映画メモ * 時々写真

映画鑑賞(ほぼ洋画)の覚え書き&好きな写真など。

映画記録・仮置場7

2018-12-30 | 映画覚書(仮置場)



『クリムゾン・ピーク』(2015)監督ギレルモ・デル・トロ
ミア・ワシコウスカ、ジェシカ・チャステイン、トム・ヒドルストン
+初+ (R15+) 119分 (アメリカ)

R15+だったので時々メガネを外しながら・見ないようにしながら鑑賞。
衣装やセット、映像は好みでしたが、幽霊の存在は意味が無い気がしました。
古典的に半透明くらいの幽霊ならまだしもゾンビ系は違和感・・・
ゴシックな雰囲気とCGゾンビがちぐはぐでした。
「お母さん」ったら、娘を怖がらせてまで出てきて
与えたヒントはほとんど意味を成していないし。
酷いシーンが多かったので2度観る気分になれません;
そんなシーンやゾンビを抑えてサスペンスタッチだったら嫌いでは無かったかな。


『92歳のパリジェンヌ』LA DERNIERE LECON/THE FINAL LESSON (2015)
監督パスカル・プザドゥー
サンドリーヌ・ボネール、マルト・ヴィラロンガ、アントワーヌ・デュレリ
+初+ 106分 (フランス)

"自ら死を選ぶことを決意する92歳の母親と
家族との最期の日々を描いたヒューマンドラマ"
個人の生き方や人生観、国民性も大きいのかな。
映像が明るく綺麗で、死ぬことを宣言する母親があっけらかんとしているせいか
悲壮感はほとんどなかったけれど、
身体的苦痛が起こる前の一人で生活出来て笑っていられる時点で
自ら死を選ぶということを「母親らしさ」「人間の尊厳」として認められるのか・・
子供たちの深い葛藤も描かれていた。



『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』(1992)
TWIN PEAKS: FIRE WALK WITH ME/TWIN PEAKS: FIRE WALK WITH ME, TERESA BANKS AND THE LAST SEVEN DAYS OF LAURA PALMER
監督:デヴィッド・リンチ
シェリル・リー、レイ・ワイズ、カイル・マクラクラン
135分 (アメリカ)

ドラマ(’90-91)も映画『ツイン・ピークス』(1989)も観てない状態で
コレは想像通りさっぱり意味が分かりませんでした。無謀・・
幻覚らしきシーンも多くて何が分からないのかも分からない^^;
テーマソングはドラマを観ていなくてもよく耳に入っていたので懐かしく感じました。




『第一容疑者 連鎖』PRIME SUSPECT/PRIME SUSPECT 1 (1991)
監督:クリストファー・メノール
ヘレン・ミレン、トム・ベル、ジョン・ベンフィールド
208分 (イギリス)

”警部(のち警視に昇格)ジェーン・テニスンが、
圧倒的な男性中心社会である警察内部で、
女性ゆえの偏見や女性差別にさらされ、
またその強烈な個性ゆえに時として周囲と激しく対立しながらも、
数々の難事件を解決していくさまを描く”(ウィキベディアより)

事件が猟奇的で怖くて見られないシーンも多かったけど
警察内部の偏見や敵意、無理解の中で奮闘し
徐々に立場を確立していくところが興味深かった。
そして私生活は壊れていくというお決まりのパターン。
2回に分けて放送されたけど、この話はこれで終わり? 全然スッキリしていません;




『彼が二度愛したS』DECEPTION(2008) 監督マーセル・ランゲネッガー
ヒュー・ジャックマン、ユアン・マクレガー、ミシェル・ウィリアムズ
108分 (アメリカ)

ストーリーや人物像にずっと無理矢理な感じを受けました。
シャーロット・ランプリングの存在感が、
鍵を握る人物なのかと思ったけど違ったし;
期待した後半は私でも想像出来る程度の展開でした。



『恐竜グワンジ』THE VALLEY OF GWANGI (1969)
監督ジェームズ・オコノリー
ジェームズ・フランシスカス、ギラ・ゴラン、リチャード・カールソン
96分 (アメリカ)

『恐竜百万年』に続き懐かしい感じの恐竜特撮映画。
当時の特撮を十分楽しめました。
人間のエゴ剥き出しの愚かさを描いたのだとしたら、そちらの意味でも評価したいです。
ラストの少年の涙の意味はそうであって欲しい。
民衆や主人公が大喜びせず呆然とするラストも好感。
細かな流れや人物はずいぶんいい加減ですが、
「ウルトラマンやウルトラセブン」感覚で観れば面白かった。



『潮風のいたずら』OVERBOARD (1987)監督ゲイリー・マーシャル
ゴールディ・ホーン、カート・ラッセル
114分 (アメリカ)

確か当時好きな作品だったな~と懐かしく観ました。
役柄がゴールディ・ホーンにピッタリ^^
学生時代の友達にどことなく似ているので親しみを感じます。
笑ってほろっと来て・・
邦題は古臭く感じるけど内容は今も十分楽しめました。



