とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

WOWOW連続ドラマW「パンドラⅢ革命前夜」

2011-10-25 22:05:24 | ドラマ


WOWOWの人気シリーズ「パンドラⅢ革命前夜」全8話の内、4話までの放送が終わった。WOWOWではスポンサーの制約が無いという事から、個性的な俳優の起用、独創的な脚本と演出という地上波とは違う独自のコンテンツで、魅力的なドラマが制作されている。WOWOWのドラマを見だすと、地上波のドラマなど見る気がなくなってしまうくらいだ。

パンドラシリーズの1作目はガンの特効薬、2作目は飢餓を救う食物がパンドラの箱から飛び出した題材だ。そして、3作目は自殺防止の治療法が題材となっている。脚本は、1作目からずっと「白い巨塔」の井上由美子だけに、内容はスケールが大きく何が起こるか想像がつかないくらいの面白さだ。

《あらすじ(Wikipediaより)》
内閣官房長官・湯田和路は、海上自衛隊潜水艦の遭難事件に対し、政府が事件を隠したことに悩み、自殺念慮に囚われるようになる。その頃、米国のニューボストン大学の日本人脳科学者・鈴木精二は、外科手術による自殺防止の治療法を発明し、湯田は鈴木の治療によって救われることになる。ところが、湯田は治療によって人格が大きく変わってしまう。そして湯田の思わぬ行動により、日本全土を揺るがす8日間が幕を開ける。

《キャスト 》
鈴木精二:江口洋介
湯田和路:内野聖陽
神林洋介:上川隆也
鏑木光太:小澤征悦
川村翔子:板谷由夏
結城香恵:福田麻由子
太刀川春夫:山本耕史
湯田恵理子:若村麻由美
湯田作之助:平幹二朗
松永昭一郎:泉谷しげる

江口洋介は、自殺を防止する画期的な治療法の治験に成功した堅物の研究者「鈴木精二」を演じている。足が不自由で車椅子に頼る身体障害者であるが、ドラマの鍵となる研究が日本をとんでもない状況に追い込んでいく。黒縁のメガネがなかなか決まっている。

内野聖陽は官房長官の湯田和路を演じている。政界の黒幕である父親の顔色ばかりを伺っている気の小さい男で、自殺願望があった。しかし、友人の鈴木によって自殺防止の治療を受ける。その結果、自殺願望はすっかりなくなってしまうが、治療の副作用で恐れや迷いを感じることのない自信満々な男に変貌する。内野聖陽の治療前と治療後の人がまったく変わったような演技が見所である。

上川隆也は刑事の神林洋介を演じている。WOWOWではお馴染みの役者さんだ。元妻が、ホテルで殺害され、その犯人を追っていくうちに自衛官の鏑木光太にたどり着いていく。彼は、刑事役でいろんなドラマに出ており、まさにはまり役である。

小澤征悦はクーデターを企てる海上自衛隊の自衛官である鏑木光太を演じている。ちょっと前のWOWOWのドラマでは、死刑廃止を訴える弁護士役をやっていたが、今回の役のほうがあっていそうだ。革命を起こして日本を変えようとする狂気に満ちた男というイメージがピッタリである。

山本耕史は、太刀川春夫という新聞記者だ。パンドラシリーズではずっと同じ役で出演している。彼も、新聞記者がまさにうってつけの役者である。

板谷由夏は鈴木のせいで客室乗務員を首になった川村翔子を演じている。その後は、刑事の神林洋介と絡んでいく。客室乗務員だったにしては、不良っぽい女性だ。

若村麻由美は官房長官の妻の湯田恵理子を演じている。元夫は鈴木で、子供も鈴木の子であり何か訳ありの女という役である。久しぶりに見る女優さんで昔のイメージからは年をとった感じがするが相変わらず美しい。

福田麻由子は、ホームレスの少女結城香恵を演じている。ドラマでは、まだほんのチョイ役といったところだが、今後の展開でかなり重要な役になりそうな感じがする。若手だけに期待が大きい女優さんだ。

泉谷しげるはテロリストの松永昭一郎を演じている。刑務所を出所後も爆弾を使いテロを起こそうとする男だ。こんな役はまさに泉谷しげるにピッタリだ。

まだ、半分が終わったところだが、人が変わった湯田が日本再軍備に向けクーデターを計画し始めるという展開に進みそうだ。はたして、湯田は救世主なのか、独裁者なのか?日本にも革命が起きてしまうのか?これから先がどんなふうに進んでいくかが気になって仕方がないドラマだ。