とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2016奥熊野いだ天ウルトラマラソン

2016-04-27 22:06:52 | マラソン
24日の午前3時50分、ホテル浦島にジャンボタクシーが迎えに来てくれた。ホテル浦島に泊まったランナーをスタート地点まで送ってくれるサービスだ。玄関前まで来てくれるので非常にありがたい。

タクシーは、我々を熊野那智大社前まで送ってくれた。駐車場で手荷物を大会のトラックに預け、那智の滝まで歩いて移動する。真っ暗な参道を降りていくと、目の前にライトアップされた那智の滝が見えてきた。那智の滝は、日本一の水量と落差を誇る和歌山の世界遺産だ。華厳滝、袋田の滝と共に日本三名瀑に数えられている。その大きさと美しさは一見の価値がある。集まっているランナーたちも、その豪快な滝の流れに息を飲んでいた。


やはり、滝をバックに記念写真を撮る。


大会事務局から送られてきた護摩木に、各自祈願したい事を書いてきていたので、護摩壇の中に投げ入れる。何を祈願したかというと、もちろん完走である。


那智の滝は、単なる滝ではなく、飛瀧神社のご神体として崇められる対象となっていて、この先には入ることができない。


茶娘の二人も合流し、もう一度スタート前の記念写真だ。


午前5時、滝を背にして100キロの長い旅が始まった。これから約7キロ上り坂が続く。


20分もすると明るくなり、白い霧のかかる山道をぐんぐん登っていく。


5:30。那智山見晴台に到着する。天気が良ければ、熊野灘などが展望できるらしいが、辺りは真っ白で全く景色は見えない。


頂上を越え下り道に差し掛かる頃、雲が切れ山並みがよく見えるようになってきた。


山の中を、何度も上り下りしているうちに青空も出てきた。美しい棚田の間を通り抜けていく。




何回目の坂か忘れてしまったが、長島スパーランドや富士急ハイランドのジェットコースターに例えられた坂道を登る。あまりにもきつい傾斜に脹脛が悲鳴を上げそうだ。


その後も、厳しいコースが続き、写真を撮る気力もなくなっていた。とにかく前に前にと進むことだけ考えてゴールを目指した。84キロあたりからの最後の7キロの上りが特に応えた。1キロ1キロが長くて遠い。やっと頂上を越えたときは、本当にホッとする。しかし、その後の下りも早くは走れない。それでも、ゆっくりでもとにかく走ることに専念して前に進んだ。ゴールの補陀洛山寺が見えた時は、本当に嬉しかった。応援の人たちの声援も暖かく、久々に100キロのゴールに目頭がジーンと熱くなっていた。平安衣装に扮した女性の持つテープを切って13時間47分でゴールする。


この1年、関門に引っかかることばかりで100キロを完走したことがなかったので、久しぶりに制限時間内で完走できたことは、本当に嬉しい。今年になって、いろいろトレーニングを積み重ねてきた成果があがったものだと思いたい。


しかし、今回のコースは噂にたがわずきついコースだった。大会の翌日、翌々日とも筋肉痛で、動き回るのもやっとな状況でいた。三日目を過ぎ、何とか普通の状態に戻ってきたところだ。

参考1.今回のコースマップ(SUUNTOで記録:バッテリー切れのため96キロ辺りまで)


参考2.今回の高低図(SUUNTOで記録:バッテリー切れのため96キロ辺りまで)