『続・激突/カージャック』THE SUGARLAND EXPRESS (1974)
監督スティーヴン・スピルバーグ
ゴールディ・ホーン、ウィリアム・アザートン、ベン・ジョンソン
110分 (アメリカ)

コメディのような雰囲気と、
銃社会や無学で無鉄砲な若者の行動の悲惨さ・・
どっちの視点で観れば良いのか戸惑ったまま悲惨なラストへ。
ゴールディ・ホーンの存在感が際立っていた。
実際は『激突』とは全然関係のない作品に、
例のごとく変な邦題をつけて損してるタイプの作品でした。


『フリント/無敵の男』FLINT (2011)監督 アレクサンダー・アンシュッツ
ウラジミール・エピファンチェフ、アナスタシア・ヴェデンスカヤ
200分 (ロシア)

まるで『ランボー』みたいと思ったら実際ずっとそんな感じ。
どんな展開になるのかと思ったのは、
主役が連行される辺り(始まってすぐ)まで。
(連行された悪徳警察署長の部屋に飾ってある
セガールの写真に吹いてしまった・・)
2作続いていたので「1」「2」と思って
当然続きを観るつもりは無かったのですが、
前編後編だったようで変なところでブツッと1作目が終了・・
何度もウトウトしながら一応最後まで観(つけて)ました。
途中で何度寝ても何も困らない展開でした。
・・これまた長い続編があるみたいだけど私はもういいです。


『リバー・ランズ・スルー・イット』

美しい大自然モンタナでの静かな家族愛の物語。
性格も生き方も違う兄と弟だけど
故郷の美しい川とフライフィッシングは常に二人の心の中にあり、
兄弟を強く繋ぐものでした。
風景や描写の美しさに圧倒されます。
キラキラ輝く川で鞭のようにしなる釣り糸の美しさ・・・
それに負けないくらい若かりし頃のブラピは美しい。
派手な描写もなく淡々とすすむ物語だけど心に残っています。





映画記録・仮置場6

2018-12-30 | 映画覚書(仮置場)



『ハートビート』HIGH STRUNG (2016)監督マイケル・ダミアン
キーナン・カンパ、ニコラス・ガリツィン、ソノヤ・ミズノ
+初+ 97分(アメリカ・ルーマニア)

「ハートビート」・・;
ストーリーよりも音楽とダンスを見せる映画でした。
「シェヘラザード」のバイオリンソロで食い付き(笑)、
特に観る気は無かったのに結局最後まで鑑賞。
元々
「クラシック音楽➝好き・バレエ➝好き・ヒップホップダンス➝ほとんど見ない」
ですが、レベルの高いダンスに見入ってしまいました。
テーブルの上で踊る・バイオリンの弓で喧嘩と不快なシーンはあったり
地下鉄で二つのグループが突然対抗するダンスシーンがあったり
2人の男がバイオリンの演奏で敵意剥き出しだったりと
何度かやり過ぎと感じて引きましたが、
主役の友達グループのダンスは見ていて気持ち良く
「表現者」っていいなと思える部分もありました。
テンポ良く分かりやすい話しが進み、
ラストの演奏とダンスは見応えがあり感動しました。
ニコラス・ガリツィンは哀愁を帯びた色気アリ^^

「2018続編制作決定」とありましたが、大丈夫なんでしょうか💧




『レッド・サン』SOLEIL ROUGE/RED SUN (1971)
監督テレンス・ヤング
アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソン、三船敏郎
115分 (フランス・イタリア・スペイン)

小学生以来、2回目の鑑賞。
どんなものだったのかと思っていましたが、
今まで観た洋画の中でもまともな日本人描写(現代人ではありませんが)
ではないのかと思うくらいちゃんと日本の時代劇で見る「武士」でした。
チャールズ・ブロンソンも良い味を出していて
前半の二人の珍道中は楽しめましたが後半は残念。
ラストシーンの刀は、義理を果たしてくれた割には
え?そんな扱い?みたいな。気付かなかったらどうするの;
ある意味 衝撃のラストシーンでした^^;


『ワンダー君は太陽』WONDER (2017)監督スティーブン・チョボスキー
ジェイコブ・トレンブレイ、オーウェン・ウィルソン、ジュリア・ロバーツ
【映画館】+初+ 113分 (アメリカ)

今週前半の朝一、MOVIXで鑑賞。
アメリカ映画らしい感動作でした。
監督は観客を泣かせることには成功したのかな。
確かに何度もぐっと来る場面がありました。
理不尽な扱いを受ける描写には怒りや悲しみも感じました。
ジュリア・ロバーツの自然な母親としての演技も良かった。
観ている時は入り込んで悲しくなったり怒りを感じたり
ほっとしたり嬉しくなったりするのですが。
でも、観た人が障害に対する偏見や差別を
自分の身近な事として考えるような深い作品ではなく
ほとんどの問題が終盤に向かって解決して
丸く収まるよくある仕上がりでした。


『女王フアナ』JUANA LA LOCA/MAD LOVE/MADNESS OF JOAN
(2001)監督ヴィセンテ・アランダ
ピラール・ロペス・デ・アジャラ、ダニエレ・リオッティ
+初+

