ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

iPhone SE は新商品ではない

2016年03月23日 | モバイル・ウエアラブル
まず初めに言っておくと、わたしはAppleアンチではない。むしろ信者に近い。
それでも、というかそれだからこそ言いたいが、この商品は賢いマーケティングからもたらされたコンサバなつまらない結論、というようにしか見えない。

なぜメディアがあたかも新製品のような報道をするのか不思議でならない。画面が小さくなったとか、4インチを採用とか、外見は5sに似ているとか。

私が言うまでもなく、これは5sのマイナーチェンジであり新商品ではない。ハード的には6s同等、いくつかのフューチャーが追加されているがそれでもマイナーチェンジの域を出ていない。そもそも5sから5seへのマイナーチェンジだったのだろうが、新しさを出すために5をとって単にSEとしたのだと推測する。

2015年にAppleは4インチのiPhoneを3000万台売った。その販売を継続するために5sの商品強化をする。その際の商品企画として、6sをプレミアム商品と位置付けブランドを毀損しないようにデザインは変更せずにハードを強化し価格を概ね据え置くという変更を施した、ということだろう。だから当のAppleも「ヒット」するとは思っていない、いままでくらい売れればいいと思っているのではないか?
4インチはローエンド商品という位置づけにして外観を変えずハイエンドからの下方シフトを防ぐ、守りの商品企画だ。

4/5からの買い替えはないだろう。安いとはいえ5万円の出費。ときめきのない見た目が変わらない商品に買い替える人がそう多いとも思わない。4インチの使い勝手を重視するユーザーは多いが、その人たちの選択肢は「しばらく今のを使い続ける」になる。
中身は6s、という部分にどれだけのアピールがあるか。いま5sを使っている人になにかハード的な不満があるのか?iPhoneユーザーでプロセッサーの処理速度に興味を持つ人がどれだけいるか?ごく一握りだろう。

4インチの使い勝手を優先するユーザーが実際多いのであれば、筐体をかえた新商品を出すべきだったのではないかと思う。

新しいことをしないAppleなんて面白くない。