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番外編04 1年経過後の検査入院-1

2007-04-08 16:19:35 | 虚々実々-心筋梗塞顛末記

先ずは前回以来の経過報告でございます。
「年末と正月が正念場ですなぁ、次回の報告が減量失敗リバウンド顛末記になる可能性大」と書いておりました。
ところが、年末年始の増加分約1.5Kgを、歩きたくって脂肪を燃やし、何とか押さえ込みに成功。
結果リバウンドせず、現在は昨年11/17~12/16の最低値より0.5~1.0Kg少ない体重で横這を維持しております。

期間 期間中
減量値 Kg
期間中
歩行距離 Km
基礎代謝
Kcal
体重維持に必要な
カロリー量
Kcal
散歩なしの場合の
推定摂取カロリー
Kcal
歩行1kmで50Kcal
消費するとした場合の
推定摂取カロリーKcal
11/17~12/16 0.0 223 1,363 2,454 2,272 2,644
12/17~1/16 期中増加
max. 1.5
313 1,363 2,260 2,722 3,243
1/17~2/16 1.5 303 1,377 2,295 2,000 2,501
2/17~3/16 1.0 240 1,363 2,272 1,980 2,372

*数値は簡易計算による概算です。

☆さてここからが検査入院の顛末でございます。

2007/04/05-検査入院第一日目
丁度お昼に病院について、地下の食堂で私はラーメン定食、カミさんは小華弁当。
小華?って何かいなと思ったら、小じんまりした中華弁当でしたわ。
結婚記念日にしては実にしょぼい食事で、せめてデザートでも、と杏仁豆腐を追加。
それでも、2人分〆て2千円で仰山お釣りがおました。

ちなみに検査承諾同意書の説明では、この病院での冠動脈造影検査に伴なう合併症の合計は1.04%強なんやそうです。
最悪死亡から最軽症の造影剤の副作用まで、程度の差こそあれ100人に1人は、何らかの合併症(=障害)に遭う勘定ですなぁ。
2003年4月4日~10月2日の間に行なった669例の中でということなんですが、何故3年以上前のデータを使ってるんやろ?

ひょっとして、その期間は一番失敗が少なかったんとちゃうんかいな?
最新のデータではどうなんやろ?何か発表出来ん理由(ワケ)が・・・、と疑い深いおっさんは考えてしまうんですわ。
幾ら低い%とはいえ、万一「御免ね」となって、最後の食事が是ではあんまりやんか。
こうなれば何が何でも、成功の99人の方に入らんとイカンのですが、さてその為にはどうしたらええのか・・・。

食後まだ時間があるので4階の屋上庭園で日向ぼっこ。
千里の展望台からここが良く見えたからこちらからも見える筈、と探したら梢の上にポコッと四角いのが頭を出してましたわ。
例年のように薔薇もようプレゼントせんかったけれど、今回の結婚記念日は忘れられんやろねぇ。

イケズな雲が太陽を隠して肌寒くなってきたので、少々早いけれど13時過ぎに一階へ手続きに行きました。
指示された病棟はCCU(Coronary Care Unit=冠状動脈疾患集中治療病棟)・・・。
え~っ、去年死に掛けで、いっぱい線つながれて入ってた所やんか。
どうも、カテーテル検査は一応CCUに入れられるんやそうです。

しかし、2回目のPTCAはCCUから一般病棟に移ってからやったけどなぁ?
ちなみに、PTCA(Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty=経皮的冠動脈形成術)。
連れて行かれた病室は220号室、ナースセンターから一番遠い4人部屋。
そういえば前回は最初ナースセンターの真前で、日が経つにつれて遠い部屋になったねぇ。

「もう何回も再手術をして慣れっこになりましたわ」というお方と、術後の止血が上手く行かず居続けを余儀なくされているお方。が先住者。
私と、昭和39年(1964)生まれ粟生間谷(アオマダニ)在住の明日検査予定の新入りが2人。

X線撮影、検温、血圧、体重、身長、採血、心電図と済んだ所で、今回の主治医石橋医師から説明。
何と、カテーテル検査は夕方に専門チームの診察があって、明日検査するんやて。
問題が無ければ、基本的には入院3日目の土曜日に退院出来るんやそうです。

仮に再狭窄が見つかって、治療に移行した場合でも月曜日には退院やて。
もっとも、何か合併症なり他の部位の異常が見付かった場合は別ですて、そりゃぁ、そうですよねぇ。
ホンマにそれで済んだらありがたいんですがねぇ。

しかし、外来の主治医は、そんなハッキリした日数はいうてくれへんかったですよ。
去年は一週間程度という話が、何じゃらかんじゃらいうて1ヶ月掛かったもんなぁ。
思ったよりも梗塞範囲が広く重症やったというのが長引いた理由やったんそうです。
病気というのは、その場にならんとどう転ぶか予測出来んことが多いから、仕方ないんやろうねぇ。

夕方にPTCAチームが診察がありまして、おや外来の主治医もいてはるやんか。
左手首を男性、右手を女性の医師が強く抑えてグッパを10回。
どうも是でカテーテルを手首から入れられるかどうかの判定をするようです。

「左手首は微弱か、右は?う~ん・・・、万一上がり難い時は脚からになりますが御了承下さい。」
「脚からは否!」というてみたいけど言えんわねぇ。

明日金曜日の5番目やそうで「12時を少し過ぎるかも知れませんが、」という事やそうです。
同室お隣のベッドのお方が3番目で10時半頃やて。
カテーテル検査&治療の設備は7セットあるそうで、何チームかの医師が併行して施術するんでしょうなぁ。

