フィールドに出た。畦道には秋の花が咲きはじめ、稲刈りの終わった田はすでに新しい芽が出て青々としている(「穭田・ひつじだ」ともいう)ところもあった。
昼食は久しぶりの「野弁」となった。あるコンビニのボリュームたっぷり「ビッグのり弁当」で、1000kcal以上ももあるものだった。(巻頭の写真)
一人前にしては少々多すぎなので、座ったところにうろちょろしていたアリンコの目の前に、魚フライをほんの少しだけ置いてみた。最初は大きめのアリ(クロアリ?)しか目に付かなかったが、さらに小さな蟻(コツブアリ?)がいたのでそちらにも分け前を・・・・
クロアリは自分の体重の何倍もあるものを力任せに運んでいく。障害物もなんのその大事に運んでいる。
途中で一部が千切れた。千切れたものを食べるかと思ったらその場に捨てた。
大切なのは大きな獲物。どこまで運んでいくのかは確認しなかったが、蟻に餌を与えたのは初めてのことであり、その行動を追ったのも初めてだったし、アリンコのマクロ撮影も初めてだった。
でも見ているうちにその一所懸命さに、私も見習わなくてはと思った次第です。
二匹で協力して運んでいるのもあった。協調性があって助け合いも出来るなんて・・・
小さな蟻の前に置いた竹輪のフライの小さな切れ端には、10分もしないうちに蟻の集団が出来ていた。こちらは大きいものを運ぶのではなく、小さく切り取って運んでいるようだった。
そこに小さな蟻の数倍もあるクロアリがやってきてその餌にたどり着いた。その餌にたどり着くや否やクロアリが体を丸めてのたうち始めた。肉眼ではよく見えなかったが、小さな蟻3,4匹に脚や触角を噛み付かれていたようだ。小さい蟻のほうが獰猛だったのである。写真に写っているが、体長の割には大きな牙を持っていたのである。
それにしても、餌を見つけてから自分たちが何をすべきかを良く知っていて、行動も素早く隙が無い「働きアリ」に感心しました。自分の部下がすべてこんな社員だったら上司も苦労することは無いのに・・・・