とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

来年は「宇宙観光時代」の幕開けか

2011-10-19 21:53:32 | サイエンス


宇宙観光旅行の発着点となる宇宙港「スペースポートアメリカ」が米ニューメキシコ州に完成し、記念式典が17日(日本時間18日)行なわれたそうだ。全長3キロ以上の滑走路や、先進的なデザインのターミナルビルを備えており、まさに宇宙旅行に旅立つという気分が高まりそうな施設である。

事業主体は英国ヴァージン・グループで、宇宙旅行事業を手がける「ヴァージンギャラクティック」社の宇宙旅客機「スペースシップ2」で約2時間の飛行が体験できる“宇宙ツアー”を、早ければ来年から実施するという。ただし、旅行代金は1人約20万ドル(約1540万円)と高額である。いよいよ、民間人レベルでの宇宙旅行が幕開けになるということで、SFでしか想像できなかったことが実現できる時代になったのである。

既に、この宇宙ツアーへは日本人約11人を含め世界で450人以上が予約済みだという。今の所はお金持ちがほとんどのようであるが、ヴァージン社は将来、現状の90%オフとなる2万ドル(約154万円)までの費用値下げも計画しているそうだ。一般人にとっても、宇宙旅行がより身近になる日が近付いてきているといえる。

「スペースシップ2」は庶民に手が届く金額ではないが、その約半額の「760万円」という宇宙旅行も計画されている。それがエックスコア・エアロスペース社の準周回軌道宇宙船「リンクス」である。リンクスは後部に液体推進剤のロケットエンジンを持つ、ビジネス機くらいの大きさの無尾翼機で、パイロット1名と乗客1名を乗せられ、1回の飛行料金は約760万円。最大到達高度は大気圏と宇宙との境界の100キロメートルで、4分間前後の無重力が味わえるというものだ。

いずれも、特別な訓練を受けることなく、比較的簡単に乗船できるらしい。他の惑星にまで移動できるのは、まだまだ遠い未来の話だろうが、とりあえず宇宙空間に飛び出して、無重力状態を体験し青い地球を見ることは民間人でも可能になったという事である。生きているうちに、是非体験してみたいものである。