ITSを疑う

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オリンピックロゴ騒動について思うこと その2

2015年08月29日 | 雑記
佐野研二郎氏のロゴデザイン騒動に関して、今頃になって「原案」なんてのを出してきて、どうなってるのかね。
なぜ今まで出さなかったのかな。まあ、きちんとした組織委員会なのだからあとから捏造したということはないだろうと確信してますが。
ということでその前提で。

前のエントリーで、「東京のTと日の丸の◯を組み合わせるとこの造形はいずれ出てくる」といったけど、実はそこまで考えたもんじゃなかったわけね。でも単に東京のTを元にしたデザインということで、日本で行うオリンピックのロゴデザインとしてはそのコンセプトに説得力が乏しいよな。
そうはいってもこのほうが力強く佐野氏本来のデザインらしさがあり、なんだか説明臭が漂う決定案よりはいいんじゃないかな。決定案は非常に「わかりにくい」
でも、だからといってこの原案がベストだと言ってるわけじゃなくて、あくまで比較論。どっちにしても躍動感がないし、色使いが地味。ワクワクしないよね。

アマチュアがデザインした花や扇子のデザインのほうがいいとか、パクリだとかいう世論に対してデザイン業界(多摩美系?博報堂系?)の人から「いやいやあの佐野さんのデザインは素晴らしい」的な擁護発言がSNS方面で相次いだようだがそれは組織委員会の修正案だったので、この人達が今度はなんというのかが今一番興味深いところ。

一方で、ロゴ活用例で羽田空港の写真をまたまたPHOTOSHPPING している。これは現時点で著作権者の許可をとっているかいないかまではわかっていないが、もし無許可であったらこれもとんでもないことだよ。元ネタの「SLEEPWALKING IN TOKYO」には写真の無断使用禁止が明確に書かれている。
うちの会社でもプレゼン資料に使う写真素材は結構厳しい。社内限定の資料の場合でも必ず元ネタがなんであるかの表示、社外に出る可能性のある場合は著作権フリー素材以外は使わないということを徹底している。今回の場合はより厳しく素材の著作権を問われるものだろう。広告クリエイティブ業界ってそんなにヌルいもんなの?
まあ普通は著作権者の許諾を得ているとおもうのだけど、サントリーTシャツの例があるからなぁ。なんかどうにもズルズルになってきちゃってるよね。ベルギー劇場のロゴは模倣とは無関係だと思うけど、もうここまでグダグダになっちゃったんだからゼロクリアしたほうがすっきりするよね。