とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018荒島岳

2018-06-11 11:59:09 | 山登り
11年ぶりに、日本百名山の荒島岳に行ってきた。福井県大野市にある標高1,523mの山で、別名大野富士とも呼ばれている。白山と同様に泰澄が開山したと伝えられ、山頂には荒島神社があり、信仰の山とされている。

前日の夜、道の駅「九頭竜」で車中泊だ。福井というと、恐竜の化石が数多く発見されているという事もあり、恐竜の親子のオブジェが展示されている。


翌朝、荒島岳登山口に車で移動する。登山口は、旧勝原(カドハラ)スキー場の駐車場だ。百名山という事もあり、早朝にもかかわらず思ったより多くの車が止まっていた。スキー場は、8年ほど前に廃業となり、新しいカーナビでは検索しても出てこないし、入り口には看板も立ってないので注意が必要だ。6:43。今回は5人のメンバーで登山開始だ。


入り口前には、荒島岳のコースマップがある。荒島岳の登山口はいくつかあるが、ほとんどの人は、今回の勝原スキー場からシャクナゲ平経由のピストンで行く人が多い。初めて登った時も同じコースだったが、森の中をずっと登って行くだけで展望があまりなく、あまり記憶に残っていない山だ。


駐車場からは急斜面のゲレンデにあるコンクリート舗装の道を真っすぐ登る。いい加減嫌になってきたころ、石ころだらけの登山道に入り、30分ほど歩く。展望が開けたところでは、周辺の山並みが見えた。ちょうど台風が日本に接近していたという事もあって雲が多く、帰りは雨に降られそうだという覚悟で登って行った。


石ころだらけの道が終わると、広場に出る。スキー場だった頃のリフトの回転塔の残骸がある場所だ。そして、その先に荒島岳登山口という道標があり、本当の登山が始まった。


尾根伝いの険しい登山道を進むにしたがい、みごとな樹形のブナの原生林が現れる。荒島岳のブナの林は素晴らしい。


標高820m地点には、トトロの木があった。この樹齢300年は越すと思われるブナの木は不思議な形をしているが、トトロに格好が似ているわけではない。なんでトトロの木と呼ばれるかというと、一般募集登山で参加したグループの中にいた少女が、この木まで来た時に「トトロの森みたい。」と言ったことで「トトロの木」になったという事らしい。




標高950m地点は、「白山ベンチ」と呼ばれ休憩スポットだ。白山連峰の素晴らしい展望が見える場所だが、雲が多く、肉眼では何とか分かったが、写真に撮るとはっきりわからない。




その後も、ブナ林の間を進んでいく。足元は根が幾重にも張り巡らされ、結構歩きにくい。


池の近くまで来た時、池の上に張り出した木の枝に、白い泡の塊のようなものを見つける。これは、モリアオガエルの卵塊だ。池の中を覗くと、黒くて小さい塊がうじゃうじゃ動き回っていた。モリアオガエルのオタマジャクシだ。


9:02。シャクナゲ平に到着する。シャクナゲは終わっていて、まったく花はない。


シャクナゲ平からは一旦下るが、その後一気にキツイ急登が始まる。木組みされた急な階段や、通称「もちがかべ」と呼ばれる滑りやすい急登は要注意の場所だ。クサリやハシゴが連続するのでなめてかかってはいけない。


道が緩くなってきて、霧の向こうに大きな山影が見えてくると、もう少しだろうという気になるが、その期待は何度も裏切られる。




荒島岳山頂に行くまでは、いくつかの小ピークを乗り越えて行かなくてはいけない。前荒島や中荒島岳というピークがあった。


早く着かないかという焦りも出てきたが、タニウツギやコバイケイソウを見つけると心が和んだ。




10:05。荒島岳山頂に到着する。残念ながら展望は全くない。


晴れていれば、この方位盤に記載されている山々が見えるらしい。


山頂横の広場でランチ休憩をする。雲が立ち込め下山を始めるとポツポツ雨が降りだしてきた。予想通り下山は雨具を着ることになってしまった。しかも急登を下るのだから足元が滑りやすく、上りの時よりさらに慎重に降りていく。

標高が下がるにしたがって雲が薄くなり、雨も止んできたので雨具を脱ぐ。気温が高いせいか雨具を脱ぎ、半袖になっても寒く無い。シャクナゲ平からモリアオガエルの池やトトロの木、リフトの残骸を抜け、ゲレンデの舗装道路が見えるとホッとした。


13:22。やっと駐車場に着いた。最初から最後まで気が抜けない登山道だったので、コンクリート道路が終わると足がフラフラになっていた。登り3時間半、下り2時間半で十分日帰りできるコースだが、足腰にはかなり負担が大きいコースであり、なめてかかってはいけない山という事を改めて思い知らされた。初めて登った時も同じような経験をして、山頂の記憶があまり残っていなかったのは、そのあたりが原因だったかもしれない。


下山後は、九頭竜温泉「平成の湯」に入って帰宅。平成の湯では、モンベル会員やJAF会員にだけソフトクリームを無料で貰えるというサービスがあり、風呂上りに爽やかなソフトクリームを食べることが出来てラッキーだった。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ドタキャン (かわい)
2018-06-11 22:07:52
参加の予定でしたが生憎鼻炎に罹ってしまい失礼しました。
最近疲れが抜けなくて試行錯誤でいろいろやっているうちの一つが水泳、水中歩行です。
リハビリ水泳をやっていると鼻から水がはいるのかその夜から鼻炎を発症してしまい、微熱まで出る始末です。

いろいろ言い訳をしましたがこれに懲りずこれからもよろしくお付き合いいをお願いします。

かわいさんへ (とっちー)
2018-06-12 18:41:44
体調が万全でないと山はキツイですから、ドタキャンも致し方ないです。
元気な時にまた山に登りましょう。
Unknown (よっぴー)
2018-06-15 08:19:35
とっちーさん、荒島岳に登ったのもう、11年になりますかねえー、元気に歩き回っていた頃が懐かしいです(//∇//)

山で迷惑かけられないので、とっちーさんのお写真で勝手に楽しんでいます。8969
よっぴーさんへ (とっちー)
2018-06-15 18:51:49
久しぶりにコメントありがとうございます。
よっぴーさんのコメント見て、11年前の写真を見なおしてみました。
あの時は、8人のメンバーで行ってましたね。みんな若いなあと思いました。
天気も良くて白山が見えてましたね。
また、一緒に行ける時があるといいですね。

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