電脳アニメパス

アニメ及び周辺文化に関する雑感

週刊アニメ定点観察 Vol.477 (4/4)

2006年01月27日 | 週刊アニメ定点観察
期間:06/01/22~06/01/22

◎交響詩篇エウレカセブン
 (第39話)
 いきなしフットサルをやると言い出してるホランド。ノルブが言ったからってヘブンズゲートを抜けることと何か関係が有ると勝手に思い込んでるんだけど……
 初心者ばかりでろくな連中がいないけど、なぜかこういう無意味な時に目立つのがムーンドギー。パスを出せないから一度ボールを掴んだら自分だけのプレーでチームワークを乱してるレントン。挙句の果てに邪魔者扱いとは悲惨。
 そこに現れた謎の強敵。もちろん初心者ばかりのゲッコーステイトに勝ち目は無く、やがて軍のLFOが現れて退散。
 結局、何かをつかめた者はそれでいいし、何もつかめなかった者もそれで良いって……何も意味が無かったようなことを言ってるノルブだけど、相手チームとの再戦に燃えてる一同って……単純なやつらね。
 ま、これからの戦いを前に気負いすぎて硬くなってる一同の気分をほぐしてやるってのがノルブの意図だったんだろうけど……このおっさん本当に食えんな。

◎ふたりはプリキュア Max Heart
 (第46話)
 あっけなくジャアクキングに飲み込まれた闇のガキ。完全復活を果たした(と思われてる)ジャアクキング。それを見てクイーン復活を決意してるひかりだけど……虹の園に未練があるからクイーンになれないってかい。
 ジャアクキングの復活で最後の仕事とばかりにプリキュア打倒に拘ってるサーキュラス、ウラガノス、ビブリスの3人だけど、いつもながら1人だけ別行動のバルデス。いったい何か裏でもあるのか?
 プリキュア2人に3人がかり。しかもジャアクキングの力でパワーアップしてるのに、逆に押されてるとは情けない連中。で、3人の命を捨ててようやくスパークルブレスを壊してるってところだけど……ま、残ったプリキュアもHPを消費しつくして当分は戦えない状態ってみたいね。
 しかし、そこに狙ったようにバルデスが来るか? なんか最初から漁夫の利を得ようと企んでたとしか思えないんだけど……

◎雪の女王
 (第33話)
 氷の城にたどり着いたゲルダ。衛兵たちに追い払われようとしてるけど、それを乗り越えて進んでいくのはいいけど、ゲルダごときに軽々と乗り越えられてる罠って、城の防御としては全然無意味だろ。
 何とか女王に城に招き入れられたゲルダだけど、まだカイに会わせるわけにはいかないと、個室に閉じ込められてる始末。そこで、父親が出征していく時の光景を見せられてるけど……ゲルダの父親って戦争で死んだのか。志願兵なのか赤紙で徴集されたのかは知らないけど……
 しかし、わざわざこの光景を見せてる意味が不明だね。そりゃ父親が死んだ原因がわかったけど、母親がどうなったのかはまだだし……ま、このときにカイに慰められたのが馴れ初めだったとかいう話なのか?
 いきなし出てきてる女王の敵。100年前にホルガーに倒され、女王によってパズルに封印されていたけど、パズルが壊れたから復活したって話かい。いや、パズルが壊れたのはもうかなり前の話だと思うけど……
 女王がカイにパズルの修理を急がせてたのは、こいつを再び封印するためだったのね。で、それが終わるまではゲルダには会わせられないと……
 赤鬼青鬼と仲良くなったゲルダは見るだけだとカイに会わせて貰ってるけど、ちょうど眠ってたカイが起きたところで、いきなし飛び込んでるゲルダ。しかし、カイはゲルダのこと知らないって感じで大ショック。ま、パズルが完成しない限りカイの記憶も戻らないって話なんだろうけど……
 でも、勝手に会ったこと女王に知られたら、即刻、強制送還されるんじゃないか。

