行く当ても無く近隣をポタリングしていると、
雨水を流す小さなU字溝に、大型のアゲハチョウ(ナミアゲハ)が舞い降りた。
U字溝には少量の水溜りがあってその上に舞い降りたのである。
様子を見ていると口吻を伸ばして水を飲み始めたようだった。
蝶は、体を冷やすために水分を補給するというが、
まさにその瞬間のようだった。
駄目元でカメラを近づけると、
蝶は給水に夢中であり私のカメラの接近を無視した。
私のカメラの標準レンズは18mm~55mm(35mm換算27mm~約82mm)で、
最短撮影距離が230mmで、55mm端にて撮影。
さすがにここまで寄ると、肉眼では見えない体毛が剛毛のように写し撮れる。
頭部の毛。
腹部の毛
巻頭の写真のように、触覚の先端に白い模様があることも判明した。
しっかりと写真を見ないと発見できないが、
両翅の端が同じような形で欠損していた。
小鳥の襲撃を受けたのであろう。
アゲハチョウは優雅に舞っているように見えるが、
大型の蝶ほど翅の欠損箇所が多く、天敵が多いようである。
もしかするとアゲハチョウは人の近くこそが安心なのだと思っているのかもしれない。