ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

中国の電動自転車事情

2012年05月06日 | 上海生活
中国にきてまず感じたことは、その他のアジアの国とは街のニオイが違うということ。
それは、バイクの2サイクルエンジンからでる排気ガスのニオイだ。
私はあのニオイを嗅ぐと「アジアにきた」と感じるのだが、上海の街にそのニオイはない。

しかし、上海でも非常に多くのスクーターが走っている。ところが、実は見た目スクーターでも電動自転車なのだ。

中国にはすでには何千万台もの電動自転車が走っている。電動自転車というと日本では自転車のダウンチューブにバッテリーを積んだ電動アシスト自転車を思い浮かべるだろうが、ここの電動自転車は見た目も走行スピードも普通のスクーター。
これが3~4万円で買えるのだ。40km~60kmの走行が可能。

そもそも排気ガス制限により大都市でガソリンのスクーターの登録が規制されたことから、電動自転車の普及が始まったという。
一応ルール上は最高速度20kmということになっているが、どう見てももっとスピードが出ている。

しかし、法規上は自転車なので免許不要。さらに自転車だということで歩道を走ったり、車道を逆走したりするのは当たり前。また信号も守らない。運転者に人を優先するという気持ちもない。
無音で左右から突然やってくるので、歩行者はよほど気をつける必要がある。

ここまでネガティブな事を書いたが、しかし環境には確実に貢献している。
日本でも、アシスト以外は免許必要などということを言わず、きっちり最高速度を20km以下に規制し、走行ルールもきちんと徹底した上で、免許なしで乗れるようにすればいいと思う。

上海

2012年05月06日 | 上海生活
実は、今年に入ってから上海に転勤になっています。

まあ、ネットがあればどこにいてもブログはアップ出来るだろうと思っていましたが、ネット情報だけでテレビニュースを全くみないと、なかなか空気が読めないですね。結局はあまり更新できていません。

中国ではツイッターとフェースブックは規制がかかっていて見ることができません。その他にも、youtubeなどの動画サイトはほとんど見ることができません。
VPNというプライベートネットワークを小売している業者さんと契約して、接続するたびにそのトンネルをつかって日本につなぐ事はできますが、これも突然塞がれることもあり、速度も安定しない。また、住んでいるアパートがブロードバンド共有タイプなので、よる10時ころは激遅になってしまいます。

Googleは通常で見ることができますが、google系のサイトは頻繁に繋がらなくなります。

というようなネット環境ですが、なんとかこれからは更新していきますのでよろしくおねがいします。

関越バス事故で思うこと

2012年05月06日 | 高速道路
関越のバス事故、その後のマスコミ対応などにかなり違和感をもっている。
中国残留孤児の運転手は下請けの日雇いだったというような品質管理面がクローズアップされているようで、運転手自宅の家宅捜索なども報道されている。

でも、居眠り運転は人間がオペレーションしている以上は避けられない。
大手と中小で労務管理による差があることはそのとおりだろうが、それは程度の問題。
私は論点が違っていると思う。

運転手が居眠りをすると重大事故に発展する大型バスに、フェイルセーフ装置を義務つけないことがおかしいのだ。線路を走る電車でもATSが付いている。

レーダによる追突防止や、カメラ認識による車線逸脱警報は以前から比べれば格段に安くなっている。
私は以前から「高速道路の重大事故は大型車の追突だから、追突防止装置装着の法制化をITSよりも先にすすめるべし」といってきた。
それに加えて、車線逸脱警報などの居眠り警報も必要だろう。

マスコミは運転手やオペレーション会社の労務管理体制など、犯人探しにやっきになっているように感じるが、そんなことは再発防止にまったく役立たない。
安全装備法制化の議論を盛り上げてもらいたい。

あと、これはどの程度議論がされているがわからないが、防音壁とガードレールに隙間があったという件。
設置時点ではこれで良かった、今はそうしていないというようなNEXCO側の説明だったようだが、危険だと認識され今は隙間を空けずに設置している以上は、過去の工事箇所も直すべきではなかったのか?
安全に関する改修は過去にさかのぼって実施するのは製造業では常識だが。