《おまけ》
◎帰ってきたウルトラマン(再)
 (第39話)
 ヒマラヤの資料でも12年ぶりに雪男が現れる年だって……雪男の目撃情報にそんな周期的な統計があったのか? で、ヒマラヤと同じ気象条件だからってまったく別の日本の山(権現山)に登ってるけど、それで雪男が出てくると思ってるのか?
 ま、雪男らしきものを見掛けたけど、崖から落ちようとしたところを引き上げられてる最中に、「それより写真を」って……正気か?
 氷点下マイナス273℃の星が240年ぶりに地球に接近してるって……何ですか、その宇宙の輻射法則に逆らった星は。絶対零度なんて環境は特殊な環境でしか作り上げられないから、星全体がそんな温度の星なんてありえないだろ。
 で、権現山に調査に向かった郷と岸田だけど、この辺でイエティと呼んでる雪男が出るからやめろっていう地元民たち。おいおい、ここはヒマラヤかい。で、山に入るどころか生存者の護衛をさせられてるとは、ご苦労さんね。
 その夜、雪男が現れたと騒ぐ生存者のねーちゃんに、ただの妄想だと取り合わない岸田だけど……そこにいきなし現れてる行方不明になってた研究者。いきなし雪男はいないとか言い出してねーちゃんを連れて帰ろうとしてるけど、郷が引き止めて暖まっていくように言ったら去って行ってるって……露骨に怪しげ。ま、影が人間じゃなかったとかいう以前に、そいつだって余所者だからこの辺に変える場所なんて無いだろうってことに誰も気付かないのか?
 次郎を預かってる隣のルミ子だけど、父親は外国航路の船長って、なんか初代アッコちゃんのお父さんだね。で、なぜかヒマラヤの雪男に詳しいと思ったら例の生存者のねーちゃんが知り合いだって話だけど……いや、ヒマラヤの雪男をイエティっていうくらいは一般常識だろ。権現山の雪男をそう呼ぶなんてことは普通の人間は知らないだろうけど。
 で、天文台に接近中の冷たい星のことを調べに行ったら、絶対0度で物質が特殊な状態になって透明になってるから光学的には見えないって……そんなアホな。確かに厳密に絶対0度なんて環境は作り出せないけど、極限まで絶対0度に近づけることは実験で可能で、その環境で物質が透明化したとか言う話は聞いたこと無いぞ。
 郷がいろいろ調べまわってるうちに、仲間の宇宙船が地球侵略に来る前に寒くしとかないといけないからって巨大化して暴れ始めてるバルダック星人。いや、何か郷が調べまわってた意味がまったく無いみたいだけど……
 速攻で凍らされてる南と上野がいと哀れ。ふつう、そりゃ助からんだろ。
 暴れてるバルダック星人を倒したウルトラマン。上空で待機してる侵略用の宇宙船を殲滅してるのはいいけど、バルダック星そのものまで破壊するか? 凶悪だね。ま、ウルトラマンの世界では「侵略宇宙人に人権なし」が常識なのかも知れんけど……

◎ウルトラマンマックス
 (第30話)
 怪獣にやられる夢を見たカイト。いつもの無茶な行動はマックスに変身できなければ死に繋がってるという話。そこで、ウルトラマンが自分を選んだのは何故なのかって疑問に感じてるのだけど……
 そんな時に現れた怪獣グランゴンの死体。第1話で2体出てきた怪獣の一方なんだけど、コアが何者かに食われてるという話。で、その時に戦っていたラゴラスの仕業ではないかって話なんだけど、案の定、現れたのはラゴラスが進化した怪獣ラゴラスレヴォ。
 出動するDASHだけど、体の分厚い装甲にすべての攻撃を弾かれて効果なし。そこで採取した組織を解析してショーンに攻撃方法を開発させるんだけど……いつもながら思うんだけど、いくら天才の技術者がいてもそんな短期間で達成しなければいけない仕事、1人の隊員に押し付けるなよ。そりゃ小手先だけで済む開発だったら1人でも出来るだろうけど。
 ついでにヨシナガ教授がグランゴンの死体の腐敗が早いのを見て、これまで怪獣の化石が見付からなかったのは遺体の腐敗が早くて化石になるまで残ってないからだとか言ってるんだけど……怪獣って地球環境の悪化によって2年程前から急に現れ始めただけじゃないのか?
 再びラゴラスレヴォ出現。不用意に近付いて真っ先に撃墜されてるミズキだけど……なんでわざわざ怪獣の手の届く範囲まで近付くのかねぇ。
 で、それを見て変身しようとしてるカイト……と思ったら、いきなし何で自分を助けたのかマックスに質問始めてるし。そんな悠長なことしてる場合なのか?
 自分たちは本来、進化した高等生命体が宇宙の調和を乱さないように監視するのが目的で、いつまでも地球人を助けるわけにはいかない。カイトを助けたのはカイトの勇気に心を打たれたからだとか言ってるマックス。う~ん、どうも同じM78星雲から来たウルトラマンでも立場に違いがあるようだね。
 強靭なラゴラスレヴォの前にはさすがのマックスも苦戦。そこにやってきたショーンがAGレーザーでラゴラスレヴォの装甲を破壊して、やっと倒せたって話。
 ま、要するにいつまでもマックスに頼るなってことなんだけど……なんか話が唐突過ぎね。この作品、やたら昔の怪獣とか、個性派演出家の奇をてらったエピソードとか入ってるおかげで、作品自体のシリーズ構成がバラバラになってる感じがするね。だから、カイトがマックスのことを疑問に思ったり、DASHのメンバーがマックスに頼りすぎてるって話が唐突に出てきた気がするし、結局その訴えも来週になったら忘れ去られてそうな気がするんだな。
 それより、毎回毎回地球環境の破壊が怪獣を呼び起こしたとか言ってる割には、全然関係無さそうな宇宙人の侵略が多いってのも考え物じゃないのか?

