とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2011湯河原梅林見物と幕山登山

2011-02-27 18:22:10 | 山登り
2月最後の週末は、1ヶ月ぶりに山登りに行くことになった。去年も同時期に計画していたのだが、天気が悪くて延期していたもので、1年越しの山だった。ただ、山登りとは言っても、梅見の時期にも当るため、有名な湯河原の梅林見物も含めての登山だ。

東名沼津インターから伊豆縦貫道を経て湯河原パークウェイ経由で湯河原梅林の駐車場に着いたのは午前8時45分くらいであった。梅見の時期は、相当混雑する場所であるが、まだ時間が早いためか駐車場はすいていた。しかも梅林の入場が9時前なら無料との事で、お金を払わず入場できた。9時を過ぎると200円かかるのであった。

平成8年に初公開された湯河原梅林は、「梅の宴」と称して町ぐるみの大きなイベントになっているそうだ。今回で16回目を迎え、四季を通じ雄大な自然景観と出会える「幕山」の山麓斜面に、約4,000本の紅梅・白梅が"梅のじゅうたん"のごとく咲き乱れ、園内は梅の香りに包まれている。この日は、まだ5分から7分咲きくらいで満開までには至っていなかったが、紅梅・白梅が見事に咲き乱れていた。





ほぼ、半分くらいの梅林を見物して上部に登っていくと、大きな岩場が現れてくる。なにやら、大勢の人が上を見上げていた。ここは、ロッククライミングの練習場であったのだ。何人かのクライマーたちが一生懸命岩場をよじ登っていた。下では、一般登山者やクライマーたちが見物していた。紅梅越しにクライマーを眺めるのもなかなかいいロケージョンだ。


(赤と白の小さな点が人間である)

大岩の横を更にあがって行くと、梅林の散策路は終わる。下を眺めると梅林の全容が一望である。紅白の梅が咲き乱れている様子が良くわかる。


散策路から、本来の登山道になっていく。落葉樹の中の道は、いかにも冬らしい雰囲気を醸し出している。


登山道の展望のいい場所からは、相模湾がキラキラと光っている。中央付近にある小さな島は初島だ。その先には大きな島影が見えたのだが、写真ではよく判らない。多分伊豆大島だったと思われる。


小一時間ほどで、幕山山頂(625m)に到着する。山頂部は広い平地になっており、ここからの相模湾の眺めも素晴らしい。大勢の登山者たちが、海を見ながらくつろいでいた。


相模湾に突き出た半島が、真鶴半島である。


まだ時間は、10時くらいでお昼にするには早いので、小休止のみで、更に先に進むことにした。一旦幕山を下りて車道にぶつかった所を横断して南郷山に向かう。15分ほどで、「自鑑水」の標識がある場所に到着する。


「自鑑水」とは、石橋山の合戦に敗れた源頼朝が、水面に映った己のあわれな姿を見て自害しようとしたのを、湯河原の豪族である土肥実平に引き止められたという言い伝えがあり、自害水とも言われている湧水地のことである。近くにはこんな水溜りがある。


「自鑑水」から40分ほどで南郷山(610m)に到着する。ここからも相模湾の展望が素晴らしい。


南郷山で11時を過ぎていたので、お昼にすることにした。いつものように、おにぎりやラーメンであったが、この日の特別メニューは、安倍川餅とポップコーンだ。ポップコーンは、なかなかイケる味だった。コーヒーと一緒にいくらでもポップコーンがお腹に入った。


南郷山からは再び幕山に戻る予定だったが、そのまま戻ると早すぎて物足らないので、小道地蔵堂寺屋敷跡まで歩く。カヤトの斜面から空を見上げると飛行機雲が一筋見えていた。見方を変えれば、まるで青い海面を突き進む船の航跡のようにも見える。雲一つない素晴らしい天気だ。


ここからは、更に真鶴半島が近くになってきた。真鶴港の様子もよく見える。


小道地蔵堂寺屋敷跡からは、もと来た道を戻り幕山方面に向かう。ただ、途中から幕山の反対斜面を回る登山道に入り幕山をぐるっと一周する。登山道が終わったところには、山の神が祀られている。また、近くの杉の木には、はちきれんばかりのスギ花粉の塊がくっついていた。


山の神の先は、湯河原梅林の散策路に入っていく。ここからは、前半見ることができなかった場所からの梅林見物ができる。西側斜面の特異な岩の柱状節理の偉容と梅林のあでやかさに、再び感激する。下山してからも写真を撮りまくる。幕山公園内では、売店が立ち並び大勢の観光客で賑わっていた。






観光客がかなり増えてきていたので、帰りが渋滞になる可能性もあり早めに帰ることにした。混雑する時期は、早着、早帰が鉄則だ。帰りも渋滞に巻き込まれることなく熱海経由で無事帰宅した。今回は、素晴らしい梅林見物と気持ちよい冬の陽だまりハイキングができた。

梅林の様子は、デジブックでも近いうちに公開するつもりだ。