染井吉野が散り、大島桜が散って、山桜が散り始めた。
あすの雨は「山桜花散らしの雨」になることだろう。
万葉時代に詠まれた桜は山桜である。
朝霞の中では霞のごとく神秘的であり、
深山幽谷では女性を思わせるたおやかさで、
万葉人に「妻恋ひ」させている。
手前は「大麦の穂」、中ほどには「菜の花」、その向こうに山桜。
松戸の「21世紀の森と広場」の一シーンであるが、この組み合わせは珍しい。
下の2枚は別の公園の山桜だが
散り際に花の中心部が紅色に染まる。
昔からある山桜は、自然交配が進み、
様々な花を見ることが出来るのも面白い。