MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

十薬(じゅうやく)探して近隣散歩

2014年05月26日 | あらかると

昔の里山は、竈で使う落葉や枯枝や薪を産出する場であった。
下草は綺麗に刈られ、秋には「ハツタケ」などのキノコや、
栗拾いなども出来、時期になれば子供達の遊び場となった。
また、
樹高が4mほどの若い杉林や松林では、十薬(トオヤク)と呼ばれる「センブリ」なども収穫できた。
小学生の頃は採りに行ったものだが、地元での呼び名は「とおやく」で、
センブリという名を知ったのは長じてからである。

で・・・・
最近知ったのが「ドクダミ」の別名が「ジュウヤク」であること。
さらに、
あるラジオ番組で「ドクダミ茶を飲み続けたら血圧が下がった」と言うリスナーが、
著名な医師にこのまま飲み続けてよいのかを相談していた。
「血圧が下がるって・・」・・・・・?????
血圧降下剤を10年以上も飲んでいる私が、
「ドクダミ茶がそんなに効果があるなら飲んでみようか」と思った瞬間である。

そのご「ドクダミ茶」を手に入れて飲んでみたが・・・・・
飲み続けることが無かったためか、違いが判るほどの変化は無かった。
が・・・・
子供の頃に、皮膚の炎症でドクダミの葉を焼いて貼っていた同級生などを見たことがあり、
皮膚疾患には効き目がありそうである。

そんなこんなで「ドクダミ」を探しに近隣を散歩。
直ぐに見つかった。
ちょうど花の季節を迎えており、緑の中に咲く白い可憐な花(顎片)を咲かせていた。


ドクダミ茶はお世辞にも美味しいとはいえないが、
ネットを調べると、ドクダミの化粧水とか、ドクダミローションの作り方が紹介されていた。
ローションは生薬として皮膚の炎症には良く効くというし、
かゆみ止めにもなるらしいので試してみる価値はありそうである。


近隣散歩でも季節の移り変わりが速いことを感じる。
すでに、紫陽花は色づき始め、金糸梅が開花を始めていた(巻頭の写真)


散歩の途中で、大手オームセンターのフィンスの下に咲いていたものは、
赤い花弁に、蘂の中心が赤い雛菊のような花。
初めて見る花だが・・・・・
同じホームセンターで売っていた「姫小菊」なのだろうか????

自然に生えているものを園芸種に改良したのか、
それとも薔薇のように、人の手で生み出された「新種」なのだろうか?
最近の園芸店を見るといつもそんなことを思う。
名前もややこしいものばかりで覚えきれず、好きになれないものが多い。
コメント

「朝露薔薇」と「姫螽斯の子」と「大名セセリ」

2014年05月25日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

雨が降った翌日の早朝のバラは面白い。
薔薇の花弁についている宝石をちりばめたような朝露が、
朝日にきらきらと輝き、薔薇の別の世界を演出している。


水玉と光と影と薔薇の花弁の色のコラボレーションは、早朝だけの「美」と言えるかもしれない。


深紅の薔薇に金銀のラメを配したようなコサージュがあるとするならば、
下のようなロゼッタ咲きの薔薇が面白いかもしれない。


閑話休題
薔薇の写真は大町公園のバラ園で撮影したものだが、
自然観察園の昆虫や雑草などの世界も面白い。

蒲公英の花の上に生まれて間もないと思われる「姫螽斯(ヒメギス)」が、
花弁を食べていた。
成長するにしたがって硬い黄菖蒲の葉なども食べるが、
最初は柔らかな葉を食べているようである。
下の花弁の端の一部が欠けているのは、このヒメギスが食べたのだろう。


ヒメギスを撮っていると割り込んできたのが蜂の仲間。
が・・・・
必要とするものが違うためか、我関せず焉を決め込んでいた。


下の写真は今年初めてであった「ダイミョウセセリ」
今年の春に生まれた個体と思われるが、
早春に見られたタテハチョウの仲間やシジミチョウの仲間は今は余り見られない。
まもなく、今年生まれの夏型の蝶たちが命を輝かす時がやってくる筈である。


巻頭の写真は「オニタビラコ(鬼田平子)」、たまにはこんな写真もいい。
コメント

谷津干潟・谷津バラ園逍遥の記(5)「満開の谷津バラ園」

2014年05月24日 | あらかると

今日も大町公園のバラを撮りに行った。
で・・・
そこで声を掛けて来たご婦人の話によると、
昨日は「京成バラ園」に行ったとのことだったが、
人が多すぎてのんびりと写真を撮れるような状況ではなかったらしい。

もっとも、20日の時点で「谷津バラ園」も賑わっていたから、
今週はバラ満開の週だったのかもしれない。

と言うことで、20日当時の谷津バラ園の満開の光景を・・・。

管理棟横の入場口から入って、正面にある「ツル薔薇のアーチ」付近から撮った園景で、
建物が管理棟。(撮影場所①)


たまたま同じ場所から撮っていた2010年5月のバラ園光景で、
上記の写真と比較すると、薔薇の種類が増え、花もやや大きめに成長している。
また当時は無かった管理棟の自販機が「園内ての珈琲タイム」を可能にしている。
(撮影場所②)


上と同じ場所から左方向には「バラのパーゴラ」があり、
(撮影場所③)


その中央付近には人口滝がある。
(撮影場所⑤)


滝の上にはベンチがあり休憩が取れるようになっている。
その高台から見た右側の「ツル薔薇のアーチ」方面の光景。
(撮影場所⑥)


