ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ら抜き言葉

2013年02月18日 | 雑記
よく「最近の若者はら抜き言葉を使う、というが、そうだろうか?
中高年でも使う人は沢山いる。
私も小うるさい爺さんに片足を突っ込んでいるが、ら抜き言葉について全く違和感がない。
というか、食べられるとか観られるというほうが言いにくい。
これは、伝統や文化、マナーを破壊するのは若者、というどうしようもないステレオタイプなものの見方だね。

言葉は変化するものだから、「ら抜き言葉は美しい日本語を壊す」といった論調や、文部審議会決定に対する批判は多い。
気になって検索してみたら、少なくともネットではら抜き言葉(もしくは言葉の変化)を擁護する意見が大半であった。

日本語の伝統とか言う人は、実は伝統ではなく自分が学んだ言葉と違うことに違和感を感じているだけだろう。
私も最近の店員さんが「XXのほう」というのはかなり違和感があるが、だからやめろという筋合いのものではない。
言葉や流行なんてそんなもんだ。

今はどうかしらないけど、ら抜き言葉を打つとアラートがでるIMEがあったように思う。ATOKだっけ?
これって、むしろ時代とともに移り変わる言葉の変化をせき止めることになりはしないか?
でもまあ、せき止めて止まるなら、それはそれで良しなのかもしれない。

どっちにしても、言葉なんて自然に移り変わるものであり、それは大きな力なので政府の諮問機関みたいなものが良いだの悪いだのいってもなんの意味もないんじゃないか、ということ。
これは言葉だけの問題じゃない。自分が(多くは若い頃に)身に着けたスタイルを「正統な物」とし、それ以外のやり方を排除する人は多い。自分でそう思うのは自由だけど、それに文化とか伝統とか言う形容詞をつけて他人に強要するのはやめてほしい。

本日の佐々木俊尚さんのツイートを見て思いました。