”15世紀後半スペイン。不実な夫に対する
激しい愛情を持て余したゆえに“狂女”と呼ばれた
伝説の女王フアナの波乱と謎に満ちた生涯を描く”
嫉妬に駆られた女王のお話しで内容は今ひとつでしたが、
好物の時代モノは重厚感があり、
衣装だけでも飽きずに観ることが出来ました。
夫に対する異様な執着は確かに狂気じみていました。
そこまで愛?せるって幸せなのか不幸なのか・・・




『フェイズⅣ/戦慄!昆虫パニック』PHASE IV (1973)監督ソウル・バス
ナイジェル・ダヴェンポート、リン・フレデリック、マイケル・マーフィ
+初+ 84分 (アメリカ)

映画自体に興味があったのではなく、
中学生の頃たった一枚の写真を見て憧れた
「リン・フレデリック」が出ているので鑑賞しました。
写真とはずいぶんイメージが違っていました。
映画は時代のせいか何となくウルトラマンやウルトラセブンを
彷彿とさせるような雰囲気と出来に思えました。
感心したのは虫(蟻)のマクロ撮影(でも見たくないシーンもいっぱい)



『母の残像』LOUDER THAN BOMBS (2015)監督ヨアキム・トリアー
ガブリエル・バーン、ジェシー・アイゼンバーグ、
イザベル・ユペール、デヴィン・ドルイド
+初+ 109分 (ノルウェー・フランス・デンマーク・アメリカ)

"亡くなった戦争写真家の回顧展を準備する夫と息子たちが、
彼女の未知の一面と死の真相に触れる"
妻(母)を3年前に亡くした家族(夫と息子二人)の
不器用な関係やそれぞれの悩みや葛藤・行動を
生前の妻(母)との絡みを短く挟みながら、
その妻(母)自身の心や行動をも明かしていく。
残された3人がそれぞれに事実を受け止めて
関係を再生しようとする、少し光が見えてくるラストでした。




『ホワイトナイツ/白夜』(1985)監督テイラー・ハックフォード
ミハイル・バリシニコフ、グレゴリー・ハインズ、
イザベラ・ロッセリーニ、ヘレン・ミレン
136分 (アメリカ)

4~5度目、久しぶりの鑑賞。
冒頭のモダンバレエ(コンテンポラリー?)シーンは
初鑑賞の時、一体何が始まるのと思いました。
ソ連時代にアメリカに亡命したバレエダンサーが、
公演の移動中に飛行機の不時着によりソ連で軟禁状態に置かれてしまう。
アメリカを捨ててソ連で暮らすタップダンサーや、
ソ連時代の恋人だった女性との人間関係、
バレエダンスとタップダンスのシーン、
後半の逃亡劇、それぞれ見ごたえがあります。
元恋人役のヘレン・ミレンの存在感と
逃亡にかかわる人たちの思いやりなど大袈裟でない描き方も好み。

今回観て、変わらず好きな作品でした。





映画記録・仮置場5

2018-12-29 | 映画覚書(仮置場)



『悪魔の棲む家』THE AMITYVILLE HORROR (1979)
監督スチュアート・ローゼンバーグ
ジェームズ・ブローリン、マーゴット・キダー、ロッド・スタイガー
+初+ 118分(アメリカ)

充分過ぎる大人になってから観たので怖さはありませんでした。
純粋な子供の頃だったら怖かったかも。
小さな子供までいるのに住み続けてないで避難したら?とか、
神父さん・・関わり方が中途半端過ぎる。とか、
そんなことばかり思って観てしまった。
今となっては古い映画の怖い描写は安心して見られますが、
そのかわり怖さが今一つ、難しいです。
怖いのは観たいけど気持ち悪くなるのは観たくない・・・




『エベレスト 3D』(2015)監督バルタザール・コルマウクル
ジェイソン・クラーク、ジョシュ・ブローリン、ジョン・ホークス
+初+ 121分(アメリカ)

「エベレストで1996年に起きた遭難事故を映画化。
死と隣り合わせの標高8,000メートルを超えたデスゾーンで
極限状況に追い込まれた登山家たちのサバイバルを迫力の映像で描く」
実話ベースと知らずに観ました。
「一つの映画」としての感想は、命を大切にして欲しい・・
人の領域ではない場所へ大金を使って行く心理は
私にはとうてい理解出来ません。
まだ登山が始まる前の細い吊り橋を渡る時点で
私には絶対に無理;と思いました。
クレバスに細い梯子を渡して渡るシーンとか見ていられなかった。
遠目に眺めるだけなら山は美しくて優しいのに。



『アイデンティティー』(2003)監督ジェームズ・マンゴールド
ジョン・キューザック、レイ・リオッタ、レベッカ・デモーネイ
+初+ 90分(アメリカ)

