とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2016NAHAマラソン

2016-12-06 16:07:40 | マラソン
沖縄県には、何度か行ったことはあったが、那覇空港から外に出て沖縄本島に足を踏み入れた事はなかった。石垣島、宮古島など行く際は、那覇空港で乗り換えるので、まったく行ったことがないという訳ではないが、那覇市は初めての街だった。今回の目的は、第32回になるというNAHAマラソンに参加するためだ。参加人数は、3万人ということで、東京マラソンが開催されるようになるまでは、日本一のビッグな大会だったという。

大会は、4日(日)の午前9時スタートだ。前日の夜から降っていた雨がやっと7時くらいにあがり、一安心したものの、既に気温は20℃以上にもなっており蒸し暑い日となっていた。8時半までに奥武山陸上競技場の待機ゾーンに集合する。スタート地点前で開会のセレモニーが開催されているのを放送で聞きながら、スタートの合図を待つが、ランナーの熱気もあってすでに背中が汗ばんできていた。スタートの号砲が鳴り、私がスタートラインを通り過ぎるまで10分以上もかかってしまった。

スタートして、すぐに那覇市内の国際通りに入って行く。観光客が必ず買い物などで訪れる有名な通りだ。


沿道の凄い応援の中、国際通りをずっと走って行く。はるか先の道路もランナーで埋め尽くされている。


台湾に近いせいか、台湾の選手も多く参加しており、応援の幟も見える。


沿道に生えている木も、本土では見たことがなく南の島に来たというのが良く分かる。


沖縄自動車道の下を走る。


20キロを過ぎたころ、前のほうに白い塔が見えてきた。平和祈念公園の塔だ。


平和祈念公園内を折り返しするとマラソンの中間点だ。


NAHAマラソンでは、平和祈念公園周辺のみが唯一海が見えるポイントだ。沖縄という事で、きれいな海を見ながら走れるかと思っていたが、景観がいいという場所はそれほどない。むしろ、絶えることにない大声援と私設エイドの充実ぶりが一番の魅力かもしれない。


25キロを過ぎたころから、次第に気温が上昇してくる。日差しが強く、首筋には強烈な熱気を感じるようになってきた。冷たい飲み物がやたらに欲しくなり、水を何度も飲む。頭や手足に何度も水をかけるが、すぐにその効果もなくなってしまう。後で知ったことだが、この日の那覇の気温は、28℃を越え、12月の気温としては、観測史上最高だったという。そんな状況の中、このままエイドでのんびりしたり、歩いたりしていたら完走できないかもしれないと、焦りだしてきた。以後、エイドでものんびりせず、歩くことなく走り続けた。

残り1キロほどとなり、沖縄セルラースタジアム(野球場)が見えてきた。


受付会場となった武道館を過ぎると、ゴールは間近だ。


奥武山陸上競技場のトラックを回ると、ゴールが見えてきた。スタートして6時間ほどでやっと無事ゴールだ。ネットタイムは5時間49分でなんとか6時間を切ることはできたが、フルマラソンでこれほど時間がかかるとは思いもよらなかった。3万人近いランナーのうち、完走できたのは半分ほどの1万5千人ほどで、完走率は53%とかなり低かったという。NAHAマラソンは、制限時間6時間15分で、比較的余裕がある大会だと楽観していたのだが、とんでもなかった。12月でこれほどの暑い大会になるとはビックリである。ゴール後は、会場のオリオンビールがやたらに美味しかった。


完走証と完走メダル。これを受け取ることが出来ただけで良かった。


NAHAマラソンは、コース的には人口の多い街中の道路が中心となっており、景観に見とれるような所は少なかったが、応援が素晴らしいというのは間違いない。大会公式エイドでは、水とスポンジしか用意されていない訳が良く分かった。私設エイドの充実ぶりが半端じゃないのだ。飴やチョコレート、バナナ、水などは良くあるが、それ以外でも、ミカンや栄養ドリンク、おにぎり、塩、レモン、カステラ、コーラなどもあり、ビールやヤクルト、流しそうめん等を出してくれたエイドもあった。手ぶらで走っても、何も心配することのない大会だ。とにかく、暑い事だけが一番の難題である。でも、そんな条件下で完走出来たことで十分満足できた。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図