fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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吉原~鬼滅の刃 吉原編を観ていて

2021年12月29日 | 日記
 鬼滅の刃 吉原編 は、吉原という場のことを子供にどう教えるのかという話題がよくネット上で見かけます。
 吉原ということ、私は何で知ったんだかなあ。花魁の映画とかの予告? マンガ? よくわかりません。
 「鬼滅の刃」では、きれいにきかざった遊女は出てきますが、当然、お客をとっている場面はありません。あれを見たかぎりでは、きれいな着物を着た女の人がいるお店くらいにしか見えないですね。帯やふすま絵など、豪華で、映像が映えます。

 以前、浅草を吟行したとき、周辺にとても詳しい方がいて、吉原のことが話題に出ました。それで、近いんですか? と尋ねたら、行ってみる? と言われ、吉原(だったところ)を通り抜けることになりました。今でも夜は歓楽街なのかもしれませんが、日中なので人通りも少なく、閑散としていました。ただ・・。
 黒塗りの大きな車がでんとお店(開いていないようなお店なんですがね)の前に横付けになっていたり、黒いスーツを着たお兄さんが数人お店(開いてるとは思えない雰囲気)の前にいたりして、「あの人たち、何してるんですか?」とこっそり聞いたら「客引きだろ」と。うーん、こんな昼間っから? そして、「レディースマンション」という幟があちこちにあるのも、目立ちました。ここで、働いている女性のためのマンションなのです。一人では通りたくない道でした。

 時代は変わっても、あそこには、まだ吉原の名残があると感じました。
 そして、そのとき案内してくださった、俳句仲間の方、江戸の文化に精通していた方でしたが、今年お亡くなりになりました。いっしょに映ったすごくいい写真があるんですよ。その方の俳句とともに、心の中で生きてらっしゃいます。

 一日一回は歩くようにしています。富士に沈む夕日。


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