ワクチン開発、国立遺伝学研究所に“鍵”、mRNAの特殊構造解明
世界中で接種が進む新型コロナウイルスワクチンの開発は、約50年前の国立遺伝学研究所(三島市)による「発見」が不可欠な役割を果たした。
ワクチンに使われる「メッセンジャー(m)RNA」の特殊構造を世界で初めて解明し、半世紀を経てコロナの抗体を体内で安定的に作る仕組みへとつながる。「キャップ」と呼ばれるその構造とは―。
世界中で接種が進む新型コロナウイルスワクチンの開発は、約50年前の国立遺伝学研究所(三島市)による「発見」が不可欠な役割を果たした。
ワクチンに使われる「メッセンジャー(m)RNA」の特殊構造を世界で初めて解明し、半世紀を経てコロナの抗体を体内で安定的に作る仕組みへとつながる。「キャップ」と呼ばれるその構造とは―。
真核生物に共通する天然由来のmRNAの端に、「メチル基」という物質がくっついている構造を解明した。英語の帽子を意味する「キャップ」と名付けられたこの特殊な性質により、細胞内でも安定してタンパク質を生成する仕組みを突き止めた。キャップを作り出すことが、mRNAワクチン開発の道を開くことにつながった。キャップの作り方は企業秘密だろう。
※ 熊本大が心不全治療につながるRNAを発見
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