TWE-LiteはTOCOSが製造しているZigBeeモジュールです。
http://tocos-wireless.com/jp/products/TWE-001Lite.html
扱いやすくしたDIPモジュール版(TWE-Lite DIP)が秋月電子などの小売店で売っています。
http://tocos-wireless.com/jp/products/TWE-Lite-DIP/index.html
Zigbeeモジュールなら各社から出てるわけですが、TWE-Liteにはいくつかメリットがあります。
・ファームウェアが書き換えられて、ソースも公開されてるので、他に制御マイコンがいらない。
・ファーム書き換えにはFTDIのUSB-UARTケーブルがあればよし
http://www.ftdichip.com/Products/Cables/USBTTLSerial.htm
・マッチ棒アンテナがイカス!(意外と邪魔なのでPCBアンテナのほうがよかった気もするけど、モジュールのサイズや出力を考えると納得するしか)
中身はNXPのJN5164を使ってるようです。
http://www.jp.nxp.com/products/rf/wireless_microcontrollers/JN5164.html
しかし、いざファームウェア書き換えようとすると、公式ページだけでは分かりにくかったので、TWE-Liteのためのファームウェアの開発方法をまとめることにしました。
【必要なもの】
TWE-Liteに必要な開発環境は以下からダウンロードしてください。このページの下のほうにあります。
http://tocos-wireless.com/jp/tech/ToCoNet/TWESDK.html
SDK全部入りって書いてあるほうです。
全部入りってなんだ?と思いますが、開発環境だけでなく、ライブラリとかTWE-Lite-DIPを含めたサンプルソースが入っているという意味だと思います。
SDK解説もダウンロードして目を通してください。詳しくソースの解説がされてます。
なお、昔のソフトウエア開発環境は使いません。
http://tocos-wireless.com/jp/tech/devkit_howto.html
(ちょっと前まで、冒頭の注意書きがなくてどっちを使えばいいかわからず混乱しました)
【インストール】
Cドライブのルートディレクトリに展開するだけです。
C:\TWESDK
これ以外はサポートされないようなので、他にインストールしたくてもあきらめましょうw
【起動】
C:\TWESDK\eclipse\eclipse\eclipse.exe を起動します。
Eclipse起動後、お約束のワークスペースの指定がありますが、標準設定(../../ToCoNet)のフォルダ以外を指定すると、ビルドできないと思います。(プロジェクトのincludeやlibパス指定が標準フォルダ前提で設定されてる)
【ビルドについて】
単にビルドすればいいのですが、公式解説ページの解説の通り、正体不明のエラーとワーニングが出ます。どうやっても消せないよう(自分も試したけどわからず)なので、ビルドが正しく終わったかどうかは、コンソールで確認しましょう。
【ファームウェア書き込み】
TWE-Lite-DIPへの書き込み方法は下記に書かれています。
※PRGピンの操作に注意
http://tocos-wireless.com/jp/products/TWE-Lite-DIP/TWE-Lite-DIP-step4.html
TWE-Liteを使って基板を作った場合もTWE-Lite DIPと同じです。
ですが、データシートには、PRGピンがどこに割り当てられてるのか、RXD0/TXD0とRXD1/TXD1のどちらを使うのか等、プログラミングに関する情報が書かれていないので、調べました。
PRG … 2番ピン(DO1)
TXD … 8番ピン(DIO6)
RXD … 9番ピン(DIO7)
注:ピン番号はTWE-Liteのピン(TWE-Lite DIPのピン番号ではない)
TTL-232R-3V3と組み合わせ、回路図にするとこんな感じ(クリックで拡大)
これでファームの書き込みができたので問題ないと思いますが、違ってたら訂正します。