更にその反対側から見た「ツル薔薇のアーチ」(撮影場所④)。


「バラのパーゴラ」の反対側の端からの光景。(撮影場所⑦)


文章での説明では判りにくいので、
「谷津バラ園のHPのガーデンマップ」を借用し、撮影場所を番号で特定しました。


巻頭の写真は⑧付近からの撮影。
コメント

谷津干潟・谷津バラ園逍遥の記(4)「バラ園の白薔薇」

2014年05月23日 | あらかると

薔薇の季節のため、薔薇の記事が多くなっているが、
撮っても撮っても満足できるものが撮れないのが事実で、
撮れていないからまた撮るというのも薔薇のような気がする。

と言うことでいよいよ「谷津バラ園」に入場。

入場ゲートを入ると直ぐ目の前に薔薇の花園が広がっていた。
薔薇の時期と言うこともあって人出も多かった。
薔薇の種類は700種もあるというから、すべての種を撮るのは無理で、
普段は余り撮らない白色系統の薔薇を追って見た。


「ロイヤル プリンセス」
2002年仏メイアン社作出。
敬宮愛子内親王殿下に捧げられた薔薇。
ほかに、
敬宮愛子内親王殿下の生誕を祝して、京成バラ園芸が2002年に作出した、
プリンセスアイコ(フランス語: Princesse Aiko)があり、
こちらはサーモンピンクが美しく花付きが多い。



「ヨハネパウロ2世」
2008年、米、J&P社作出。
第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の偉業を称えるため、
バチカンの庭園に植栽するために選ばれたバラ。


「感謝」
京成バラ園芸2009年作出の四季咲き大輪種。
薔薇の名前から、親などへ「感謝」を込めて送られることが多く、
贈答用として人気種なのだとか。


「キャロリーヌ ドゥ モナコ」
1989年、仏メイアン社作出
モナコ王国キャロリーヌ王女(レーニエ3世とその妃グレース・ケリーの長女(第一子)に捧げられた。
モナコ王室関連のバラでは、ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコや、
プリンセス・ドゥ・モナコなどが美しく人気がある。


「オフェリア(オフィーリア)」
1912年、英 W.ポール作出。
四季咲き大輪種 美しいソフトピンクの剣弁高芯咲で、剣弁高芯咲の元祖とも言われている。

オフィーリアといえば、シェークスピアの「ハムレット」だが、
「ハムレット」を読んでいない私は、
二十数年前、渋谷の東急文化村で見た
画家ジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」を思い出す。
「落穂ひろい」で有名なジャン・フランソワ・ミレーの「春」を見に行ったのだが、
オフィーリアもあったのだ。


「快挙」
京成薔薇園芸2011年作出。
2010年ローマ国際コンクール金賞受賞。
コメント

谷津干潟・谷津バラ園逍遥の記(3)

2014年05月22日 | あらかると

谷津干潟の周囲を巡る遊歩道を約6割近くを回ったが、
話を少し戻して、
谷津干潟公園で「珈琲タイム」を取っているときに、
思わぬ蝶との出会いがあった。

目の前を飛んでいる姿は一見「コミスジ」のようで、
撮影のチャンスは無いだろうと、蝶の姿を追っていると、
コミスジよりも大型でしかも数匹が舞っていた。
すると近くの植え込みに一頭が舞い降り、
続いてもう一頭が舞い降りた。

急ぎ望遠レンズを装着し、逃げられる前の「とりあえず一枚」。


そして連写。
しかし、慌てた為か露出設定が早い動きに合っておらず、
ほとんどのシーンが手振れしていた上に、
被写体側の羽の動きなどでもブレが発生し、使い物にはならなかった。

が・・・・・
いつもの友人と撮影行する時はなぜか「幸運」なことが多く、
一頭の蝶はその場所に留まるという幸運に恵まれた。

ISO感度を上げ、標準レンズに換え撮影限界距離の23cm近くまで寄ることもできた。
黄色の複眼とその中の瞳のような黒点が面白い(巻頭の写真)。

再びもう一頭が舞い降りてきて「恋の密談」が始まった。

蝶の名前は「ゴマダラチョウ」で、私にとっては初見の蝶で、
樹液や熟した腐果実を好み、花の吸蜜には縁の無い蝶のようである。

国蝶の「オオムラサキ」と同じような環境に住み、
オオムラサキの居る場所では必ず見られるようである。
オオムラサキと同様に榎の葉などが幼虫の食草になっていて、
この日も榎の周りで数頭飛んでいるのが確認できた。


話は谷津干潟に戻って・・・・・
季節柄かこの日谷津干潟で確認された野鳥は、
頬の白黒の境界が水平で無いことから「ウミウ」かもし知れない固体と、


ダイサギの番(つがい)と見られる2羽と、あちこちで羽を広げていた「カワウ」ぐらいだった。
が・・・・
「野鳥愛好者」の話によると「野鳥愛好者の野鳥を見る目は並ではない」らしく、
「素人は発見できていないだけ」というのが真実のようである。


一部干潟が現れていたが、良く見ると何かが蠢いている。
かには目視できたが、小さな巻貝は写真を拡大して発見できた。
ちなみに、下の写真の中にはピクセル等倍の元画像で見ると、
12匹の蟹が確認できた。


下の写真の蟹は「シオマネキ」のようである。
また左側の泥に見られる穴は、二枚貝かゴカイやイソメのような生き物の棲家のようである。
時折、潮を噴き上げていたのは二枚貝の「シオフキ」では無いかと思われる。


遊歩道の所々に「ノイバラ」が植栽されていたが、
なんとなく「谷津バラ園」が近いことを予感させる。
コメント