「若緑」とは、晩春の頃12~13センチ以上に抜きん出る松の新芽のこと(巻頭の写真)。晩春の季語にもなっていて「松の緑」「初緑」「緑立つ」「松の芯」とも言う。
種子の成熟には2年もかかるという。下の写真のように、手前に写っている小さな実をつけているのが「若緑」の先端。奥の1年枝の根元には昨年から成長した未熟な松かさが見える。
更にその下には種子を放出した後の松かさがついているのが確認できることがある。
水で濡らすとかさを閉じ、乾かすと再び開くという性質があり、かさが開いている状態では入らず、閉じていれば入るような大きさの口を持つ容器に入れることもある。
松脂を含み、燃えやすい形状のため天然の着火剤としても優秀。