の経営にも貢献する。できる限り多くのドライバーに提供してしかるべきだ。
これはもっと周知され、ドライバーは声を上げるべきではないか。

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IBAサービス終了のお知らせ

2019年03月06日 | ITS
タイトルはツイッターの煽りみたいだけど本当の話。こことかここ
リンク先にあるように、IBAサービスは2019年3月を持って終了し、現在残っていたターンパイクとジャンボフェリーのサービスも終了となる。まあ、実数の公表はないからわからないけどおそらくIBAサービス会員はせいぜい数千人というところだろうから大きな問題はないのかもしれない。
(余談だけど、今ターンパイクはアネスト岩田ターンパイクという名前なんですね。この会社はコンプレッサ製造等のグローバル企業だそうですが、何を狙って命名権購入したのかな?)

IBAサービスといっても知ってる方はほとんどいないだろう。三菱商事系の「ITS事業企画」として駐車場、ガソリンスタンド、ドライブスルーなどのETC決済を目的に2004年に設立されたが、上記2つのサービスと数カ所の駐車場(これも途中で無くなった)以外には一貫して事業は拡大せず、駐車場のTIMESに事業譲渡された。15年前、このIBAサービスが発足したときこんなサービスは絶対成功しないとこのブログで書いた。
私のような部外者でもそう思うことをなぜ三菱商事のような立派な企業にわからなかったんだろう。

IBAサービスは会員登録が必要で、立ち上がり時には会費もかかり、専用車載器も必要だった。
それが普及のネックだという考え方もあるかもしれない。
現在のETC2.0はそれを考慮した設計になっておりハードルは下がっているし、民間決済利用については研究会等があり推進しようとしているらしい。

しかし私はそれでも普及しないと思う。ETCの利便はノンストップ決済であり、所詮停車するガソリンスタンドやドライブスルーではさほどの意味はない。
駐車場はユーザーニーズはあるもののこれの前のエントリーでも言及したとおり、設備投資と集客効果が見合わないのと施設利用割引方法が確立していないというネックがある。

ETCは高速道路料金支払器だと考えたほうが良い。
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駐車場のETC決済はどうなったのかな?

2019年03月05日 | ITS
いまから一年くらい前、駐車場の料金をETCでノンストップ決済する実験が行われていて、ある程度メディアにも掲載された。このブログでも何本か記事を上げている。(もちろん、否定的なやつね)。
その後どうなったか。少なくともネットで検索する限りではETC決済の駐車場は以前からやってるTIMESの2箇所を除いては存在しないようだ。

なんでだめかはさんざん書いたけど、簡単に言えば導入コストと集客効果が見合わないことと、施設利用割引の方法が確立してないこと。

一方で、私の暮らす中国ではものすごい勢いで駐車場のスマホ決済によるノンストップ利用が普及している。大型商業施設にとどまらず、通常の駐車場でもチケット発券→出口で精算というのはほぼなくなった。

そのシステムは以下の通り。

入り口はナンバー読み取り。
精算はスマホで駐車場内に表示されてるQRコードを読み取り、出てくる画面にナンバーを入力(二回目以降は自動表示)し、支払いボタンをおしてWeChat PayやAliPayで支払う。施設利用の場合は会計時に示されるQRコード読み取りで割引。
出口はノンストップ。スマホ決済できない/したくない場合は専用窓口で精算。

これの優れている点は導入の容易さだろう。通信インフラはすべてスマホ、料金収受プラットフォームはサードパーティ、ナンバープレート画像認識のカメラとソフトも相当出回っているのでコストはやすく駐車場の設備投資はさほどかからない。

日本では、中国のQRコードスマホ決済に対して「Felicaのほうが優れている」「所詮偽札対策」「セキュリティが甘い」などとDISる声をよく聞くが、ポイントはそこではない。
特に「Felicaのほうが(読み取り速度、精度、セキュリティで)優れている」というのは本当に意味のない議論だ。そこに陥って使い勝手やコストの問題で日本がグローバル標準を取れなかった技術はたくさんある。このブロクの本題である日本式ETC(DSRC)もその一つ。もう世界中にETCは普及しているが日本仕様はベトナム他数カ所にしか採用されていない。
この駐車場QRコード方式にしても「スマホで読み取り支払う手間がかかる」と批判する人がいるだろうが、論点はそこじゃない。

Felicaの最大の弱点は読み取り機と対応レジがないと使えないというところにある。一方QRコード決済はQRコードが表示できればどこでも使える。プリントした紙でもいいし、液晶画面上でもいい。液晶画面にQRコードを表示することでPCやスマートTVからのキャッシュレス決済もスムースに行える。

この、いたるところで使えるというメリットから中国のスマホQRコード決済は単なる小売店、レストランのレジで使うだけのものではなくなっている。
シェア自転車、カーシェア、駐車場、自動販売機などそのアプリケーションはとどまることを知らない。さらに料金収受プラットフォームであるWeChat PayとAliPayはQRコード以外でもありとあらゆる決済、例えば通販、出前、公共料金、携帯チャージ、交通違反罰金支払いに使うことができる。完全にスマホと同化し生活の一部となり、さらにそれによる広告、販促などと連携し、また商店の省人化を助けることでエコシステムが成立している。だからこそキャッシュレスが進んだのだ。
商店の支払いでしか使えないのであればこんなに普及はない。

しかし今日本がしようとしているキャッシュレスは基本コンビニ等の支払いだけ。
そこに対して「FelicaはQRコードより早くて安全」とか言ってるわけで、全く次元の違う話をしていることを認識するべきだ。
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