とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2017東海道ラン:興津~藤枝

2017-12-26 18:30:53 | マラソン
浜石岳忘年トレイル&ランの翌日、駿河健康ランドからシャトルバスで興津駅まで向かう。東海道ランを企画しているYさんのグループ「うり坊会」の仲間に飛び入りで加えさせてもらい藤枝までの約40キロを走る予定だ。

7:40。興津駅前の興津宿の看板前から8人でスタートする。


7:50。奈良時代に立てられた清見寺。徳川家康が少年時代にここにきて勉強したゆかりの寺らしい。本堂は、東海道線を越えた先なので、入り口まで行って戻る。


石灯籠があるお堂。旧東海道らしい風情を感じる。日曜日の朝なので、車はほとんど通らない。


8:25。細井の松原跡に着く。江戸時代には松原の全長199間2尺(約360m)、松の本数206本だったというが、太平洋戦争で松根油(航空機燃料)として伐採されてしまい、現在は、植樹された松が1本あるのみだ。


8:50。巴川に架かる稚児橋。その昔、家康公の命令で初めて巴川に橋が架けられた。橋が完成し、渡り初めの際、どこからともなくあらわれて橋を渡っていった男の子がいたのだとか。それが「巴川に住むカッパ」として伝えられているということで、カッパの像が欄干に立っている。


9:23。草薙一里塚は江戸より四十三里(170キロ米)の処で四十三番目の塚だ。


11:20。草薙あたりで更に3人メンバーが加わり、11人になった。安倍川手前で、安倍川餅で有名な「せきべや」に立ち寄る。


「せきべや」は、創業以来300年以上続く静岡名物安倍川餅の老舗だ。安倍川餅はもち米100%で、柔らかいつきたてを店内で食べることができる。こし餡で包んだものと、きな粉と砂糖をまぶしたものとが5個ずつ計10個で1人前。3人前頼んで11人で分け合う。


安倍川橋を渡り安倍川越えだ。


12:20。とろろ汁で有名な丸子の丁子屋に寄ってお昼とする。全員、とろろ汁に、麦めし、味噌汁、香の物、薬味がついた「丸子」1,440円(税込)を注文する。少なめの麦ご飯にとろろをたっぷりかけて、よく混ぜ合わせると、麦ご飯にとろろ汁が絡むことで、ふんわりとした食感になり、まろやかさと風味がより増してくる。自家製の白味噌で作った味噌汁もおかわりを頼みたくなるほど美味しい。


丁子屋は、歌川広重による浮世絵・東海道五十三次にも登場するとろろやとしても有名だ。創業は慶長元年(1596年)で、なんと今年で421年目という長い歴史を持つ老舗である。店の所在地である静岡市駿河区「丸子」は、かつて東海道五十三次の20番目の宿場町「鞠子宿」と呼ばれていた。


13:35。宇津ノ谷集落入り口に到着する。


宇津ノ谷峠の手前は、静かな集落が江戸時代さながらの家並みを見せている。家々の軒先に掲げた屋号の看板や石畳が往時の風情をしのばせている。




中でも石川家は、1590年に北条征伐の帰途立ち寄った豊臣秀吉が羽織を与えたことから「お羽織屋」と呼ばれるようになり、後に徳川家康公も訪れ、記念に茶碗を残しているそうだ。


13:45。宇津ノ谷峠には明治、大正、昭和、平成と名がつく4つのトンネルがある。やはり、明治時代の貴重な文化遺産ということで、明治トンネルを通ることにした。平成9年に現役のトンネルとしては初めて「明治宇津ノ谷隧道」として国の登録有形文化財に登録されている。また、日本初の有料トンネルでもあったらしい。


3分ほどでトンネルを通過する。明治トンネルは、心霊スポットとしても有名らしいが、特に何てことはなかった。しかし、レンガ造りのトンネルで照明も薄暗いので雰囲気はある。


14:15。江戸時代に建てられた「岡部宿大旅籠柏屋」に着いた。建物そのものが資料館と言ってもいい。みせの間、台所、1、2階の客室などは、当時の旅籠の様子、人々の暮らしぶりが一目でわかる貴重な建物になっている。




中庭の周りには、土蔵ギャラリ-「なまこ壁」、和風レストラン「一祥庵」、物産館「かしばや」などがある。


内野本陣史跡広場や周囲には焼津市内外のアーティストが作った竹のオブジェが展示されていた。夜はライトアップ、プロジェクションマッピングなどを行うということで暗くなった方が楽しめそうだ。




14:25。岡部町に入ると、格子戸の古いお屋敷が見えてきた。表札を見ると“中山儀介”とあった。どうやら、サッカー元日本代表の中山雅史氏の実家だったらしい。


通りを歩いていると、何軒もの家の軒先にサッカーボールがぶら下がっているのが気になった。何だろうと聞いてみると、サッカーが盛んな地元を活性化させるために地元の人たちが、サッカーボール型のサッカー手まりを製作して飾っているということだった。


14:35。岡部宿の松並木の間を通り抜ける。


14:45。横内地区のあげんだい。あげんだいとは孟宗竹の上部を割って籠を作り、その中に燃えやすい松葉や麦わら竹の筒などをいれたもので、それにたいまつを投げ入れ早く火がつくのを競うもので、毎年8月に精霊送りの行事として行われるそうだ。


15:40。藤枝の青木交差点に到着する。ここが、東海道ランのこの日のゴールだ。約40キロのランお疲れさまでした。


ゴールから、1キロほど先の藤枝駅まで歩いていく。その後、東海道線で帰宅。二日連続のランで少々疲れたがいい練習になった。うり坊会では、月1回くらいのペースで東海道を走り継ぎ、京都まで目指すそうだ。