ここは他所で手におえん患者がピ~ポピ~ポと来る病院やし、緊急用に常時いくつかはあけてるんでしょうね。
一刻一秒を争う緊急性の高い重症患者の方を優先するのは当然ですわ。
12時はあくまで予定、今直ちにどうこうという事もない検査は後回しになって当然。

予定より遅れる事は有っても、早まる事は先ず考えらへん、今までのパターンやと、早くても14時くらいか。
堅い所で15時、検査が順調に1時間で終ったとして、往き帰りを考えると部屋へ戻るのは16時半頃か。
それから止血出来るまで早くて3時間、点滴1本約6時間を2本で12時間、是は今晩はゆっくり寝るどころの騒ぎや無いぞ。

暇なもんやから、ついつい先を考えてしまうんですわ。
患者が幾ら段取を考えても何にもならんのは判ってますねんけどね、哀しい性(サガ)ですなぁ。
立ち食いウドン屋の順番やないねんから、先に来たんやから先にしてくれ、というわけにも行かんしね。

夕食が18時に来てこれはまずまずの味。
カミさんが帰ったので、ベッドに引っくり返って音楽を聴いてたら、うとうととエエ気持ちに。
そこへ看護師の南川某嬢がPTCA予定表を持って、「ごめんねぇ、お休みの所♪」と明るく登場。

これがその予定表
心配せんでも先の段取を表にして、ちゃんとラミネートしたのがあるんやねぇ。
入院日のところに「毛剃りをします」?ふんふん、場合によっては脚から入れるいうてたなぁ。
「じゃぁ、ズボン下ろしてくださいね。」

えっ、今から即剃るのんかいな!ちょっと心の準備が・・・。
有無を言わさず、電気カミソリでサッサと事を進められて、またもや情けない眺めにされてしまいました。
我分身も突然の事に怯えたか、実に不甲斐なく縮み上がってヘニャヘニャで無抵抗でなされるがまま。

こういうことをされると、どうしても気持が消沈しますねぇ。
メゲてる所に不意打ちを食らわすように「T字帯お持ちですか?」
「何やねんそれ?」「脚からPTCAする時にはパンツでは具合が悪いんで、T字帯をしてもらうんですよ」

そんなもん見たこともないし、名前すら今はじめて聞いたのに、持って来てる筈が無いがな。
「こうなったら恥ずかしいもへちまもないよって、なんやったらスッポンポンでやって貰おか?」
「そぉは行きませんよ、女性の先生もいらっしゃいますし、」

「いま、平然と私の毛を剃った貴方も女性やがな!」
「私はいいんですよ。」何でエエのか納得できんけれど、ま、弱い立場やから深追いは止めとこ。

「どないしたらエエねん?」「明日どなたか来られますか?」
「うん、来るよ。」「その方に地下の売店で買ってきてもらってください。」
なんの事っちゃ、そんなら最初からそないいうたら、エエのやがな。

一寸待てよ、ちゅう事はまたあの厭な導尿管を入れられるんかいな。
うへぇ、かなわんなぁ、あれは人間の尊厳をいたく損なうもんでっせ。
事ここに至ったら、なんとか手首からの施術になるようにお祈りするしかないねぇ。

「無駄な準備やったねぇ!」となることを願って、もぉ、寝よ!

2007/04/08
虚々実々-心筋梗塞顛末記 目次


番外編03 退院半年経過報告-2

2006-11-24 16:17:08 | 虚々実々-心筋梗塞顛末記

ほぼ一ヶ月の入院中に体重が3Kgも減りましてね。
それもそのはず、入院中は病院食A(減塩食)の1,500Kcal/日でして、それはそれはひもじい思いをしました。
しかしながら、エンジンの排気量が激減して、おまけに圧縮率も、となれば負荷を減(へ)さんと保たんわねぇ。

一日中絶対安静にしてたら、心臓にあんまり負荷は掛からんのやろうけれど、それでは生きてる甲斐が無い。
「入院時よりも少なくとも10Kg、できれば15Kg減量するように努力してください。」と申し渡されましてね。
減量なんてぇものは基本的には至極単純で、収入と支出、足し算引き算の世界。

ただし、いうても生身の人間だけに消化吸収の個人差も多いし、体調の良し悪しもあるしね。
計算はあくまで目安、体重計の示す数字が全てを物語る冷厳な世界ですなぁ。
収入よりも支出が多ければ財布は痩せるし、支出を上廻る収入があれば膨らむのと一緒。

「食べてないのに肥えるねん。」てな事をいけシャァシャァと言う人がおりますが、そんな事は無い。
食べた物や量に対しての体重増加は、計算通りに出ん事もままあるけれどね。
ややこしい病気で全身浮腫などは別にして、何も食べずに肥るてな事があれば大発見。
メカニズムを解明出来たら究極の飢餓解消策、ノーベル何やら賞をトラックに1杯貰えますわ。

必要以上のカロリーを摂れば余った分で体重が増える、必要以下のカロリーで押さえれば体重は減る。
理屈は前々から、よ~う判ってますねん。
ほんなら何で小太りになってたんや?といえば勿論食いすぎ。

見た目の格好よさと、美味い物を食べる喜びを秤りにかけたら、当然食欲の圧勝。
食い過ぎれば肥えるのは重々承知、覚悟の上でやから悔いは無いね。
健康と肥満の関係を考えてなかったとは言わんけど、健康マニァやないし、たかを括ってたのは確かやなぁ。
そやけど今更それを言うても仕方無いがな、と思いっきり開き直った所で、話を本題に戻しますわ。