◎牙狼(GARO)
 (第15話)
 彫像で操られてるモデルのねーちゃんたちの苦痛の表情がやたらエロく感じるのは気のせいか?

◎仮面ライダー響鬼(終)
 (第48話)
 いきなし1年後って……ま、『クウガ』や『アギト』と同じパターンの最終回だけど、酷い話ね。いや、『クウガ』や『アギト』のどう見ても勝ち目がないラストバトルとは違って、今回は儀式をやり遂げるだけだから、そう無茶な話ではないとは思うけど……これじゃヒビキがイブキを出し抜いて自分が儀式をやってる意味がわからないんだね。単純にイブキじゃ力不足って言うんなら最初からはっきりそう言って交代するキャラクターだと思うし……
 で、それ以来、ヒビキの前には現れてないというガキ。鬼の修行よりも女の子(モッチー&あきら)に囲まれた学園生活を謳歌してるって話かと思ったら、医者を目指してるってか。
 一方、学校に出て来なくなった桐谷。馬脚を現して逃げたのかと思ったら、まじめに鬼の修行を続けてるってか。意外過ぎ。なんかヒビキまで才能有りそうなこと言ってるし。その割には性格が全然変わって無さそうだけど……
 いきなし魔化魍にさらわれたモッチー。そういや、魔化魍を滅ぼしたんじゃなく、単にオロチを鎮めただけだったな。ま、童子と姫は知らんけど魔化魍自体は昔からいる自然発生的なものみたいだから、滅ぼしたり出来るような存在じゃなかったな。
 で、さらわれたモッチーの前に現れたのは例の童子と姫の黒幕みたいな2人。なんかモッチーを手下の姫にでも仕立てようとしてるみたいだけど……
 魔化魍を追う桐谷に付いていくガキ。戦いの手助けは出来んけど、やられた桐谷を介抱するぐらいのことはできるってか。
 イブキとトドロキがやってきて魔化魍をやっつけるけど、そこに巨大なムカデの魔化魍が現れ、ここでヒビキの出番ってことで、一応、最終回の後日談と言っても通常の回程度の見せ場はあるのね。
 その間にモッチーを救出してる桐谷とガキだけど……よく場所がわかったものだね。
 その後、ヒビキが魔化魍にトドメを誘うとしてるところに不用意に近付いて、巻き込まれて気を失ってるガキ。気が付けば1人で寝てたって……まさか、ここは屋久島で、壮大な夢オチか?と思ったけど、さすがにそんなことは無く、そこにいたヒビキが鬼の修行はしなくてもおまえは弟子だと言ってなんかよくわからんうちに丸く収まってるんだけど……

 いったい、この最終回は何をやりたかったんだろうねぇ。なんか1年間作品を見てきたのが嫌になってくるような結末といえば言い過ぎかも知れないけど、それに近いのは事実だね。
 やっぱしガキをヒビキの弟子にするってシリーズ後半の展開が作品的な無理を引っ張ってきたって感じだし、桐谷みたいなやつを出してきてるってのが嫌さ加減に拍車をかけてるって感じ。
 最初は魔化魍1体に対して1組付いていた童子と姫が、途中から魔化魍に関係なく1組だけになってるのも意味不明。それにしても、あの童子と姫の黒幕見たいな連中に、さらに上位の黒幕がいたってのは
 桐谷みたいな性格の嫌なやつが鬼(日常世界でのスポーツのエースプレイヤーとかアイドルスターみたいな存在)になるのは、そりゃ現実ではよくある話だけど、物語の上ではやめて欲しかったところで、最終回に桐谷の変身シーンが出てたのはとっても嫌な感じだね。だからってガキを鬼にしろとは言わないけど、こいつらを弟子にするために逆に外された感じのあきらに、いろいろ悩みながらももっとイブキの弟子を続けて欲しかったね。だいたいこの終わり方じゃ、イブキは弟子に去られた上に鎮めの儀式はヒビキに横取りされて、なんか良いとこなしで終わってしまったって感じだし……
 どうも「おまえら凡人はヒーローにはなれへんけど、それなりに自分のできることで頑張ったらええやん」って話だったとしか思えんのだけど……