MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

全天の朝焼け

2015年09月21日 | 写真

秋の彼岸と言うことで、田舎へ墓参。
帰宅が遅くなったので、今朝の見事な朝焼けの写真を。

「5時15分撮影」


「5時20分撮影」


「5時22分撮影」


「5時31分撮影・日の出」


巻頭の写真は「5時36分撮影」
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吊花の実、雁草の花、猪子槌の花、葡萄鳥羽など

2015年09月20日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

初秋の大町公園内は秋の花が咲き、
春に咲いた花は木の実となって熟したり落下したり・・・
ということで、
昨日、今日と撮ってきたやや珍しい花などを紹介。

「カリガネソウ(雁草)の花」
私にとっては初見の花だったが、
花の中から上部に伸びて弓のように垂れる雌雄の蘂がユニークだった。


「カリガネソウの蘂の花粉を食べに来た細平田虻」


「アザミの花には雌雄の細平田虻」
アザミの種類は結構多く、様々検索したが種類の特定は出来なかった。


「ツバメシジミとイノコヅチの花」
ツバメシジミが何をしているのか興味本位で撮ったのだが、
イノコヅチの先端に咲いていた花から吸蜜中だった。
イノコヅチの花も初見だった。


「ブドウトリバ(蛾)」
蚊のような小さな昆虫がヒヨドリバナに止まった(体長10mm前後)。
止まっている形がT字形だったので、その珍しさにマクロ撮影したが、
ピクセル等倍に拡大してみると、
脚の関節などから棘のような物が生えており、異質な世界を見ることとなった。


「ヒカゲチョウと熟れた椋の実」
遊歩道を歩いて居ると、目の前からヒカゲチョウが飛び立った。
が、私が足を止めると戻ってきて40cmほど先に再び舞い降りた。
私の位置からは逆光気味だったために撮るのを諦めて歩を進めたが、
30cm以内に私の足が降りたにも拘らず逃げず、
光線の具合も順光となったので何故逃げなったのか撮ってみた。

蝶の口吻は、熟してやや発酵したと思われる椋の実に伸びていた。


巻頭の写真は熟した「吊花(ツリバナ)の実」
下の写真は、今年5月11日に同じ場所で撮った「ツリバナの花」
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傷だらけの「オナガミズアオ(蛾)」と、群れ飛ぶ「アキアカネ」

2015年09月19日 | あらかると

台風20号の影響による天候不順や雨天のため、
アウトドアでの写真が撮れなかったが、
4日ぶりに晴れ渡ったので、いつもの大町公園へと出かけた。

雨後の公園は湿度が高く、台風の影響による暖かさも加わったので、
夏へ逆戻りしたような暑さだった。

自然観察路を歩いて居ると、菖蒲のような葉に止まった白く大きな蛾が、
まだ濡れているコンクリート状の観察路に、葉を抱えたまま仰向けになっているのを発見した。
昨夜の雨で打たれたのか、翅がボロボロである。


そのまま去るには余りにも無常すぎるので、
葉の先端を掴み、人に踏まれる心配の無い遊歩道外に移動すると共に、
写真も撮りたかったので、表向きになるように工夫した。
葉を動かしたときに、蛾が葉を離して飛ぶ様なことがあってはと警戒したが、
蛾は微動だにせず、なすがままに従っていた。


3コマほどの写真を撮り、その場を後にし園内逍遥を続けたが、
約2時間半後同じ場所を通ったので、その蛾を探したところ元の場所からは居なくなっていた。
が・・・・
草叢からがさつく音が聞こえたので目をやるとその蛾が居た。
私は咄嗟に「カマキリなどに襲われているのかも」と思ったが、
そうではなく、イラクサの蔓と蔓に挟まれてもがいていたのだった。


イラクサの蔓には小さな棘が逆目に付いていて、人が触ってもチクチクするし、
間違って肌を擦ると「イラっと」では済まされないような傷になる。
注意をしながら一部の蔓を切断し、再び表向きに止まれるように戻してやった。


蛾はヤママユガ科の仲間で、前翅や4個の模様、
更に触覚が黄色系であることから「オナガミズアオ」と特定できた。


昆虫には人には無い能力を持つものが多いといわれ、
人が創造出来ないような色彩や独特の姿をしていることから、
地球外からやってきた生命体ではないかと説く人も居る。
そんなことを思うと、
2度目に私が現場を通ったときに蛾が「がさがさ」と音を立てたのは、
単なる偶然ではなく、呼び止められたのかも知れ無いと・・・・・


閑話休題

16時ごろ「薄明光線」現象が現れたので、
ベランダでその変化を撮って居たところ蜻蛉がカメラの前をよぎった。
トンボは薄明光線のなかに写り込んだが、
いつも飛んで居る高さよりも高かったことから(私の住む8階よりも更に上)、
直ぐに「アキアカネ(通称・赤とんぼ)が山から降りてきた」のであろうと思った。