大掴みとはいえ目安の計算をするについて、入院中に体重が3Kg減ったというデーターは実に貴重でっせ。
なんというても専門家が計算して作った食事やから、1,500Kcal/日といえば1,500Kcal/日でそうは狂うて無い筈やんか。
毎朝体重を測ってたのも、それなりに信頼できる秤やろうしね。

得難い信頼性の置けるデーターであろうと推測して、これに合う計算式を探してみたんです。
錨の把駐力の計算等と一緒で、理論式では無く実験式やろうからきっと色々な計算方法がある、と思ってたら違ごた。
よう見つけんかっただけかも知れませんが、波や風と船体に掛かる力なんかでは、結構色々な計算方法があるんやけどねぇ。
結局どれでも大して変わりは無いみたい。

減量するのは摂取カロリーを減らしたらええんですよ、て判りきった話ですわねぇ。
カロリー計算がちゃんと出来て栄養バランスも上手く取れんとイカンけどね。
しかしながら、カロリー計算が出来たとしても、私には合わんやり方ですわ。

食い意地の張った私が、バランスが取れた食事制限をキッチリ出来るワケがない。
仮に周りが無理矢理やらしたら、このおっさんは見る見る凶暴になって、そこいら中噛みつき廻りかねん。
攻撃的になるのもいけませんが、内に篭もってジト~と鬱、なんてぇのも困るしなぁ。

兎も角、食いたいものを無理に我慢すると精神衛生上大変よろしくない。(我儘なだけか?)
よし、栄養バランスと食欲を出来るだけ満足させながら減量しよう、てな大それた事を企みましてね。
そのためには、余分なカロリーを運動で燃やすしかない。

退院後一ヶ月ほどは、まともによう歩きもせんのに、運動でカロリーを消費するなどトンでもない。
仕方なくこの期間はひもじい思いをして、若干性格が歪みかけておりました。
少しは運動できるようになったんで、食べたら燃やす、燃やしたら食える、ということで希望が湧いて来ましたねぇ。

さてどのくらい運動したら如何程のカロリーが燃えるものか、人体実験に取り掛かりました。
食うのと体重増加は若干の時間差が有りますし、それより何より食べた物のカロリー量は凡その目分量。
基礎になるデーターがエエ加減やから、有る程度の期間で均(ナラ)さんと訳がわからんのです。
ここでも、兎も角体重計の数値が問答無用の重みを持ってます。

基礎代謝と体重維持に必要な推定カロリー量を先ず計算しましてね。
非常にええ加減な摂取カロリー量と、是又大づかみな消費カロリーと、体重の実際の増減を勘案すると・・・。
結局、この5ヶ月間の経過では、私の場合50Kcal/Kmというのが感覚的に納得が行く値みたいですねぇ。

これは歩く速度や歩幅、常時持つ荷物の重さ、はては歩き方も関係するんで、相当個人差があると思います。
歩いて余分な分を燃やすとなると、小さな和菓子一個で大体4Km、某551の豚マン一個なら12Kmでやっとチャラ。
豚マン三個分をチャラにしようとすれば、36Kmは歩かないかん、となれば約8~9時間は掛かりまっせ。

おっとっと、これは事態を甘く見てましたねぇ。
一と月に結婚披露宴やフルコースの食事てなものが2~3回もあったら、寝る間も惜しんで歩き回らんといかんのとちゃうか?
うっかり食欲に任せて食べたら、後始末、帳尻併せが大変、どう考えても脚が保たんし時間も足りん。

効率良くエネルギーを使えるランニングなどの運動が出来んのが辛いねぇ。
心筋の壊死した範囲がかなり広いから、残念ながら無理が効かんのです。
そやけど、出来もせんことをボヤクのは性に合わんし、何の役にも立たん。

何とか上手に遣り繰りせんと、毎日食べて歩いて精一杯、他の事は何も出来ん、というのは厭やもんね。
そうや、通勤に運動を混ぜ込んで、途中出来るだけ歩くようにしたらエエんやがな。
自宅から会社まで、乗り換えや何やを入れたら、通常は電車で50分強かかるんですわ。

阪急中津駅から梅田経由でJR福島駅まで行くと、少なくとも15分はかかるんです。
それを阪急梅田駅まで行かずに、阪急中津駅でで降りてJR福島駅へショートカットで歩くと、25分足らずで行けます。
所要時間10分で2km歩く運動が可能という事になるんですなぁ。
時速換算で12Km、すごい!お~っ、これや、これ!(しかし時速に換算して何の意味が有るんやろ?)

JR環状線は輪っぱやから弧より弦は短い筈、しかし理屈と現実では差があるしなぁ、と色々なルートを歩いてみました。
一例を上げると、JR福島駅から直接会社まで最短経路で歩けば、ざっと5Km弱で1時間、電車では20分は確りかかる。
よしよし、40分で5Kmも歩行運動ができる、時速にしたら7.5Kmやがな。

自宅から通勤経路のほぼ中間点にあたるのが阪急宝塚線十三駅。
ここまでは、どのルートをとってもほとんどショートカットになりませんねん。
所詮通勤のために移動するんやから、幾許(イクバク)かの時間が節約できる事は間違い無いねんけどね。
ま、そうそう何もかも上手い事行くもんや無い、それが人生やがな。

というてたら、他にも伏兵が居りました、減量してくると基礎代謝のカロリーも減るんですなぁ。
省エネ型の体になるのは嬉しいような悲しいような、その分食べるのを減すか、余分に歩くかせんといかん。
食べるのを減すのは出来るだけ避けたい、となると歩く距離を増やすしかない。

