とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2021第6回熊野古道ジャーニーマラニック:中辺路編その2-1日目(かけぬけ道~大雲取越~小口)

2021-05-18 22:18:19 | 熊野古道
熊野古道「かけぬけ道」とは、「那智山」から妙法山の中腹にある”阿弥陀寺”に通じる古道である。那智参詣曼荼羅絵図に描かれた極楽浄土の入り口「妙法山」へ向かう道で、中辺路の派生ルートとなる。

かけぬけ道に入ると、一層雲が濃く立ち込め、幻想的な道を進む。


1時間10分ほどで妙法山阿弥陀寺に到着する。


阿弥陀寺は標高749mの妙法山の山中にある真言宗のお寺だ。弘法大師空海が高野山を開かれる前の年に妙法山で修行をして、極楽浄土の入り口として山腹にお堂を建て阿弥陀如来をご本尊とされたことから「阿弥陀寺」と名付けられた。


阿弥陀堂で軽く昼食を済ませ、浄土堂に向かう。妙法山の山頂に建つ浄土堂は俗に「奥の院」と呼ばれている。


妙法山山頂から徐々に下っていく。


幻想的な森の中をグングン下っていく。


那智高原公園に到着する。きれいなトイレと広い駐車場があるが、全く人気はない。


熊野古道と白ペンキで道路に書かれた矢印に従って進むと、中辺路の最大の難所と言われる大雲取越の入り口となる。


大雲取越は、雲の中を行くがごとき、大雲取山に分け入り、厳しい坂道を越えるルートだ。


舟見峠にある舟見茶屋跡に到着する。このコース随一の眺めを誇る峠だというが、この日は全く景色が見えない。


舟見峠から少し下っていく。


八丁の掘割の横を通る。山の両側が削り取られ掘割になっているのがわかる。


地蔵茶屋跡で休憩。自販機があり冷たいドリンクを補給する。


地蔵茶屋跡から石倉峠までは、通常20分ほどで行けるようになっていたが、平成29年の台風による土砂崩れで通行止めが続いているので、迂回路で行かなければならなくなっていて、なんと60分もかかるという。アップダウンが続き疲れてきていたので、困った事だと思ったが、とにかく進むしかない。幸い、道幅がありアップダウンもほとんどない林道だったので、走って時間を稼ぐ。60分のところ40分くらいで正規ルートに繋がった。

地蔵茶屋跡からほぼ1時間で越前峠に到着する。標高840mで大雲取越の最高地点だ。この日のゴールとなる小口の標高は60mで、ここから一気に800m近くを下ることになる。


延々と続く長い坂を下っていくと、円座石(わろうだいし)に到着する。


熊野三山の神々があつまって、話をしたという伝説の岩だ。苔むした表面には円で囲まれた熊野三山の本地仏が梵字で彫られている。円座とは藁などを渦巻状に平たく編んだ敷物のこと。


17:20。小口の大雲取登り口にやっとのことで到着する。


10分ほど歩くと、この日の宿となる小口自然の家に到着する。


大雲取越は、やはり侮れないほどきついコースだった。宿に着いた頃は、クタクタになっていて、風呂、夕食を済ますと何もしたくなく布団に入り寝入ってしまった。

参考1.1日目のコースマップ


参考2.1日目の高低図&コースタイム


「2021第6回熊野古道ジャーニーマラニック:中辺路編その2-2日目(小雲取越~熊野本宮大社)」に続く。

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