ITSを疑う

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デジタル放送問題とITSの類似点

2005年05月08日 | ITS
今、NHK教育TVの土曜フォーラム「2011年テレビの未来」を見終わったところだ。
2011年のTV放送「強制」デジタル化についての公開パネルディスカッションの中継録画である。
残念ながら、気が付くのが遅く後半しか見ることが出来なかったが、はっきり言って面白かった。

パネリストは役人、NHK、TBS、松下の関係者などのデジタル化を推進する立場の人間が主体であったが、一人消費者の立場で主婦連の河村真紀子氏が正論を述べていた。

特に氏の「デジタル化で便利になると言っても、番組表や天気予報を見ることが出来るようになる程度の話であり、とてもそれが(新しいデジタル対応TVの金額である)何十万円に値する便利さであるとは思えない」という発言には会場から大きな拍手があり、推進派のパネリストが苦笑いする場面があった。

結局、それに対する明確な回答はなく、推進派からは「携帯電話でインターネットをするなんて6年前には思いもつかなかった。だから6年先(2011年)にはテレビはインターネットにつながることが当たり前になってもおかしくない」「デジタルビデオカメラのデータをメモリーカードでテレビに映すことができる」というようなあまり説得力のない反論しかなく、「デジタル化によって消費者が納得できるような利便性を提供できるようによく考えていく」というような、曖昧な結論になった。

冗談じゃない。納得できる利便性が存在するから、始めたのではないのか?消費者にTVの買換えという多額の出費を強制する政策を強引に進めるにもかかわらず、その利便性はこれから考えるというのか?

この辺がITS、特に車と通信の融合の話を酷似していると思うのだ。
推進派は、車が通信機能を持つと無限の可能性が広がる、と口をそろえて言うが、実際にどれほど消費者に利便を与えることが出来るのかという、根元的な議論が欠落している。
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