しかし、さっきからクドクド書いているように、他にせんならん事やりたい事が仰山ありますねん。
それがみんな庭仕事のようにカロリーを消費する事ならエエんですがね。
ぼ~っと日向ぼっこしてたいとか、そういうのもおますがな。

朝から晩まで大忙しに駆けりまわるてな事は、自慢や無いけど「機敏さ」てぇのを持ち合わせて無いよってようしません。
仮に無理にしたとしても、鈍臭いよって、何時か必ずもんどりうって大コケするのが目に見えてます。
さてその基礎代謝のカロリー差が、5ヶ月前と今ではどのくらいかといえば一日89Kcal。
ざっと2Km近くは毎日余分に歩かんならん計算ですわ。

たかが2Kmでも一日当りやからねぇ、雨が続いたり用事があったりで歩けん日もおますがな。
歩ける時に相当余分目に歩いて備蓄に努めても、やっとこせでっせ・・・。
く~、そういう事なら、何れ食欲にいくらかは辛抱してもらう事も考えんとイカンのやろか。

退院以来、減量にジタバタした経過を、ええ加減な数値ながらざっとまとめたのが下の表。
もっともらしい数値を記載しておりますが、信頼性はどないやねんとなると、元が元やもんなぁ。
出来るだけ同じ条件で体重を測るようにしてても、かなりの揺れ(±500gr程度)があるもんですねぇ。
ま、数百grの上下に目くじら立ててみてもあんまり意味は無いんですが、一応前後三日程度の平均を取っております。

期間 期間中
減量値 Kg
期間中
歩行距離 Km
基礎代謝
Kcal
体重維持に必要な
カロリー量
Kcal
散歩なしの場合の
推定摂取カロリー
Kcal
歩行1kmで50Kcal
消費するとした場合の
推定摂取カロリーKcal
5/17~6/16 1.0   1,473 2,454 2,194  
6/17~7/16 1.0 128.5 1,459 2,432 2,132 2,346
7/17~8/16 1.5 97 1,445 2,409 1,959 2,120
8/17~9/16 1.5 85.5 1,425 2,375 1,925 2,067
9/17~10/16 1.5 155.7 1,404 2,340 1,890 2,150
10/17~11/16 1.5 236.6 1,384 2,306 1,856 2,250


見てお判りのように、直近10/17~11/16の場合、歩かない場合と歩いた場合の差は約200Kcal。
薯蕷饅頭を毎日一個食えるか、食えんか、これは大きい差でっせ。

現時点での入院時よりの減量はやっと12Kg弱。
年末と正月が正念場ですなぁ、次回の報告が減量失敗リバウンド顛末記になる可能性大
はてさて、どうなる事やら楽しみですわ。

2006/11/24
虚々実々-心筋梗塞顛末記 目次


番外編02 退院半年経過報告-1

2006-11-23 16:14:15 | 虚々実々-心筋梗塞顛末記

昨今、高齢化社会がどうのこうのと言うておりますが、何の、後10年もしたら様子が変わるかも知れません。
今現在の高齢者と、これから高齢者になろうとしている我々とでは、いうても身体の造りがちゃいますやんか。
果たして見事高齢者になれるか、手前でこけるのか?はなはだ心許ない気がするんですが、どんなもんでっしゃろ?

かくいう私も戦争真っ最中の生まれやからねぇ。
粗製濫造、鋳物の銃剣、見かけは変わらんようでも、一寸無理すりゃポッキリ折れる。
此処で書いてますように先日も折れかけて、オットットとなんとか助かったんですが、入ったヒビは治らんそうでワヤですわ。

戦時中の栄養不足の母体から生まれただけならまだしも、戦後は食い物がない上にDDTまぶし。
学校にまでジープで乗り付けて、子供は皆んな殺虫剤の粉だらけ、進駐軍も無茶しまっせ。
日本人の健康のためにというよりも、自分らの周囲で伝染病が発生せんようにやがな。
その頃は発ガン性がどうとかは判ってなかったやろうし、シラミにたかられてチフスになるよりはまし、とも言えるけどね。

物心ついた頃にやっと出てきた食い物も、安全性なんぞ全く考慮の外。
賞味期限もへったくれもない時代、少々カビが生えていようがそこさえ取ったら大丈夫、贅沢はいうておれん。
澱粉ばっかり取ったらどうとか、カロリーの取り過ぎはイカンてな事は、栄養失調の方が身近やった時代には世迷い事。

澱粉上等、カロリーを取り過ぎるなんてぇのは夢の話し、栄養があろうがなかろうが、空腹感を何とかするのが先決。
糖分を取り過ぎたらどころか、取り過ぎようにもお砂糖様に滅多にお目に掛かれんのやからねぇ。
一応空腹を免れたら、栄養バランスなどと小難しい事よりも、兎も角滋養をとらにゃぁ命が持たん。

さて、食い物に不自由をせんようになったら、これが今から思えば実は添加物まみれやったんですなぁ。
甘味は今は使用禁止となっているサッカリンやズルチン、着色料の安全性なんぞ誰も気にしてない。
今言われている健康食品と正反対の食べ物が、ドォーッと出て来たのが丁度思春期の食い盛りのころ。

それもあってか、中年以降の飽食無頼が祟ったのか、同世代の連中は大抵なんぞの病気持。
最近年寄りよりも若手が結構コトンと亡くなるなぁ・・・、と思ってたら自分もそうなりかけてワヤですわ。
しかし、医者も仰天するほど発症から処置までに時間が開いてたにもかかわらず、セ~フ♪
運が良かったのか、何が良かったのか?

