写真①:1階座敷に展示されている津屋崎の貝殻や写真
=福津市津屋崎4丁目の「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」で、8月28日撮影
「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」で31日まで
珍しい「津屋崎の貝展」開催中
福津市津屋崎4丁目の「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」1階で、珍しい貝殻や写真などを紹介する「津屋崎の貝展」(「藍の家保存会」主催。開館10時~16時)=写真①=が8月31日まで開かれています。入場無料。
「藍の家保存会」会員の大賀康子さんや湯浅美子さん、「津屋崎千軒 海とまちなみの会」会員で海産貝類に詳しい牧忠孝さんらが津屋崎の海岸で集めたサクラガイ、ベニガイなど多数の貝殻や写真などを『藍の家』1階の座敷に展示。
1階6畳間には染物紺屋だった旧上妻家住宅が壊されそうになり、当時の津屋崎町に寄贈し『藍の家』として残そうと保存運動を展開した住民団体「津屋崎町街並み保存協議会」が活動資金を得るため、柴田治同協議会事務局長(平成14年他界)がウラシマガイ、ヒオウギガイ、テングニシなど数種の貝をデザインし、藍染め業者に『藍の家』貝シリ-ズとして平成6年(1994年)に製作を注文、販売した藍染め手拭い(長さ約82㌢、幅約35㌢)3点も展示され=写真②=、貝をデザインした藍染め手拭いは珍しく、来訪者の目を引いています。
写真②:『藍の家』貝シリ-ズとして平成6年に製作・販売された藍染め手拭い3点
(左からヒオウギガイ、ウラシマガイ、テングニシ)
このほか、江戸時代に津屋崎で酒造業を営んだ佐治徳左衛門が福岡藩主に献上した津屋崎浦の21種の貝と同じ貝を、大賀康子さんが夫の孝男さん(故人)と津屋崎で採集された貝殻も解説文つきで展示されています。