MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

爆弾低気圧の暖かさに誘われ、牛蛙、日本赤蛙、紫小灰蝶、紫燕、裏銀小灰蝶など現れる

2016年02月13日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

当地の昨日の天気予報では雨のち晴れで風強し、
だったが、
9時ごろから晴れ、風もなかった為に急遽大町公園へ・・・。

南風で気温が17℃近くなるとの予報だったので、
様々な生き物が蠢くのではないかとの予想もあって行ったのだが、
予想は的中し、
蝶類だけでも、紋白蝶、紋黄蝶、紫小灰蝶(ムラサキシジミ)、紫燕、裏銀小灰蝶(ウラギンシジミ)、
などに遭遇することが出来た。
が、
どうしても撮りたかった紋白蝶、紋黄蝶は花蜜を探していたのか、
飛翔し続けていたため、カメラに収めることが出来なかった。
紋白蝶、紋黄蝶は越冬するものも居るという情報は知っていたが、
この時期に見られると言うことは越冬していた可能性が強いのである。

まず常連さんと出合って居場所を案内されたのが、
下の写真の「裏銀小灰蝶(ウラギンシジミ)」の雌。


裏銀を撮っているときに、1mほど先に現れたのが、
「紫小灰蝶(ムラサキシジミ)」の雌。(巻頭の写真)

さらに、紫燕(ムラサキツバメ・尾状突起が目印)の雌を枯れ草の上に発見した。


寒いときは全く動く気配のなかった細身越年蜻蛉(ホソミオツネントンボ)は、
頭上に現れたフユシャクガと思われる小さな蛾を追っていた。
捕食は失敗したが、やはり暖かいと行動も活発になるようだ。


三角池近くの水溜りでは泥の中で冬眠していたと思われる「牛蛙」が、
泥をかぶったまま顔を出していた。
蛙に見つめられながら数枚撮ったが、人が通りかかっると再び泥の中に潜ってしまった。


また、ムラサキシジミを撮った直ぐ近くのクレソンの繁茂している水際からは、
かすかに蛙の鳴声が聞こえてきたので、見えやすい場所に移動して撮ったのが下の写真。
2匹いたが、片方は葉の下に隠れており鳴くこともなかったので、
もしかすると雌雄だったのかもしれない。
蛙の背の特徴から「ニホンアカガエル」と判明した。


また、大池ではミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)が、あちこちで甲羅干しをしていたが、
まるで仲春のような光景だった。


昨日まで集団越冬していた紫燕は、全て居なくなっていたが、
今日の暖かさがもたらした生き物達の急な蠢きには驚くばかりである。
おそらく、人の目に付かない場所でも様々な生物が蠢いていたのかもしれない。

越冬する蝶の仲間であるルリタテハやキタテハも出てくるかも知れないと、
園内でも一番出やすい場所で、昼食をとりながら30分ほど待ったが、
現れることはなかった。

爆弾低気圧がもたらした南風は生き物達を蠢かしたが、
低気圧の後には、強い勢力を持った大陸の高気圧が控えていて、
再び寒い日が続くようである。
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