心臓の下側2/3は壊死してしもたけど、残りの部分が健気に動いてくれております。
お陰で立ち消え線香にはならんで済みました。
もっとも救急病棟の主治医曰くには、1/3だけで曲がりなりにも普通の生活が出来てるというのは、大したもんやそうな。
なんで大したもんなんかは、恐ろしいてよう聞いてませんがね。

ま、次に発作を起こせば待ったなしで間違いなくアウトやそうですが、それは仕様が無いわねぇ。
兎にも角にも、残った1/3の心臓を大事に長持ちさせんといかん。
そうかいうて、心臓が疲れんようにと、停めて温存しとくわけにはいかんしねぇ。

大事にしすぎても、よろしくない、適当に負荷をかけて慣らしなさい、と言われてもその「適当」てぇのが判らん。
度を過したら、コトッと停まるかもね、てそれがイカンがな!
対象が生身の人間だけに、絶対の自信を持って明確な数値で示すてなことは、主治医にも誰にも出來へんわねぇ。
そうはいうても、目分量(めっそう)でもええから玄人さんに何ぞの目安を教えて貰わんとなぁ・・・。

ほんで、入院生活の最後のほうで心臓リハビリなるものをやったんです。
身体がへばってたせいもあるんでしょうね、ものの3~4分早足で歩いたら心拍数が100を越えますねん。
心拍数もやけど、貧血、眩暈に加えて酸欠でアップアップ。

退院直前には大層な機械を取り付けられて負荷試験。
「倒れるまで頑張ってください」やて、人事(ヒトゴト)やと思うて。
ヒーヒーいわされた結果、心拍数上限110程度というガイドラインが出てきました。
ほんなら、上限110までなら絶対に大丈夫かといえばそんな保証は全く無いんですて。

そらそうでっせ、寝てて発作起こしてそれっきり、なんてぇのも珍しくは無いもんね。
当初はかなりビビっておりまして、とてもやないが一人で外出などする気になれませんでしたよ。
退院後8日目に初めてカミさんと電車に乗ったら、眩暈というか身体がフンワラフンワラしますねん。

そのうち胸がむかついて来てね、これにはまいったなぁ・・・。
うへぇ、こんな事では到底普通の生活には戻れそうに無いぞ、と思ってメゲそうでしたわ。
家の中でジ~ッとしてると、身体は楽でも神経がどんどん落ち込んで持たんのです。

そら、いうても一度死にかけたら、生き死にを観念的にやなしに、現実の我が物として考えてしまいますやんか。
主題が主題だけに、あんまり楽しい方向へは考えが向かず、陰々滅々、鬱の薄暗がりに行きかけるんですよ。
イカン、イカン、そういうのを思い出すとメゲそうになるから、話を替えて忘れる事にしますわ。

しかし、性格が飽きっぽいというのは、こういう時にはよろしいでっせ。
又発作を起こしたらどないしょう、てな事ばっかり考えるのに、厭きてしもてね。
気持の整理が付くというよりも、「ま、ええか」みたいな気が何時の間にやらしてきましてん。

そんなもん突き詰めて考えてみたところで、あかん時はあかんし、助かる時は助かるもんや。
まずは、何とか一人で外出できるようにならん事にはどもならんがな、と欲が出てきたんですなぁ。
最初は足慣らしに、カミさんと一緒にマゴの送り迎え。

1Kmほどの幼稚園まで行ったらヘタってしもてねぇ、しばらく休憩せんとどうにもならんかったんです。
目の前の景色が揺らいでス~ッと色が薄れ、まぁその幻想的なこと。
大人しゅうに座ってると、しんどいのはましになるんですが、あまりの不甲斐なさに愕然としましたで・・・。

日によっては、横になってても何やら具合が悪うて身体に力が入らん、毎日はよう行かんのです。
それでもヨレヨレしながらも、出来るだけ行くようにしていると、段々慣れてきましてね。
道端で咲いてるアザミの花を愛でる余裕も出てきたりしたんで、しめしめ。

ところが、一寸慣れて来るとつい一人で出て行って、度を過したりしましてね。
何度か途中で軽い行き倒れ状態になった事もありましたわ。
あんまり安全を重視してたんでは、限界を探れんし、さりとて行きっぱなしになったんでは困るしね。
言うても、人間てぇのは生物(ナマモノ)で、結構構造が複雑やから、どんな条件で調子が狂うのかも判り難い。

泳ぎを覚えたての頃と同じですなぁ。
岸から背の届かん沖へ泳いでいって、もう一寸行っても大丈夫やろか?判断が難しいんですなぁ。
「浅いかぁ、深いか」「深いぞぉ、深いぞ」てなお座敷遊びなら、危険は無いし色気は有るしで結構なんですがね。

相手が本物の海では、そんな気楽な事は言うておれん、場合によっては命懸け。
ビビッてばっかりでは事にならんけど、深さと己の泳力の判断を間違えたら一大事。
力尽きてアプアップと溺れるのは真っ平ごめん、陸で何ぞに溺れるのと違ごて洒落になりまへんで。

そこそこ海に慣れたら、力尽きたらプカプカ浮かんでカモメの水兵さん、ちと休憩てな事も出來るようになるんですがね。
最初はそんな事はできへんし、まだ行けるやろか、引き返さなあかんやろか?というあのドキドキ感たまりませんなぁ。
体力的には余裕があっても、怖いと思うと身体が沈んでブクブクするのが不思議。

