とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

今年のアカデミー賞とラジー賞の結果

2013-02-27 19:06:05 | 映画
先日WOWOWでも放送されたが、第85回アカデミー賞が発表された。
結果は下記の通りだ。

【第85回アカデミー賞 主な受賞者・作品】
主演男優賞 ダニエル・デイ・ルイス 「リンカーン」
主演女優賞 ジェニファー・ローレンス 「世界にひとつのプレイブック」
助演男優賞 クリストフ・ヴァルツ 「ジャンゴ 繋がれざる者」
助演女優賞 アン・ハサウェイ 「レ・ミゼラブル」
監督賞   アン・リー 「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」
作品賞 脚色賞 編集賞 「アルゴ」
外国語映画賞 「愛、アムール」
脚本賞 「ジャンゴ 繋がれざる者」

どれも、予告編を見た程度なので特にコメントすべきことはないが、作品賞をとったのが「レ・ミゼラブル」「リンカーン」ではなく、「アルゴ」だったというのは、如何にもアカデミー賞らしい。だいたい有名監督の大作とか、有名作品の映画化作品は、外れることが多い。アカデミー会員の推す作品は、当たり前すぎる作品を外す傾向にある。

また、監督賞候補と前評判の高かった「リンカーン」のスティーヴン・スピルバーグ監督も外れてしまった。監督賞は、「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」のアン・リー監督だった。やはり、スティーヴン・スピルバーグ監督は有名すぎて、違う人に与えたほうがいいという判断なのかもしれない。

さて、「アルゴ」はイラン革命時のスリリングな米人救出劇を描いた作品で、6人のアメリカ人外交官をイランから救出するため、CIAが『アルゴ』という架空のSF映画をでっち上げて救出するという実際の話である。ただ、この作品がアカデミー賞作品賞を受賞したという事で、イランは激怒しているという。アメリカ人にとっては、痛快な映画だろうが、イランにとってはCIAの宣伝映画ととられても仕方がない。ハリウッド映画は、アメリカの主要産業であり、政府と密接に結びついている。政治色は少なからずあるだろう。しかし、単純にストーリーを考えれば、相当面白い作品であることは間違いないだろう。

さて、アカデミー賞発表の前日に発表された「第33回ゴールデン・ラズベリー賞」(通称:ラジー賞)は、ヴァンパイアロマンス超大作『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』が、見事10部門中7部門で「サイテー映画」の栄冠に輝いた。
結果は下記の通りだ。

【第33回ゴールデン・ラズベリー賞 受賞結果一覧】
最低映画賞 『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』
最低監督賞 ビル・コンドン(『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』)
最低女優賞 クリステン・スチュワート (『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』、『スノーホワイト』)
最低男優賞 アダム・サンドラー(『That’s My Boy』)
最低助演女優賞 リアーナ (『バトルシップ』)
最低助演男優賞 テイラー・ロートナー 『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』
最低スクリーン・アンサンブル賞 『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』
最低脚本賞 『That’s My Boy』(原題)
最低リメイク・パクリ・続編映画賞 『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』
最低スクリーン・カップル賞 マッケンジー・フォイ&テイラー・ロートナー(『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』)

これだけ受賞するとは、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』のサイテー度は、素晴らしいというしかない。「最低女優賞」を受賞してしまったクリステン・スチュワートは、足の裏の親指のつけねを深く切ってしまうという事故に見舞われ、ラジー賞翌日のアカデミー賞授賞式には、松葉杖で現われプレゼンターを務めたという。まさに踏んだり蹴ったりの女優さんになってしまった。

最低映画の称号がついたが、私はこのトワイライト・サーガシリーズは結構好きな映画だ。映画館では見損なったが、WOWOWでの放送を待ち焦がれている。どれだけ、最低な映画だったか見届けてみたいものだ。