MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

地球温暖化で北上中の「長崎揚羽」の求愛シーン

2015年09月15日 | 写真

大町公園の大池の傍らにある彼岸花自生地では、
揚羽蝶が吸蜜に来る頻度が多くなっている。

昨日、彼岸花近くを通りかかった時も、
ナガサキアゲハの雌が吸蜜に夢中だった(巻頭の写真)。
ナガサキアゲハは公園内では頭数の少ない蝶であり、
晩春には合歓の花で吸蜜しているのを見たことがある。
名前の通りもともとは九州以南でしか見られなかった蝶のようだが、
地球の温暖化に伴って北上しているのだといい、
地球温暖化のバロメーターともいわれている。

順光の中で咲く彼岸花にナガサキアゲハは写真として面白いので、
連写しながら撮って居ると、もう一羽の黒い揚羽蝶がやってきた。


縄張り争いなのだろうか?
先に吸蜜していたナガサキアゲハに突進して行った。


が・・・・メスのナガサキアゲハは微動だにせず吸蜜を続けていた。


更にすれすれになるまで近付いても、メスの行動は変化することが無かった。


下の写真は恐らく触れたであろう瞬間である。


そして後から来た揚羽が翅をあげた瞬間、翅の根元にオレンジ色の模様が現れ、
ナガサキアゲハの雄であることが判った。
つまり、まさに恋のアタックだったのである。


メスのほうはそんなことにはお構いなく、吸蜜を続けていたが、
もしかするとすでに交尾を済ましていた雌だったのかも知れない。
雄は吸密することなくアタックを続けていたが、
無理だと判断したのかやがてその場からは飛び去っていった。

雌のナガサキアゲハは、花から花へ長い間吸蜜を楽しんでいた。


揚羽蝶は「赤い花」は見つけやすい花のようで、
今、園内で花の最盛期を迎えている「ツリフネソウ」の自生地付近でも、
数種類の揚羽蝶を見られることがある。
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