そこで編み出したのが浜辺と平行に泳ぐ手やったね、そうやがな、線路沿いに歩いたら安心や。
それやったら途中でしんどくなっても、兎に角駅までさえたどり着いたら何とかなる。
幸い定期券を持ってるし、自宅の最寄駅までさえたどり着けたら、後は200m足らず。
おまけに阪急宝塚線は、駅と駅の間隔が1~1.5Kmと比較的短く、電車の本数も多いんですよ。

江戸時代の船でいえば、豪儀な沖走りの北前船や檜垣・樽回船てなんやなしに、沿岸航路を走ってた並みの小舟。
何かあったらいつでも岸辺に逃げ込む構えで、決して岸が見えんような沖には出ん、所謂セセリ船。
それでも運の無い船は、岸近く湊近くでも結構難破してたんやから、油断は出来ません。

油断は出来んといいながらも、風向き天気を見定めて、ちょっと様子見に沖へ出てみたりしてね。
無事にヘタらずに帰って来られたら、おっかなびっくりながら、もう一寸遠くまで。
そこそこの距離なら大丈夫歩けるようになったんで、いよいよ本気で減量に取り掛かりました。

さて、その我が身を使っての試行錯誤の様子は次回で、

2006/11/23
虚々実々-心筋梗塞顛末記 目次


番外編01 毒と薬は裏表

2006-06-18 16:11:42 | 虚々実々-心筋梗塞顛末記

「あまり負担をかけてはマズイが休めるばかりでもイカン、適当(心拍数110程度)な運動をしなさい」と難しい指導をされてますねん。
その一方で心臓があんまり一生懸命動かんようにする薬を飲んでますねんで。
下手をしたら貧血紛いになって膝がフンワカフンワカするんですよ。
う~・・・と悩みながらも、どうにかこうにか退院以来一ヶ月過ぎましたわ。

幸い今のところはお世話にならずに済んでいますが、もしも発作を起こした時の為に持たされているのがこれですわ。
無水グリセリンを硫酸+硝酸で処理して作るご存知ニトログリセリン。
実は、毒と薬は裏表どころか、爆薬も薬になるんですなぁ。

ニトログリセリンといえば爆薬の代表選手、あの「恐怖の報酬」イブ・モンタン(Yves Montand)でっせ。
ガタガタの山道を試験管みたいな容器に入ったニトログリセリンを運ぶ映画で、その存在を初めて知ったねぇ。
珪藻土に染み込ませたら、ダイナマイトやおまへんか。

火薬等爆発物取り扱い免許を取る為の、産業火薬の勉強でも真っ先に出て来ましたがな。
当時、九州は筑豊の直方に通産省の爆薬試験場があったけど、今でも在るんやろか?
ダイナマイトの名称も「松1号」とか「桐爆薬」てな趣のある名前やったねぇ。

何にせよピクリン酸と並んで、私にとってはお馴染の爆薬ですわ。
それにしても、ニトログリセリンを常時持つような羽目になるとは、思いもよらんかったなぁ。
もっとも、医薬品扱いで規制外の微量やから爆発物の免状なんぞは要らんのやけどね。

昔、知り合いが心臓を患ってて、舌下錠を何時もポケットに入れてたのを思い出しますわ。
常時持ち歩くのは、最近は錠剤よりもスプレーが主力やねんて。
ところがこれも使用法をよく読むと、結構恐ろしい事を並べてくれてますねん。

血管を広げるのはええけれど「低血圧症状を起こすから気をつけてね。」てそれは困るがな。
只でさえ薬のお陰で血圧が下がり目やからねぇ。
胸キュンになっても、使う前に血圧をはかってからやないと、てな事では常時血圧計を持ち歩いてんといかんやんか。
それにそんな悠長な事してたら間に合わへんよ。

三ヶ月を目安の心不全防止のための薬を飲んでるのと、心拍(脈拍)をはかって過負荷を避けるようにせんならんから、今は止むを得ず常時持ってるけどね。
いくら小型とはいえ、結構かさでっせ。
これからもず~っと血圧計を同伴というのは、ちと気が滅入るねぇ。

さて、現在私が処方されて毎日飲んでいる薬はこんなんですわ。
「あなたが服用しているお薬は、次のとおりです。」と担当薬剤師さんがプリントアウトした一覧表を渡して説明してくれるんです。

この画像がその現物なんですが、薬の外観、効用、副作用が表にして有ります。
下の表は書かれている内容。
薬の商品名は差し障り(?)があるかも知れないので省きました。
説明部分は一切変更せず、そのままに書き出して有ります。

効用

副作用

胃酸の分泌を抑え、潰瘍が出来るのを予防したり治癒します。 発赤、目の前が暗くなる、発熱、口内炎、尿が赤い、動悸、息切れがする、身体がだるい、皮膚や目が黄色くなる、水ぶくれが出来る、から咳が出る、息苦しい等のいずれかの症状があらわれることが有ります。
血液を固まりにくくし、血栓を予防します。 口の中が不快になる、目の前が暗くなる、発赤、発疹、水ぶくれが出来る、のどの傷み、口内炎、息苦しい、息をする時のどがヒューヒュー鳴る等どの症状があらわれることが有ります。
血小板凝集を抑制する事で血液を固まりにくくし、血栓を予防します。 のどの傷み、発熱、口内炎、手足に赤い斑点が出来る、歯ぐきや鼻から出血しやすい、体がだるい、体がかゆい、皮膚や目が黄色くなる等のいずれかの症状があらわれることが有ります。
末梢の血管を拡げて血圧を下げます。心不全の症状を軽減します。 くちびるや顔がはれる、尿量が減る、発熱、から咳、考えがまとまらなくなる、、皮膚や目が黄色くなる等の症状があらわれることが有ります。血圧の低下によるめまいが起きる事があるので車の運転等に注意。
心臓の働きを改善し、心不全の悪化を予防します。 脈がゆっくりになる、脈の乱れ、動悸、息苦しさ、身体がだるい、口の中が不快になる、目の前が暗くなる、発赤、発疹、等のいずれかの症状があらわれることが有ります。血圧の低下によるめまいが起きる事があるので車の運転等に注意。