嵐の夜、あるモーテルに飛び込んで来る
一見何のつながりも無さそうな人達が
一人ずつ殺されていくどこかで観たような話・・
予想しながら観ているとある部分は予想通り、
でもその先にまた意外な展開が。
そういう事だったの?が何度もあり飽きずに観終えました。
(酷いシーンがあるので何度も観たいものではないけど)




『2012』(2009)監督ローランド・エメリッヒ
ジョン・キューザック、キウェテル・イジョフォー、アマンダ・ピート
+初+ 158分(アメリカ)

ジャンル「サスペンス」(笑)
どこがそうなのか私にはわかりませんでした。
こんなにくだらないと思った作品も珍しい。
主役家族さん、みなさん生き残れて良かったですね^^;


『薔薇は死んだ』FELVILAG (2015)監督アッティラ・スアース
パトリーシア・コバーチ、ドルカ・グリッウス、ラウラ・ドーブローシ
+初+ 88分(ハンガリー)

高級娼婦と家政婦二人の愛憎物語。
3人の人物像がしっかり描かれていて、暗く冷たい映像も美しかった。
死体が見つかるところから始まったらしい(後で知りました)のに、
(また)最初の15分を観そびれたせいで
サスペンス色をあまり感じられなかったのが残念でした⤵
次は最初からきちんと観たいです。





『フェイス/オフ』(1997)監督ジョン・ウー
ジョン・トラボルタ、ニコラス・ケイジ、ジョーン・アレン
138分 (アメリカ)

これまで5回以上10回未満観ています。
大好きな作品なので突っ込みどころも気にしません。
ラストシーンがいい。


『真珠の耳飾りの少女』GIRL WITH A PEARL EARRING (2003)
監督ピーター・ウェーバー
スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース
100分 (イギリス・ルクセンブルク)

2回目。フェルメールをモチーフにした小説の映画化。
映像が綺麗でどことなくエロティック。


『ロイヤル・アフェア』EN KONGELIG AFFAERE/A ROYAL AFFAIR
(2012)監督ニコライ・アーセル
マッツ・ミケルセン、アリシア・ヴィカンダー、ミケル・ボー・フォルスゴー
137分 (デンマーク)PG12

2回目。
18世紀のデンマーク王室で起きたスキャンダラスな史実を基に、
国王と王妃、侍医の三角関係を描いたラブ・ストーリー。
『バレット・オブ・ラヴ』(2013)を先に観てマッツが良かったので。
好みのタイプではないけどどこか惹かれる。
『偽りなき者』観たいです。








映画記録・仮置場4

2018-12-29 | 映画覚書(仮置場)



『セントアンナの奇跡』MIRACLE AT ST. ANNA (2008)
監督スパイク・リー
デレク・ルーク、オマー・ベンソン・ミラー、マッテオ・スキアボルディ
+初+ (アメリカ・イタリア)R15+

最初の衝撃シーンからどんな展開になるのかと
引き込まれそうになった割にはだんだん失速・・
選んで観る戦争映画は、虚しさや怒りを感じるものが多いけれど
これはちょっと違う気がしました。
ラストも感動話ぽく取ってつけたように思えます。
「奇跡」?の部分が何ヶ所もあるみたいで嘘くさかった。







『善き人に悪魔は訪れる』NO GOOD DEED (2014)監督サム・ミラー
イドリス・エルバ、タラジ・P・ヘンソン、レスリー・ビブ(アメリカ)

嵐の夜、事故を起こした男を家に入れたところから・・
見知らぬ男を家に入れないけど普通。
使い古された感たっぷりの話しの展開でしたが
部分部分はそれなりにハラハラしながら観ました。


『ディープ・インパクト2016』METEOR ASSAULT/ASTEROID: FINAL IMPACT
(2015)監督ジェイソン・ボルク (カナダ)
マーク・ラッツ、ロビン・ダン、アンナ・ヴァン・ホフト

『ディープ・インパクト』が好きな作品だけに
嫌な予感はしていましたがやっぱり。
いろいろ変だったけど、隕石がそこここに落ちまくって
みんな逃げまどってるというのに
その中を一人の男を追いかけまわしてる複数のFBI。
・・なんだこれ。


『インフォーマント!』(2009)監督スティーヴン・ソダーバーグ
マット・デイモン、スコット・バクラ (アメリカ)

いきなりの変な曲ですぐに観る気が失せました。
自社の不正を内部告発した男と
捜査するFBIのダークコメディだったらしい。
我慢して見続ければそれなりに面白かったのか・・?
でもたぶん無理。


『コフィー』(1973)監督ジャック・ヒル  (アメリカ)
パム・グリア、ブルッカー・T・ブラッドショウ

曲と雰囲気がもうダメで、始まってすぐに観るのを止めました。
看護婦コフィーの麻薬組織への復讐劇だったらしい。
最初から選ばない作品も多いけど、
少し観ただけで無理なのもあるものです(観てないけど)


『ファミリー・プロット』(1976)監督アルフレッド・ヒッチコック
カレン・ブラック、ブルース・ダーン、バーバラ・ハリス

インチキ霊媒師が犯罪に巻き込まれるというお話。
この霊媒師が人をだます設定だからか、
下品な声としゃべり方で1時間も耐えられず・・・
最後まで観たら面白かったのか?は分からないけれど
私にはそこまで辿り着けません;


