文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
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弾氏の不可思議な計算

2012-09-06 18:55:06 | オピニオン
 最近、原子力を主体としたエネルギー問題が世間をにぎわしているが、時々見ている小飼 弾氏のブログ404 Blog Not Found気にかかる記事を見つけた。

 MSNニュースの原発ゼロで光熱費月3万円超 政府試算、10年比2倍にと言う記事に、計算がおかしいではないかとかみついていることだ。

 しかし、私から見れば、おかしいのは、弾氏の方である。元の記事を読んでみると2030年の総発電量に占める原発比率をゼロにすると、電気代を含む光熱費が月額で最大3万2243円となり、10年実績(1万6900円)の約2倍に上昇すると試算。」となっている。

 これに対して、弾氏の方は、この旅の東京電力の8.46%の値上げを盾にとって、計算がおかしいだろうと述べている。

 細かなデータは持ち合わせていないし、それをする暇もないので、細かなツッコミは置いておいて、ざっくりとした指摘をしたい。まず記事には「最大」とあるが、これは、おそらく複数のシナリオを作って、色々前提条件を変えてシミュレーションしたら「2030年」ではその中の最大が2倍になる可能性があるといっているのだ。当然シミュレーションには、輸入するエネルギー価格の上昇も織り込まれているはずだ。だから、原子力という比較的コストの安定している電源がない場合には、その影響がもろに現れてくる。当然、電力に限らず、すべてのエネルギー価格も上昇する。だから、超マクロに言えば、約20年後のエネルギー価格が倍になれば、光熱費は2倍になり、それは、現状では十分にあり得ることだろう。原子力があることは、そのインパクトを緩和できるということだ。また、燃料価格に対する交渉力も、原子力があるとないとでは、大きく違う。

現在のデータを元にした計算結果をもとに、将来の想定がおかしいというのは、シナリオや市場経済というものを理解できていないのだろう。

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