MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

α380の手ブレ補正効果

2010年03月17日 | あらかると
昨日の380による「桜」撮影は手ブレが多く散々だった。

下の写真では余り目立たない手ブレも・・・

原画では下の通り、手ブレによると思われるボケ具合が激しい。
DATAはF5.6、シャッター1/200、450mm端、ASA100。


原因は望遠端(35mm換算で450mm)を使って桜の花を撮るためブレやすいこと、ミノルタXiレンズ100-300mm(不人気の失敗作といわれているが)のF値は4.5~5.6と暗いためシャッタースピードが遅くなる。
この日はISO100設定のPモード撮影だったが、撮影結果をみると殆どがF5.6の開放値だった。こうなると当然被写界深度も浅く、花のバックも暗いためシャッタースピードも遅くなる傾向にあり、ブレの確率は高くなる。
Pモート撮影の時には、ISO設定をせずにAuto(ISO100~400の範囲に自動設定)にすると、シャッタースピードも上がるはずなので近日中にテスト予定。

更にマニュアル(380取扱説明書)には、シャッターボタンを半押ししないと「手ブレ補正の効果が得られにくい」と書いてある。更に「手ブレインジケータの点灯数が減るのを待ってゆっくりとシャッターボタンを押す」とある。ゆっくりと・・・していられないときはどうするの?
眼鏡を掛けている為、眼と接眼部が密着せず、ファインダーの下の部分は殆ど見えない私は、「インジケーター」がファインダーに表示されていることすら判らなかった。

更に更に、手ブレ補正を常にON状態にしている私にはショッキングな記述が、「三脚を使った場合は手ブレ補正機能が誤作動する恐れがある」・・ここまで気を使わないと「まともに撮れない可能性がある」のかとショックだった。
撮影は基本的に機動性優先の感覚重視のため、三脚は必要ないので上記の心配は少ないが、ベンチの上に置いたり地面に置いたりして撮ることも有り注意は必要ということになる。

これまで使っていたLUMIX-FZ30は、ISO80に設定してPモードで撮っていたが手ブレの失敗は非常に少なかった。ファインダーを覗いて、シャッターを押せばまともに写っているのである。
LUMIXのレンズの明るさがF2.8~F3.7(35~420mm)で、380で使ったレンズよりは数段階も明るく手ブレが少なかったため、「手ブレ補正」というものを過大評価していた可能性があるが、380で急な撮影をする場合には「手ブレ補正」は無いものとして考えなければならないかもしれない。
ISOをautoにすることでどれほど手ブレを防げるのか、そんな面白いテストを明日行なう予定です。

そんなレンズでも、遠くのものを写すと手ブレもだいぶ解消され、まあまあの描写力を示す。200mぐらい先の弁天堂の屋根の原寸画像の部分トリミングが下の写真で、巻頭の写真が全体写真の縮小したものです。DATAは、F5.6、シャッター1/250、315mm、ISO100でした。


下の写真は2003年に、NIKON-E700という200万画素単焦点のデジカメで撮ったものですが、こんなビビットな、強いて言えばKODAK-エクタクロームのような色再現を望みたいのですが、380は「ビビット」設定で写したRAWから現像しても私の希望する色を得ることが出来ませんでした。
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