+ 「↑全て初」忘れてまた観ないように覚え書き +





『ジェイン・エア』(1996) 監督フランコ・ゼフィレッリ
シャルロット・ゲンズブール、ウィリアム・ハート
+初+

何度も映画化されているようです。
中学生の頃、テレビで古い作品を観ました。
その中でジェーンが弾くピアノ曲が心に残り
ずいぶん探しましたが今でも分からないままです。
1944版『ジェーン・エア』のDVDを購入してみましたが
違ったみたいでそのピアノ曲には出合えませんでした。
すごく古いイメージでしたが1970版だったのかも・・・

1996版、
原作では、主役2人は見た目が良くない設定らしく
そのせいなのか?ジェイン役の口元が
最後まで気になり疲れました。
結婚や再会への心の動きの描かれ方が浅く、
男性が結婚を申し込む部分などは
笑ってしまうくらい唐突でした。

追記:
私が昔観たのは1970版だったとあのピアノ曲から判明しました。
YouTubeで何気なく調べてみたら、
当時あれだけ探した曲が今はたくさんアップされていました。





『木靴の樹』
・・1時間弱で挫折。
片手間に観るとよくないのは分かっていても
家庭でテレビ鑑賞だと気合を入れなくては集中出来ませんね。
貧しい人々の生活が淡々と描かれている感じで なんだかな~と思っていた頃に
村人たちが、育てていた大きな豚を殺そうとするシーン。
嫌がる豚を追い立てて寄ってたかって横倒しに・・
鳴き叫ぶ豚をそれからどうしたのか、
動悸が激しくなったのでそこで観るのをやめました;
人間は演じていると思うからまだ観られるけれど(ドキュメンタリーは別ですが)
あの豚の恐怖は本物でしょう・・・
肝心のストーリーも描こうとしたこともさっぱり分からず仕舞いでした。
映画チャンネルの作品紹介写真を見て、
例えば『ニュー・シネマ・パラダイス』のような
雰囲気なのかと思っていましたが違っていました。
1時間しか観てないので、もしかしたら
残り2時間の展開は引き込まれたのかも?んー。




『イコライザー』(2014)監督アントワーン・フークア
デンゼル・ワシントン、マートン・ソーカス、クロエ・グレース・モレッツ
+初+ (アメリカ)PG12

CGだらけ&銃撃だらけになった頃から
アクションはあまり観なくなりましたが、
たまたま始まったのでそのまま鑑賞。
映像や雰囲気がクールでスタイリッシュ。
見始めてすぐに好みだと感じました。
Dワシントンだったのもドタバタしていないストーリーも
わめき立てない登場人物も夕暮れや夜の街の美しい映像も良かった。






『幸せのレシピ』NO RESERVATIONS (2007)監督スコット・ヒックス
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン
+初+ アメリカ
「マーサの幸せレシピ」(ドイツ)のハリウッドリメイク版。


『二ツ星の料理人』BURNT (2015)監督ジョン・ウェルズ
ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、オマール・シー
+初+ アメリカ


1週間と開けずに似たような2作品を観たので、
1つは昨日観たのにもうごっちゃになりそうです。
どちらも最初の30分を見そびれたので
そこに重要な要素があったのかは分かりませんが、
いろいろてんこ盛りでありきたりなストーリーでした。
殺人シーンが無い=ほのぼの・・では無いと思う。
『二ツ星~』の方は清潔感のある綺麗な映像だったけど、
食材やお皿を投げつけたり怒鳴ったりタバコをスパスパ
これが一流料理人という設定でいいのかと思いました。
ミシュランを意識した部分も嫌な感じ。
ミシュランの調査員ってそんなに分かりやすいんですかと笑ってしまいました。



『キャスト・アウェイ』(2000)監督ロバート・ゼメキス
トム・ハンクス、ヘレン・ハント
+初+ 144分(アメリカ)

今更の初鑑賞。
「飛行機事故で無人島に取り残された男の生還への孤独な戦いの姿を描く」
私だったらせっかく助かった命も二日程度だろうな・・
希望を捨てて絶望するのも早そう・・
亡くなったであろう恋人を何年待てるのかな・・など
他にも観た後でいろんな事を考えさせられました。
”ウィルソン”とのケンカや別れのシーンは切なかった。
深い人間ドラマだと思いました。
その先を暗示するようなラストシーンも印象的で良かった。




映画記録・仮置場3

2018-12-29 | 映画覚書(仮置場)



『マシニスト』(2004)監督ブラッド・アンダーソン
クリスチャン・ベイル、ジェニファー・ジェイソン・リー
+初+ (スペイン・アメリカ)

疲れました・・
サイコホラー?と書いてあったので、途中で無理かもと思いながらも
何ヶ所か目を背けながら最後まで鑑賞。
ほとんど最後までどういうこと?と思いながら・・・
あの男は自分の良心だったって事なのかな。
主役はこの作品のために30kg痩せたとか。
1年間眠れない男のお話だったけど、観たのが昼間でまだ良かった。
夜だったら、今度はこちらが眠れなくなりそうなくらいの
疲労感と鬼気迫る感じでした。





