ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

個人情報保護のなんだかなぁ

2006年04月20日 | 雑記
最近のWINNY騒ぎの余波で、パソコンを持ち出すなとか、プライベートPCで仕事するなとかの規制をしている会社が多いらしい。
さらに、個人情報保護法以降、盗まれたパソコンに名簿データがあると盗まれた方が謝る、というへんてこりんな社会現象が起きている。

「モバイルパソコンを持ち歩くときには許可書を提出」等という笑えない規則を作った会社もあるらしい。

政府を挙げて「ユビキタス」というなかで、こうした状況はモバイルコンピューティングにとって大きな逆風だろう。

まあ、WINNYでデータを流出させちゃうとか、データベースを売り払うとかいうのは個人の責任で厳しく追求されてしかるべきだが、取引先の連絡先が入ったPCを盗まれたとか、顧客の電話帖が入っている携帯電話をなくしたぐらいで個人情報の流出とかいって過剰に騒ぐのはどうかと思う。

仮に、重要な個人情報が入ったPCが盗まれたとしても、その個人に謝罪するべき問題であり、新聞記事にするようなことではないと思うのだが。

個人情報保護法以来、何でこんなに個人情報に対して必要以上に騒がれるのだろう?
取引先の担当者の氏名、電話番号がリストになっているだけで、「それも個人情報であり漏洩させてはいけない」というのはジョークとしか思えない。

マスコミの過剰な反応が、企業を必要以上に過敏にさせてしまっている。
しかしこれは「事故を起こす危険があるから車の運転をするな」といっているようなものだ。