MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

プログラムオート撮影と被写界深度

2010年03月07日 | あらかると
プログラムオートで撮影したものの被写界深度(ピントの合う前後の距離)を調べてみた。勿論被写体の明るさによってF値が変化し、それに伴い被写体深度も変わるので、統一されたデータにはならないが、F値による深度については知ることが出来る。
当日は明るい快晴。使用レンズは旧ミノルタの100~300mm(f4.5~f5.6)のXiマクロズームレンズで、すべての被写体を望遠端の300mm(デジタル換算450mm)で撮った。

上の写真はカヤックまでの距離が約120m、F9、1/650。シャッタースピードもここまでになるとさすがにブレはなくなる。絞りもF9のため被写界深度も十分である。

下の写真は鴨までの距離が約25m、F5.6(開放値)、1/320。
被写体は動いているのでややブレがあるためか、原画を見るとシャープ感が無い。被写界深度は50cm位か?



被写体は5m程先のオオイヌノフグリ。F6.3、1/500。
この写真が意外だった。被写界深度は1cm程度もなかったのである。データ的には鴨の写真よりもF値が多く、被写界深度もそれ以上にあってしかるべきなのだが・・・・近距離ということでレンズのマクロ機能が働いたのかも知れない。今後、プログラムオートでの撮影では注意しなければならない距離となった。



望遠端の最短撮影距離近辺(2m前後)で撮影。F9、1/500。
上の写真に比較すれば、F値が上がった分だけ被写界深度も深くなった。



このカメラの特性なのかもしれないが、プログラム撮影の場合は、F値が優先され、シャッタースピードが1/320~1/500を超えて行かないとF値は上がらないようなので、曇天の日等で被写界深度を深くしたい場合は、F値(絞り)優先か、シャッター優先等にして撮るなどの工夫が必要かもしれない。
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