ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ユーミン世代の感覚のぶれ

2004年12月06日 | ITS
松任谷由実の中央フリーウェイに「出会った頃は毎日ドライブしたのに」というフレーズがあるように、昔のデートはあてもなくドライブすることだったが、最近ではドライブというのは単にクルマを使った移動のことである。どちらかといえば移動は合理的にさっさと済まして目的地でまったり、というのが傾向だろう。

しかし、企業で商品企画をしている人、特に40歳を過ぎたマネジメントレベルの人たちは、もしかしたらこの昔のイメージを持ちすぎているのかもしれない。

団塊世代は家にクルマがなく、自分が初めてクルマを所有した世代である。クルマを自分で所有し、運転すること自体がエキサイティングだった。それに続く世代=最初に書いたようにユーミンの世代=もその傾向を引きずっていた。

一方、団塊ジュニア以降の世代は生まれたときから家にクルマがあり、車に乗ることは全くの日常なのだ。彼らは「使いたいときは家のクルマを借りればいい」という感覚で、まったくクルマの所有に興味をもっていない。親につきあって出かける週末ドライブに飽き飽きしていたのかもしれない。

その辺が、レストラン情報を車の中から検索するとか、目的地のドライブ情報とかいったたぐいの「ドライブ関連」情報コンテンツが期待された程ユーザーの関心を引かない原因なのではないか。
あるいは、「最近の若い人はメール中心だからドライブ中もメールを見れるようにしたらどうか」等というリアリティーのないビジネスチャンスにつながっているのではないか。

ちょっとした感覚のブレが、商品企画においては結構大きな間違いをもたらす。