とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

高速道路の新料金、さらに値下げで大丈夫か?

2011-02-19 22:59:01 | 呟き
国土交通省が、4月からの高速道路料金制度を発表した。普通車の上限料金を原則として平日2000円にするほか、ETCを搭載していない車も上限制の対象に加える。そして、ETC搭載車のみに適用している「休日上限1000円」は、そのまま継続する。また、免税対象のエコカー(ETC搭載車のみ)については、平日休日を問わず上限1000円を適用するという。ただし、エコカーについては、事前登録するのが条件で、システムの準備に時間がかかるため、実施は夏以降だという。

これだけ聞くと、さらなる値下げで嬉しい話である。しかも、私の車はエコカーに分類されるので、平日も1000円になり、これはラッキーと思っていいはずだ。だが、この値下げによる財源の食いつぶしで3年先の制度継続は、まったく見通しがないそうだ。

はっきり言って、高速料金が土日上限1000円と決まった時点で、値下げしすぎだろうと思っていた。それまでの高速料金が高すぎたことは否めないが、節度ある値下げに抑えるべきであったといえる。この制度で、フェリー会社は経営状態が悪化し、航路がなくなったところもあるようだ。そして、高速道路の土日の渋滞は値下げによってさらに酷くなった。人間なんて、ずるいもので一旦現状に満足してしまうと、それより悪くなることには我慢できないものだ。一旦下げた値段を上げることには、かなりの抵抗がある。結局政府は、そんな声が怖くて更なる値下げを実施して、当面の批判をかわそうとしているに過ぎない。

あんまり旨すぎる話は、後が怖い。問題が山積みのこの国で、さらなる税金の無駄遣いのようなことをしていて善いものだろうかと今後の先行きが不安になる。結局は、民主党政権の今後の選挙対策として行われたような政策であろう。3年後、財源が底をついた時、高速料金がどんな形で国民の負担になって返ってくるのかを思うと恐ろしい気がする。

政治家って者は、1~2年先のことじゃなくて、10年、100年先の事を考えていかないと国の未来は見えてこない。もっと大局的に国を考えることの出来る政治家は出てこないものだろうか。