吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2006年12月22日/〈日記〉69・初の福津市市議選たけなわ

2006-12-22 08:44:41 | 日記
写真①:津屋崎庁舎前に建てられた福津市市議選立候補者ポスターの掲示板
     =福津市津屋崎で、2006年12月19日午前10時12分撮影

 福岡県福津市の初めての市議選(定数22)が、12月17日告示されました。市津屋崎庁舎前にも、立候補者26人(男20人、女6人)の選挙ポスター掲示板が建てられ=写真①=、24日の投開票に向けて激しい選挙戦が繰り広げられています。

 旧宗像郡の津屋崎町と南隣の福間町が平成17年(2005年)1月24日、行政合併して人口約5万6千人の福津市が誕生。この合併で、私の古里・津屋崎町の名が消えたのがきっかけで、吉村青春第一詩集『鵲声―津屋崎センゲン』を同年6月に編んだいきさつもあり、感慨深い市議選となりました。

 行政合併で市議となった36人(旧福間町議20人と旧津屋崎町議16人)は2年間の在任特例を適用後、1人が辞職して今は35人。市議定数は今回選挙で22に減り、さらに次回選挙からは20になります。

 今回の立候補者26人の内訳は、現職が22人で、新人が4人。このうち、旧町別では福間町が新人4人と現職12人の計16人、津屋崎町が現職ばかりの10人。有権者数約4万6千人の旧町別では、福間町が約3万4千人、津屋崎町が約1万2千人で、地縁票を考えると、旧福間町の候補者が有利でしょう。党派別では、ふくおかネットワークが3人、公明、共産が各2人、社民1人、無所属18人。当選ラインは850票以上ともいわれ、旧町議選での得票では当選はおぼつかないだけに、各候補の選挙カーは早朝から夜まで連日、市街地や住宅街を駆け回っています。

 しかし、有権者としては、人格、識見、活動実績をもとに、市全域発展のバランスを考慮してのわが町づくりにどう貢献できる人物か、という視点から候補者を選ぶしかないように思えます。2005年の国勢調査では、市人口は前回の2000年より約100人減っており、市の行政次第では20年後には5万人を割る恐れも否めません。また、市の貯金というべき財政調整基金が約110億円ある一方で、借金の起債は250億円を抱えており、行財政改革の推進も大きな課題です。

 今後の市の事業計画では、約30億円かかるとされるJR福間駅整備事業や、約187億円といわれる同駅東土地区画整理事業に加え、旧津屋崎町より遅れて開始の公共下水道整備事業など旧福間町対象の事業が大きな割合を占めています。一方、旧津屋崎町では公共交通機関の西鉄宮地岳線が07年4月1日に廃止される見通しで、市の代替交通機関のバス運行具体案や、これといった地域浮揚策は示されていません。旧津屋崎町の振興と自然・文化を継承してくれる選良に投票しないと、そのつけは早晩、私たち有権者にそっくり返ってきそうです。
コメント
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