お薬については医師または薬剤師までご相談ください。

(国立循環器病センター薬剤部「お薬の説明書」No.6639作成日2006/5/15より)

どうです、恐ろしいですねぇ。
こんなのを真剣に読むと、薬を飲むのを躊躇(タメラ)ってしまいますねぇ。
「~があらわれることが有ります。」というのは勿論「現れない方が多いけれど、若し現れた時の免罪符に書いて置こう。」というのが現実だと思いたいですなぁ。

不思議なのは「~があらわれることが有ります。」と書いてあるんですが、「~があらわれたら医師や看護師に知らせなさい」とは書いてないんですよ。
という事は「~があらわれることは承知の上で投与してるんやから辛抱しなさいね。」ということやろか?
それとも「入院中は医師や看護師が常に気をつけているから、患者は要らん事を考えずに大人しく渡された薬を飲んでたらよろしい。」という事かな。

「お薬については医師または薬剤師までご相談ください。」との注意書きもはて、どういうことを相談するんでしょうねぇ?

「血栓を予防」する薬の「歯ぐきや鼻から出血しやすい」というのは薬の性質上仕方無いとはいえ厭ですなぁ。
当初は点滴でこの手の薬を直に血管に入れられてたんで、鼻をかんだら真っ赤で驚きましたわ。
上を向いて寝てると鼻血が喉に廻って、これは不快やったねぇ。

「口の中が不快になる」というのはこれかいな?と思えばそうやないんやて。
ほんなら一体どういう具合に不快なのか、ピンと来ませんでしたわ。
説明する方の歯切れも悪いんでっせ「口の中が気持悪~くなるんですよ、わかるでしょ?」。
果たして痛くなるのか痒ゆくなるのか、だるくなるのか?それが判らんのじゃ・・・。

「目の前が暗くなる、発赤、発疹、水ぶくれが出来る、体がかゆい、皮膚や目が黄色くなる等」は判りますねぇ。
こういう風に具体的に書いてくれると理解しやすいね。
これらは確かに副作用と呼べるでしょうが、「心不全の症状を軽減」や「心不全の悪化を予防」する薬の場合は「血圧の低下によるめまい」「脈がゆっくりになる、脈の乱れ、動悸、息苦しさ」は程度の問題で、副作用というよりも薬が効き過ぎなんと違う?

それにしても、サントワマミーやあるまいし「目の前が~、暗くなる」なんてぇのは願い下げにしたいでっせ。
「皮膚や目が黄色くなる」てそれは立派な黄疸やんか。
おまけに「体がかゆい」?あれれ、ぶっちゃけた話が「肝臓障害を起こす」いうのとちゃうんかいな。

「考えがまとまらなくなる」のはねぇ・・・・。
元々まとまり難い脳味噌やったしねぇ、普段からそういう傾向があったし、果たして薬のせいかなぁ?
「薬を飲みだす前はそうでなかった、明らかに副作用である」と言い切るだけの自信は無いねぇ。

しかしながらこれだけ多彩な症状を並べられると、大抵の人は幾つか思い当たるのが有るのとちゃいますか?
問題が出たときに書き漏らしがあっては「そやから、最初から副作用の注意を書いてあるやんか。」という決め台詞が使えん。
とりあえず手当たり次第に書いて置くに越した事は無い、ヤレ書けソレ書けと書き散らかしたんとちゃうやろなぁ?

ま、ボヤけるのも生きてりゃこそやから、エエとするか・・・。

2006/06/18
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17 明日は退院♪

2006-06-03 16:02:07 | 虚々実々-心筋梗塞顛末記

2006/05/16(火)
朝目覚めたら脇机に、医事課予約係発行の午前9時30分に「リハビリ棟3階受付までお越しください」との予約票が置いてあるんです。
昨夜寝る前には無かったから、夜勤の人が置いたんでしょうなぁ。
という事は、担当の先生と連絡が取れたんやろね。
そうかやっぱり午前9時30分が正解か。

ところが、朝食後血圧測定にやってきた看護師は「午後3時の運動耐容能(CPX)検査忘れないようにね。」というんですわ。
頭がこんがらがって「ほんなら、この予約票はどういう事やねん?」と見せたんですわ。
「これは多分リハビリの予約票ですねぇ。運動耐容能(CPX)検査とリハビリは同じ日にはしませんから電話掛けてキャンセルにしておきます。」

多分?とはどういうこっちゃ。
両方とも医師名の欄は「心臓リハビリ」なんですが、運動耐容能(CPX)検査なら生理機能検査部とどこかに書いてあるんやそうです。
医師名が「心臓リハビリ」というのもここでは誰も不思議に思わんのでしょうね。
私なんぞ「性は医師、名はリハビリ、さてその実態は?」と考えてしまうがな。

患者に渡す前に調整出来へんのやろか、それと頼むから言う事を統一して欲しいねぇ。
09:00に病室に現れた主治医に念のために聞くと午後3時(15:00)が正解やて。
昼食後その予定で寝っ転がっていると「予定が変わったんで今から検査に行ってください。」