『ケス』(1969)監督ケネス・ローチ
デヴィッド・ブラッドレイ、リン・ベリー、コリン・ウェランド
+初+ イギリス

ヨークシャーの寂れた炭鉱の町を舞台に、
孤独な少年がハヤブサのヒナを見つけケスと名付ける。
何に対してもやる気のなかった彼が、
ケスの飼育のために難しい本を読み成長していくが・・
いくらでも感動モノに持っていけそうな題材を
淡々とドキュメンタリーのように描き、
観ているこちらが突然放り出されるようなラスト。
「泣くために観る」ぬるい作品ではありませんでした。




『ONCE ダブリンの街角で』ONCE (2006)監督ジョン・カーニー
グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ、ヒュー・ウォルシュ
+初+ (アイルランド)

『はじまりのうた』(2013)が音楽も心地良く好みの作品だったので、
そのレビューの中でこちらの方が良かったといういくつかの書き込みを見て
期待したけど、私は音楽もストーリーも『はじまりの~』の方が合っていました。
このタイプの映画は歌声や曲が合わなかったらキツイです。
音も悪かったような気がするし、
歌声も主役二人にも慣れるのに時間がかかりました。




『アイアン・ソルジャー』FORT BLISS (2014)監督クローディア・マイヤーズ
ミシェル・モナハン、ロン・リヴィングストン、マノロ・カルドナ
(アメリカ)

母親としての葛藤がしっかりと描かれていた。
他人が人の生き方を批判出来ないけれど、映画なので言います。

子供や元夫からするとこの女性はどうなのかな。
親の都合で子供をあっちへこっちへ・・
何年も会ってない幼い子供が懐かないのは当然なのに
思うようにならないからと自分の感情を子供にぶつけて。
駄々をこねてお皿をテーブルから落とした息子に
床の食べ物を拾わせるシーンは演技でも見ていてつらかったです。
兵役を終えてみんなが家族に笑顔で迎えられる中、
自分だけ誰も来ていないシーンもつらかったけど、それは自分が選んだ結果。
子供との再生の物語かと思いきや、また。

それぞれの心理を深く考えるほど辛い話しでした。

あと、いつも思うのは過剰なベッドシーンは要らないな~。
時間を割いてそこまで見せてくれなくても、
そういう関係になった事は誰でも分かります。



『カサンドラ・クロス』THE CASSANDRA CROSSING (1976)
監督ジョルジ・パン・コスマトス
リチャード・ハリス、バート・ランカスター、ソフィア・ローレン
(イタリア・イギリス)

古いけどこういう作品が落ち着けます。
落ち着くストーリーではないんだけど。
テーマ音楽は中学生の頃から聴いていたのでとにかく懐かしい。
映画自体は数年前に初めて観ました(記憶に無かったのでたぶん)
良い作品だと思います。今後も機会があればまた観るでしょう。
マーティン・シーンが若い。




『クレイマー、クレイマー』KRAMER VS. KRAMER (1979)
監督ロバート・ベントン
ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープ、ジャスティン・ヘンリー
(アメリカ)

久しぶりでした。
観るたびに思うのが、この女性は我慢できない程不満が募ったにしても
自分が耐えられなかった家庭と夫の元によく幼い子供を置いて出て行けたなと。
仕事人間だった夫を懲らしめる為の道具みたいに。
裁判で「子供には母親が必要」だとあなたが言う?と思います。
そこが重要な話しではないけれど^^;

メリル・ストリープの表情が秀逸なのと、
変化していく父子の関係の部分で、何度も観てしまうのかも。



『交渉人』THE NEGOTIATOR (1998)監督F・ゲーリー・グレイ
サミュエル・L・ジャクソン、ケヴィン・スペイシー、デヴィッド・モース
(アメリカ)

何度か観て展開が分かっているはずなのに、
久しぶりだと記憶が薄れていて黒幕は誰だっけと集中出来ました。
人質を取っての立てこもりと交渉人対交渉人の会話など
最後まで緊張感維持で引っ張られます。

同じ日にNHKで放送された『シェーン』を観るつもりだったので
交渉中にシェーンの最後のシーンについて二人が語る部分が
自分の中でクローズアップされました。



『シェーン』(1953)監督ジョージ・スティーヴンス
アラン・ラッド、ヴァン・ヘフリン、ジーン・アーサー
(アメリカ)

子供の頃と若い頃に一度ずつ観たような気が・・
だとすると、ん十年ぶりの3度目。
シェーンが男の子に語る銃についてのいくつかのセリフや
西部劇にしては撃ちまくらないところにこの作品のこだわりを感じました。
有名過ぎるラストは、記憶と違って画面が暗くてよく見えない💦 
孤独な流れ者のシェーンが、
いっとき触れ合った開拓家族やその仲間を守るために傷つき
男の子の声を振り切って去ってゆく姿に涙。
(私には、死んでるとは思えません)










