蒸した冷凍のムール貝の身を手に入れたので、
早速食べてみた。
ブイヤベースやペスカトーレにするには材料不足なので、
簡単に出来る「烏賊とムール貝のスパ」とし、
味付けは塩のみのシンプルなものにした(巻頭の写真)。
で・・・・
やはり蒸したムール貝は旨味が落ちており、
生烏賊のおいしさが勝った。
ムール貝?・・・といえば、似たような貝を過去に川の河口で見たことがある。
下の写真がそれで、10数年前に撮ったものである。
調べてみると「野生のムラサキ貝」で、身は小さく食用には適さないほか、
場所に寄っては「貝毒」もあるという。
周囲には小さいながら牡蠣も生息していて、
出汁が良く出るというフジツボノの仲間「カメノテ」などもいた。
テトラポットの水没する部分には牡蠣殻とフジツボが密集しており、
この周辺の自然環境は良好のようである。
また、砂地部分ではアサリも取れ、
大潮の時期には下の写真のように採取する人々も見られたが、
手作業なので利権を持った漁師ではないようである。
今年の春の大潮の日にはアサリを採りに行ってみようと思うが、
10数年前の体力は残っていないので、現場まで往復できるかどうか?????
料理の結論としては、冷凍ムール貝よりは「生のアサリ」を使った、
「烏賊の入ったボンゴレ風スパ」が一味も二味も美味しいのである。
冷凍のムール貝と一緒に購入したのが、
「ビールに良く会う」のロゴの入った価格100円のムール貝の燻製の缶詰。
缶が小さいので4~5個程度しか入って無いだろうと思いつつ開けると、
開けて吃驚、小さな粒がぞろぞろと・・・・。
余り小さい貝だったので普通の楊枝と比較してみた。
実が脆かったので料理には向かないようである。
私は酒は飲まないので、ビールに合うものかどうかは判らないが、
冷凍のムール貝のほうが貝本来の美味しさが残っていた。