二十一世紀の森と広場のヒマワリとコスモスが咲き始めている。
コスモスといえば、秋の花なので早咲きのコスモスなのであろう。
ヒマワリにも遅咲きのようなものがあって、
昨冬は、ヒマワリの花と田圃の薄氷(うすらい)のコラボが見られた。
まだ咲き始めなので真夏のような勢いのあるヒマワリではないが、
夏の到来を告げる花として、これから続々と咲き競うことだろう。
ヒマワリの花に近寄って、近接写真を撮ろうと構図やピントを合わせていると、
クマバチがピントの合ったファインダーに入り込んできた。
私とクマバチの距離は30cmも無く、一瞬身構えたが、
ありえない距離空間に入ってきたのはクマバチの方なので、
刺激しなければ安全だろうと、そのまま撮影を続けた(巻頭の写真)。
こんなことは滅多にあることではなく、
花の数がまだ少なかったための珍事と言えるかもしれない。
季節の花「ネジバナ」も公園のあちこちで咲いていた。
緑一色の芝生の中で、ピンクの花は可憐でよく目立つが、
写真を撮るにはなかなか難しい花で、満足した写真はまだ撮れていない。
今日は雲の多い一日で、しかも流れが速く中には雨を降らす雲もあって、
昼時に公園を出てきたが、結局、小雨に降られた。
雲が多く、林道などはまさに「昼なお暗き杉の並木♪」状態だったため、
なかなか良い被写体には恵まれなかった。
ということで、
流れる雲をモノクロで撮って見た。
時折日も射したが、数分とは持たず直ぐに曇ってしまった。
空のデティールを出すために露出の補正をして撮るのだが、
地上の景色は殆どシルエットとなってしまう。
千駄堀の対岸に咲くヒメジョオンが、別世界のように見えたが、
モノクロ写真ではカラー写真では表現できない何かがある。
その何かを、単に「ノスタルジー」で片付けてしまうと簡単だが、
もしかするとそれは・・・・・
子供の頃一人ぼっちで見た田舎の野の風景のデジャブなのかもしれない。
黒雲が近付いてきて天候急変を伝える風も出てきた・・・
千駄堀池では漣が交差していた。