21世紀の森と広場には田畑や蓮田があって、
四季それぞれに様々なものが栽培されている。
綿花、落花生、蕎麦、薩摩芋、向日葵、コスモス、麦、
馬鈴薯、稲、蓮、梅、柿、スモモ、金柑、等々・・・・、
で、9月下旬ごろから有るのが巻頭の写真の、
刈り取った稲を自然乾燥するための「稲架掛(はさがけ)」で、
一昨日に公園を散歩した時もあった。
食べるための稲なら1週間も乾燥させればよく、
乾燥後は脱穀→籾摺り→玄米(保存)→精米→米の過程をたどる。
ハサガケが出来て2ヶ月も放置されているのは、
展示的要素が大きく(近くには松戸市博物館が有る)、米にして利用することはないのであろう。
市内でも放射能濃度の高かった21世紀の森と広場だったので、
もしかすると食料には向いてないのかもしれない。
放置された稲を喜んでいるのが雀たちで、
日ごとに数を増していた。
私が確認したのは100羽余りの雀の集団だった。
ハサガケに「寄って集って」の集団はさすがに賑わしいが、
それもまた晩秋の光景である。
だが・・・
散歩中の初老の紳士がその雀を見て反応した。
「雀は追い払うものである」とのDNAが刷り込まれていたようで、
やおら手を叩き雀の集団をを追い払ってしまったのである。
離れたところで雀の集団を望遠レンズで狙っていた私は、
そのチャンスを断たれ、ただただ「唖然」とするばかりだった。