周囲を見回すと数え切れないほどの蜻蛉が飛んでおり、
アキアカネがやってきたのだと確信した。
で、
撮った写真を隅々まで確認すると、30頭近くのトンボが写っていた。
(ピクセル等倍で確認したところ下の写真の丸印の場所に秋茜が写っていた)



巻頭の写真は「オナガミズアオ」で、
体中真綿で包まれたような姿、赤い脚、アンテナのような触覚、
宇宙人のような目・・・・
単に「蛾」としてしか見ていなかった筈なのに、
しばらく見て居ると見えてこないものが見えてきた。
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初秋の大町公園(市川動植物園・自然観察路)

2015年09月16日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

昨日の当地の最高気温は26.7℃となり、秋らしい好天に恵まれた。

そんな初秋の大町公園の秋の実りなどを撮って見ました。
まずは実りを迎えている木の実類から・・・・

「ノブドウ」
つい最近までは色付いてなかったが、急速に熟れてきている。


「クマノミズキ」
クマノミズキの実は完熟していて、日に日に実の数を減らしている。
野鳥にでも食べられているのであろうか?


「山栗(柴栗)」
雑木林などに自生する栗で、子供の頃この栗を求めて、
悪友達と山の中を右往左往したものである。
栗のイガも周辺には落ちていたが、栗の実は拾われていた。


「カガイモの実」
完熟すると実が割れて、長い繊維のような綿毛を付けた種が現れ、
やがて風に飛ばされていく。
江戸時代に流行した「ケサランパサラン」はこの綿毛であると言う説がある。
また、その殻は大国主命の「国作り」のときに参戦した、
少彦名(日本神話の神)が舟として利用したという。


「小熨斗目蜻蛉(コノシメトンボ)♂」
完全に真っ赤になり、緑の中でも目立つ存在になってきている。


「夏茜(ナツアカネ)♂」
コノシメとナツアカネは共に赤いが、翅の先端の模様で判別が出来る。
同じ赤いアキアカネ(赤とんぼ)は、まだ高山から下りてきていない。


「花蜘蛛♀」
花の上で吸蜜に来る昆虫を狙っている姿はよく目にするが、
自分の体より大きな獲物を捕らえている姿は初見だった。
花は野菊の仲間の「関東嫁菜」のようである。


これからは、秋晴れの日も多くなることと思うが、
弁当持参で公園を逍遥しながら、自然界の多様性に触れるのも面白いと思う。
ただ、直射日光下の気温はまだ高く、出来れば25℃以下の日がお勧め。

巻頭の写真は「ハラビロカマキリ」
コンパクトデジカメを近づけると、獲物と思ったのか鎌を伸ばしてきた。
指などを鎌に挟まれると痛いので、思わずカメラを引いたが、
鎌が届く限界近くまで寄って撮った。
ハロビロカマキリは威嚇するとき尻を持ち上げるポーズをとるので、
このときは、威嚇ではなく獲物と勘違いしたものと思われる。
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地球温暖化で北上中の「長崎揚羽」の求愛シーン

2015年09月15日 | 写真

大町公園の大池の傍らにある彼岸花自生地では、
揚羽蝶が吸蜜に来る頻度が多くなっている。

昨日、彼岸花近くを通りかかった時も、
ナガサキアゲハの雌が吸蜜に夢中だった(巻頭の写真)。
ナガサキアゲハは公園内では頭数の少ない蝶であり、
晩春には合歓の花で吸蜜しているのを見たことがある。
名前の通りもともとは九州以南でしか見られなかった蝶のようだが、
地球の温暖化に伴って北上しているのだといい、
地球温暖化のバロメーターともいわれている。

順光の中で咲く彼岸花にナガサキアゲハは写真として面白いので、
連写しながら撮って居ると、もう一羽の黒い揚羽蝶がやってきた。


縄張り争いなのだろうか?
先に吸蜜していたナガサキアゲハに突進して行った。


が・・・・メスのナガサキアゲハは微動だにせず吸蜜を続けていた。


更にすれすれになるまで近付いても、メスの行動は変化することが無かった。


下の写真は恐らく触れたであろう瞬間である。


そして後から来た揚羽が翅をあげた瞬間、翅の根元にオレンジ色の模様が現れ、
ナガサキアゲハの雄であることが判った。
つまり、まさに恋のアタックだったのである。


メスのほうはそんなことにはお構いなく、吸蜜を続けていたが、
もしかするとすでに交尾を済ましていた雌だったのかも知れない。
雄は吸密することなくアタックを続けていたが、
無理だと判断したのかやがてその場からは飛び去っていった。

雌のナガサキアゲハは、花から花へ長い間吸蜜を楽しんでいた。


揚羽蝶は「赤い花」は見つけやすい花のようで、
今、園内で花の最盛期を迎えている「ツリフネソウ」の自生地付近でも、
数種類の揚羽蝶を見られることがある。
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