映画記録・仮置場2

2018-12-29 | 映画覚書(仮置場)



『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』5 FLIGHTS UP (2014)
監督リチャード・ロンクレイン
モーガン・フリーマン、ダイアン・キートン、シンシア・ニクソン
+初+ (アメリカ)

若い頃なら新しい環境も刺激になるけれど熟年になると、
少々問題があろうとたくさんの思い出のつまった落ち着ける我が家が一番・・
青タイツとか・・勝手に命名してるところは「坊ちゃん」みたいで笑ってしまった。
それぞれのキャラクターがハッキリしているからか
淡々としたストーリーなのにメリハリがあり、主演二人がいい雰囲気を出していました。
穏やかでほのぼの出来る映画を観るとホッとします。
二人とテンポが全く違う姪には苦笑でした。
生活している状態でたくさんの人が見に来るのにはびっくり。
大好きな曲が挿入歌だったので一段と良かった。また観たくなる作品です。




『ロボコップ』(2014)監督ジョゼ・パヂーリャ
ジョエル・キナマン、ゲイリー・オールドマン、マイケル・キートン
+初+ (アメリカ)

1987年の『ロボコップ』のリメイク。
当時のもそうだけど酷い描写の部分が観ていてきつく
生々しさも進化していましたが、そこは置いておいて
期待していなかった分?思ったより良くて私は好きでした。
根底にある、ロボットにされた哀しさは旧作とは違い
家族との絡みで表されていたのかな・・
サミュエル・L・ジャクソンのあの役が
今のアメリカを風刺していて必要な部分だと思いました。



SOSタイタニック/忘れえぬ夜』A NIGHT TO REMEMBER (1958)
監督ロイ・ウォード・ベイカー
ケネス・モア、オナー・ブラックマン、デヴィット・マッカラム
+初+ (イギリス)

びっくりしました。 
1997年の『タイタニック』は
この作品のリメイクかと言うくらい脇役の描写が似ていました。
これをベースに二人のラブストーリーをかぶせただけのような・・
とても60年前の映画とは思えない出来でした。
今の映像技術には迫力では及びませんが、もしこっちを先に観ていたら、
『タイタニック』は少しやり過ぎに感じたかもしれません。
ただ、ラブストーリーが無ければあんなにヒットはしなかったでしょうね。
年老いたローズが眠りについて、
沈んで藻だらけのタイタニック内部の描写から
当時の華やかなタイタニックに変わり
亡くなった人たちから笑顔で迎えられる若いローズの
ラストシーンは何度観ても感動しますが。
それでもラブストーリーが大きく取り上げられていたために
当時あまり観る気がしなかった私には、こちらもとても好きでした。




『オール・イズ・ロスト~最後の手紙』(2013)監督J・C・チャンダー
ロバート・レッドフォード
+初+ アメリカ

最初から最後までレッドフォード一人、セリフもほとんどありません。
それでも最後までダレることなく鑑賞しました。
次々と起こるトラブルにたった一人淡々と黙々と対処していき・・
あの手紙は誰に何を書いて残したのかな。
海の中から見上げる映像が美しかったです。
最後のシーンは観ているこちらも絶望(涙)
そして、ラストは現実?それとも・・・

年取ったレッドフォードを、ずっと何となく観るのを避けていましたが
この作品と『ニュースの真相』を立て続けに観て吹っ切れました。




『誘う女』TO DIE FOR (1995)監督ガス・ヴァン・サント
ニコール・キッドマン、マット・ディロン、ホアキン・フェニックス
+初+ (アメリカ)

ニコール・キッドマンが作り物のように見えました。
ちょうど同じ頃に観た『甘い毒』『ゴーン・ガール』とこの作品で
「嫌な女三部作 」に決定^^;




『アマデウス ディレクターズ・カット』(2002)監督ミロス・フォアマン
F・マーレイ・エイブラハム、トム・ハルス、エリザベス・べリッジ
+初+ (アメリカ)

『アマデウス』(1984)は以前好きで何度も観たので
20年ぶりくらいでも覚えている細かいシーンもたくさん。
モーツァルト死去の「真相」に仮説で迫った作品。
宮廷音楽家サリエリのモーツアルトに対する嫉妬と憧れ・・
一昨日鑑賞して昨日の新聞に監督の訃報が載っていました。
久しぶりに観たら、またしばらくはまりそう。

(2018.4)頃の覚書です。





映画記録・仮置場1

2018-12-29 | 映画覚書(仮置場)



引っ越しが間に合わないので、とりあえずまとめて移動しておき
後日ゆっくりと形を整えて保存するつもりです。




『キャプテン・フィリップス』(2013)監督ポール・グリーングラス
トム・ハンクス、バーカッド・アブディ
+初+ (アメリカ)

ソマリア沖で海賊に拉致された船長の実話をベースにした物語。
若い頃のトム・ハンクスは苦手だったけれど
落ち着いた年齢になって抵抗なく鑑賞しました。
トム・ハンクスと海賊たちの緊迫したやり取りに
見ている方も緊張しっぱなしでした。
海賊たちを単なる悪として描いてなくて、
ソマリアの貧困や漁師がなぜ海賊になるのか
これを機会に詳しく知りたくなり調べてみました。