オイオイ、まだ13:30にもなってないで、検査の2時間以上前に食事を済ますという注意書きは何やねん。
一時が万事、患者の取り違え、投薬ミス、皆んな根っこは一緒なんやろうね。
とはいうものの、患者てぇのはいたって弱~い立場ですやんか。

行きましたがな、運動耐容能(CPX)検査。
マスクと電極を10個所程つけて、自転車を漕いだけれど汗もかかんかった。
筋肉は全くどうも無かったけれど、さすがに息は少々しんどかったなぁ。

終わってから受け付けのお姉さんの台詞を聞いて、のけぞってしもた。
「今日の結果を元に退院時面接を受けてもらいます。担当の先生が今度来られるのは22日の月曜日です。その日に予約をお取りしていいですか?」
あのねぇ今日は火曜日、おまけに私は明日の10時には退院で、次に検診に来るのは2週間先の29日でっせ。

運動耐容能(CPX)検査は退院して自主的に運動する際に、心臓に無理な負荷をかけない適度な運動量を判断する為の目標というか、限界値を見極める検査の筈やがなぁ・・・。
その検査の結果を当事者である患者に退院時に説明して、危険や無理の無い生活を送れるように指導するのが退院時面接の目的でっせ。
それを退院後2週間近く経ってからでも「良し」とするとは、どういう感覚なんやろ?

データの解析なんぞ、一子相伝の秘儀やあるまいし、別に先生や無うても出来るんとちゃうんかいな。
言うちゃぁ何やけど、安全な心臓への負荷の目安(心拍数)を決めるだけやんか。
心拍数や血圧がこれを少しでも超えたら必ず死ぬてな、シビアーな数値を出すのやなかろ?

実際問題として、生身の人間相手にそんな厳密な数値を出せといわれても、出せるわけが無い。
まぁ、この程度までは大丈夫やろうから越えんように気をつけてね、というせいだい安全を折込んだ大まかな数値の筈でっせ。
「主治医の先生に説明してもらっておいて、検診に来た時に説明を受けるんではあきませんか?」
「駄目です。」
往復3時間近く掛けて、本来ならば1週間前に知らされるべきやった事を聞きにはよう来んなぁ。
eメールは無理やとしても、郵便で知らせて貰うとか、電話での問い合わせには応じて貰えんのやろか。

「指導ですから直接面談してもらう以外は駄目です。」
「それなら29日は丁度月曜日ですが、その日でもよろしいか?」
「月曜なら先生が居られますから大丈夫です。」
こうなったらヘイヘイという他おませんわ。

19:30 退院後の薬が2週間分ドサッと来たのはエエんですが、院内処方箋と薬の現物を確認したら、バイアスピリンが半量しか来てないがな・・・。
全く患者がこないに気をつけて一々チェックせんとイカンというのは敵わんなぁ。

20:00頃 師長が5月分の概算請求書を持ってきました。
今晩一晩寝たら退院ですわ。
退院証明書の転帰の欄の記載が、「治癒」や「治癒に近い状態(寛開状態を含む)」のどちらでもなく、「その他」になってるのが釈然とせんけれど、贅沢をいうたらイカン。

これ以後の日を追っての経過についてはToday's maido 2006/05/17~に続いております。

 

少々手遅れながらフォローなどを。
つい率直に書きすぎて、誤解を与え「生命を救ってやったのに、この恩知らず奴が!」と不興をかっては大変。

診察に行った時に、突然「ワッ!」と脅かされただけでも、ヒビが入った傷物の心臓だけに、ポッコンと止まりかねん。
そうなったら、凶器は無いし、死亡診断書は自前でどうにでもできる、正に完全犯罪、殺され損。
オットット、これではフォローになって無いがな・・・。

チョコッとした手違いや連絡の行違い等をあげつらってゴジャゴジャ書いておりますが、患者てぇものはそれで無くても不安が一杯。
縋って頼るのは病院だけ、それだけにチョコットでも信頼に疑いを持たざるを得んような事には非常に敏感になってるんですよ。
不安から来る急性被害妄想とでもいいましょうか、そこら辺りをよぉ~っくご理解いただきたいなぁ、と思う次第でございます。

実際に私が出会った不具合も「ワヤやなぁ」で済む軽微なものばかり。
生命にかかわるようなものは一つたりともありませんでした。
そんな事がそうそうあったら大変やけどね。

私、病院フェチでも無し、他の医療機関はもとより、国立循環器病センターにしてもごく一部の部門しか知りません。
それも一ヶ月ほどの短い入院期間中の限られた経験です。
尻尾の一毛をもって、象を語る愚は承知の上で、自分の体験を基に、出来るだけその時々に感じたままを書いております。
誤解、曲解、勘違いその他諸々の誤りは全てmaidoの責でございます。

救急隊、緊急外来、CCUのスタッフのまさしくプロを感じさせる仕事振りに接することが出来たのは驚きでもあり喜びでした。
特に当初の48時間、何時目を開けても必ず誰かがベッドサイドにいて見守っていてくださいました。
お陰様で命を取り止めることが出来、心から感謝しております。

我子と同じような年代の医師の、日夜を問わない奮闘を目の当たりにして感動しました。
これなら、日本の医療は今後も大丈夫。
まさしく、医療という仕事は聖職であると感じ入りました。

微力ながら、せめてものお手伝いにと、要望が有った個人医療データーの使用には全て同意させてもらいました。
(蛇足ですが、承諾書の束の厚みが1cm近くあるんですよ。)
吉田常雄氏の遺志を生かし国立循環器病センターが「国立」にふさわしい循環器病医療の中枢となることを心から願っております。

これでフォローになってるんやろか?少々心配・・・。

2006/06/03
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