3月の話。
アタシは真っ黒にした髪を明るくしたくて、美容室へ行こうと思ってた。
友達が美容師をしているので空き状況を聞くと、そこを辞めて独立したという。
オープンしたばかりなので、せっかくだから行ってみることにした。
が、当日。
アタシはお金を持ってくるもを忘れてしまった。
アタシは毎朝出社前に実家に寄っている。
そこで父にお金を借りることにした。
金額は1万。すぐに返すつもりだった。
が、父は . . . 本文を読む
『娘が今日はこれないっていうから、まいちゃん悪いけど買い物連れてってくれねーか』
ばーちゃんがそう言った。
まぁたまにはいいでしょう。先週も付き合ったけど。
アタシは自分の予定を捨てた。
近くのホームセンターで猫草の土などを買ってくれた。
アタシはアパートに置く観葉植物を探してて、それを言うとばーちゃんは1つの木を見つけた。
『ほら、まいちゃん。これは?』
見ると《幸福の木》とあった。
『ね、まい . . . 本文を読む
来月はアタシの誕生日。
たまには母にプレゼントをしてほしいと思っておねだりしてみた。
「ねー誕生日のプレゼントにネックレス買ってよー」
『おめー!!お母さんのネックレスあげっから』
「いや、買って欲しいんだけど」
『うるせー!くれっから!ダイヤだぞ!』
「どうせならあの黒真珠がいい。40万のあったじゃん」
『うーるせーーーー!来月は母の日だ』
「だからアタシの誕生日だって」
『おめ、メガネでいいよ . . . 本文を読む