『フィフティフィフティ』50/50 (2011)監督ジョナサン・レヴィン
ジョセフ・ゴードン=レヴィット、セス・ローゲン
(アメリカ)

以前一度観ていたことを忘れて鑑賞。途中で思い出しました。
脚本家の実話を元に闘病をユーモラスに描いた作品。
二人に一人がガンにかかる現在、
身近な人または自分自身が体験している事・・として観ました。

母子の葛藤や友達との関係など分かるところもあったけれど、
特に強く心に残ることもなく綺麗にまとめて終わらせたという感じ。
にやけたような主役も苦手タイプでした。
明るく描くあまりおふざけ描写が多く、
特に元彼女の絵を友達と大笑いしながらめちゃくちゃにするシーン・・
そこ笑って観るところだったんでしょうか。 私は笑えなかった。





『ル・アーヴルの靴みがき』LE HAVRE (2011)監督アキ・カウリスマキ
アンドレ・ウィルム、カティ・オウティネン、ライカ
+初+ (フィンランド、フランス、ドイツ)

質素に暮らす街の人たちが移民の男の子をかくまうお話し。
地味だけど(地味だから?)心が温かくなりました。
老夫婦の犬も可愛くて。
スタッフロールの何番目かにしっかり「ライカ」と。
それ見て嬉しくなりました^^




『追憶』THE WAY WE WERE (1973)監督シドニー・ポラック
バーブラ・ストライサンド、ロバート・レッドフォード
(アメリカ)

今まで何度観たのか・・
テーマ曲を先に知っていて映画を初めて観たのは
公開からはかなり年数が経っていたけれど
最初観た時からずっと変わらず好きな作品。

自分に無い部分に惹かれながらも、
その部分でぶつかり合う二人・・
ケイティ(バーブラ)を受け入れられるかどうかで
好き嫌いが分かれるのかな。
ケイティの激高するところは苦手だけど、
自分可愛さからくる自己主張じゃないところと、
素敵なシーンがいっぱい散りばめられているので
これからも放送されるたびに観るでしょう。
ラストシーンは特に大好きです。
自分の信念を貫いているケイティの最後のセリフと
流れてくるテーマ曲に毎回じーんときます。




『白鯨』MOBY DICK(2010)監督マイク・バーカー
ウィリアム・ハート、イーサン・ホーク、チャーリー・コックス
+初+ (ドイツ・オーストリア)テレビ映画

前編後編で2回に分けての放送でしたがダレずに観終えました。
白鯨にとりつかれた船長の執念と、
船上での独裁者のような振る舞い、
独裁者に影響されてとりいる主役たち。
小さな世界で強い影響力を持つ者がいると、
まわりもだんだんおかしくなっていくのかも。
白鯨よりも船長の方がよっぽど怖かった;




『グラン・トリノ』(2008)監督クリント・イーストウッド
クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン、アーニー・ハー
+初+ (アメリカ)

偏屈な男が隣に引っ越してきたアジア系移民と
親しくなっていく過程で起こる事件と心を開いていく様。
銃社会についても考えました。
銃をちらつかせなくては自分や身近な人を守れない社会・・
相手も持っているから。
持ってしまうともう手放せない。
「核兵器と国」にも繋がる理屈だと思いながら観ました。
「グラントリノ」とは車のことだったんですね。




『神なるオオカミ』WOLF TOTEM (2015)監督ジャン=ジャック・アノー
ウィリアム・フォン、ショーン・ドウ、バーサンジャプ
+初+ (中国・フランス)

原作あり。中国・文化大革命のさなかの1967年
内モンゴルの大草原で繰り広げられる狼と人間の
熾烈な戦いを描いた壮大なドラマ。
自然・野生動物に対する人間の身勝手さを強く感じました。
子供の頃に好きだった「シートン動物記」の
「狼王ロボ」を思い出すような誇り高いシーンに涙・・・
モンゴルの大平原の美しさや狼の気高さを見ると
行ってみたい、触れあってみたいとなりがちですが
映画の登場人物たちの姿を通して、
立ち入るべきではない領域の大切さが描かれているのだと思います。
狼や家畜に対する惨い描写がありますが、スクリーンで観たい作品です。




『ザ・ギフト』(2015)監督ジョエル・エドガートン
ジェイソン・ベイトマン、レベッカ・ホール、ジョエル・エドガートン
+初+ (アメリカ)

監督・脚本共にゴード役の俳優だったとは今知りました。
最後の「ギフト」の真実は?
『危険な情事』や『ゆりかごを揺らす手』『ミザリー』
などと同じジャンルになるのでしょうか。
それらに比べると、途中のハラハラ感は薄く淡々とした流れでしたが、
ラストは・・・。
サイモンにとってこれ以上の精神的苦痛があるでしょうか。
静かで怖ろしい復讐劇でした。