とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019餓鬼岳:1日目

2019-09-09 18:41:22 | 山登り
百名山も終わり、二百名山のマイナーな山も少しずつ登ろうかと思い、先週末は北アルプスの餓鬼岳に1泊2日で登ってきた。登山ルートは、中房温泉から東沢乗越へ直接登るか、又は北アルプス三大急登の一つである合戦尾根を登り切り燕岳を経る場合と、白沢登山口から入るコースとがある。今回は、初めてのコースとなる白沢登山口からのピストンコースとした。白沢の渓谷美が醍醐味のルートである。

メンバーは、私とTさんの二人だ。当初3人で行く予定だったが、1人急に仕事が入ったとかで2人になってしまった。登山口は信濃松川駅から国営アルプスあづみの公園より奥に入ったところにある白沢登山口だ。マイナーな山とは言え、駐車場にはすでに10台ほどの車が止まっており、わずかに残った駐車スペースに車を止め、6:32に出発する。

登山口の登山届ポストに登山届を提出し、しばらくは林道を歩く。


本格的な登山道に入ると、白沢沿いを歩く登山道になる。沢を何度も渡るのでこのような桟橋がいくつもある。


冷たい水が流れているのは気持ちいいが、沢沿いの道は岩がゴロゴロしていて滑りやすく、慎重に歩かなければならない。


岩を削り、鎖を持って足だけ置けるような水平歩道もある。まるで黒部渓谷下の廊下のミニ版のような雰囲気の場所もある。


7:37。木々の隙間から小さな滝が見えた。紅葉ノ滝というらしい。


岩肌を滑らかに滑り落ちていく流れもある。


再び、階段と桟橋を渡り反対側の岸に渡る。


沢が少し細くなってきた。


シラヒゲソウ。この辺りからたくさん群生しているのが見られるようになった花だ。名前は、白色の花弁の縁が糸状に切れ込んでいる様子を髭に見立てたことに由来する。他ではあまり見たことがない花だ。


8:08。魚止ノ滝に到着する。落差50mほどのこのルート上では最大の滝だ。


魚止ノ滝の先にも小さな滝が見られる。


沢沿いの登山道が終わり、空が開けてきると、真上には真っ青い空が広がっていた。暑い一日になりそうだ。


展望が良い場所に出ると、安曇野市内をはじめ、遠くには浅間山や妙高山らしき山影も見える。


最終水場を過ぎると、このルートの核心部というべき厳しい登りの登山道が始まる。4時間以上もの長い間、急登が続く。所々、激しく崩落しているガレ場近くも通る。


12:47。ほとんど直登みたいな登山道が終わり、百曲り入口に着いた。まだ、餓鬼岳小屋までは1時間ほどの上りが続く。


13:19。餓鬼岳小屋まであと30分だ。


13:32。小屋まで15分地点通過。


13:47。餓鬼岳小屋に到着する。看板の時間表示はほぼ正確だった。


まずは、小屋で宿泊の手続きをする。宿泊記念に餓鬼のスタンプを貰う。この小屋に泊まらなければ貰う事の出来ないスタンプだ。


部屋に荷物を置いて空身で餓鬼岳山頂に向かう。小屋からは歩いて5分ほどだ。14:21。餓鬼岳山頂2647mに到着する。奥に聳える尖ったピークは、ケンズリといい、燕岳から餓鬼岳へと向かうルートで一番の難所で、剣のような巨岩、奇岩が連続している。


餓鬼岳は、あまり知られていないが素晴らしき北アルプスの展望台だった。針ノ木岳、剣岳、立山などがこんなにも間近に見える。特に裏銀座ルートが一望できるのが良い。


この日の小屋の宿泊者は、15名ほどだ。夕食のメニューは混ぜご飯とおでん、フルーツ等。静かな山域だけに、6畳くらいのスペースに3人という余裕ある空間を確保し、ゆっくり眠ることが出来た。


ヤマップのデータを見ると、活動距離は7.4キロだが、登り累積標高差は1919mとなっており、いかにキツイ登りであったかがわかった。

参考1.1日目のコースマップ


参考2.1日目の高低図とコースタイム


「2019餓鬼岳:2日目」に続く。


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